「湯シャン」は髪にいいの?悪いの? ヘアケアQ&A

カラダとキレイ

 日差しが強くなると、髪の傷みが気になります。ぱさついたり、枝毛になったり……。人によって髪の悩みはいろいろ。新商品を試したり、美容院でトリートメントをしたり、様々なヘアケアで一時的に理想の髪になっても、効果が長持ちしない人も多いのでは? どうしたら「天使の輪」が輝く艶髪になるのでしょう。

 花王のヘアケア事業グループでエッセンシャルを担当している神谷光俊さんに、ヘアケアについて教えてもらいました。

髪の輝きや手触りは「キューティクル」で決まる

 美しい髪の代名詞になっている「天使の輪」はどうしてできるの?

 髪の毛1本1本のキューティクルが健康で、毛流れがそろうと、光を反射して輝いて見えます。これを「天使の輪」と呼びます。キューティクルが傷んで、表面が滑らかでなくなると、天使の輪の輝きが弱く、ぼやけて見えます。キューティクルは毛髪のいちばん外側にあり、根元から毛先に向かってウロコ状に重なり合っています。髪に艶がなくなったり、手触りが悪くなったりするのは、このキューティクルが傷んだせいです。

 傷んだ髪を修復するにはどうしたらいいですか?

 毛髪には修復機能がないので、いったん、枝毛や切れ毛になると元どおりになりません。傷んだまま放置すると、ますますダメージが進みます。傷んでもろくなったキューティクルの凸凹を補修するようなトリートメントで、表面を滑らかに整えるのがおすすめです。傷んだからとあきらめないで、ダメージを進行させないために、キューティクルケアのアイテムを上手に取り入れましょう。

 キューティクルを傷つけないためにはどうすればいいのでしょう。

 毎日の洗髪やブラッシング、紫外線の影響など、キューティクルは日常のちょっとした刺激でも、めくれあがり、はがれ落ちます。とくに摩擦に弱いので、髪の毛がぬれた状態で絡まったり、引っかかったりすると、簡単に傷んでしまいます。でも、正しい洗髪やヘアケアでキューティクルは守ることができます。地肌はしっかり洗い、髪はこすらず泡をクッションにしてやさしく洗いましょう。しっかり乾かすことも大切です。

ヘアケア製品の選び方、使い方

 リンスとコンディショナーとトリートメントはどう違うの?

 いずれも髪の表面を滑らかにします。髪のすべりをよくして、摩擦を防ぎ、キューティクルを守ります。トリートメントは、リンスやコンディショナーに比べ、ヘアケア成分の濃度が高くなっています。メーカーによって、三つの定義が違うこともありますが、とくに傷みが気になる方は、コンディショナー(リンス)とトリートメントの両方を使うと髪の毛がよりしっとり滑らかに仕上がります。ダメージが気になる人は、シリコーンが入っているタイプのシャンプーがおすすめです。

 シリコーン入りとノンシリコーン、違いは何?

 仕上がりに違いがあります。シリコーンが入っていると髪を滑らかにする成分の吸着力が高まり、洗髪時の摩擦を低減し、キューティクルの傷みを防ぐとともに、しっとりと仕上がります。髪の表面のキューティクルのダメージを軽減し、指どおりをよくします。ノンシリコーンはシリコーンが入っていないため、さっぱりした軽い仕上がりになります。また、シリコーンは地肌の毛穴に詰まったり、パーマのかかり具合やヘアカラーの染まり方に影響を与えるものではありません。

「髪の表面の傷んだ部分を補修すると、髪の艶や手触りがよくなります。例えば、エッセンシャルはキューティクルをケアして毛先までまとまる髪にします」と神谷さん

 ショートヘアはシャンプーだけでいい?

 コンディショナーやトリートメントには、キューティクル表面の油分を補ったり、ダメージを補修したりする役目があります。髪のぱさつきが気になる人は、髪が短くても使った方がしっとりして、まとまりやすくなります。

 お湯だけで洗う「湯シャン」は髪にいいの? 悪いの?

 髪の毛の汚れだけを落とすなら、水やお湯でもある程度は洗い流せます。しかし、ワックス・スプレーなどのスタイリング剤や、地肌から出る皮脂はお湯だけでは落としきれません。個人差はありますが、べとつきやにおいが気になる人は、シャンプーの使用をおすすめします。いずれの場合でも、美しい髪のためには地肌を清潔に保つことが大切です。

神谷光俊
神谷光俊(かみや・みつとし)
花王株式会社

 花王のヘアケア事業グループに所属。エッセンシャルブランドを担当。

花王