プロに聞く正しいヘアケア 美しい髪はシャンプーで決まる

カラダとキレイ

 30代になると、白髪が出できたり、ボリュームが気になったり、艶がなくなってきたり……、髪の悩みがぐっと増えてきますよね。髪の状態を健康に保つためにも、髪の手入れは大事。髪へのダメージを防ぐには、毎日のホームケア、特にシャンプーの仕方が重要になります。洗い方が悪いと、髪の表面のキューティクルを傷めてしまうからです。

 キューティクルは、毛髪のいちばん外側にあり、何層にも重なり合って、よろいのように髪を守っています。キューティクルが傷ついて表面が滑らかでなくなると、髪はぱさついたり、つやがなくなったりします。

 花王のヘアケア事業グループでエッセンシャルを担当している神谷光俊さんにキレイを保つ髪の洗い方を教えてもらいました。

髪にやさしいシャンプー方法

(1)髪のもつれをとかしましょう
 髪はぬれると絡まりやすくなります。あらかじめ、目の粗いブラシやくしでとかします。とかしにくい場合は、手ぐしで丁寧にもつれをとかしましょう。もつれたままシャンプーすると、無理な力がかかり、ダメージの原因になります。

(2)髪と地肌を十分ぬらす
 シャンプーの泡立ちをよくするため、髪と地肌をお湯で十分にぬらします。これは髪を傷めずに洗うための重要なポイント。シャンプーの泡は、汚れを落とすだけでなく、髪の摩擦を防ぐ役目もあります。

(3)たっぷりの泡で洗う
 シャンプーを手のひらに取って、軽く泡立てます。地肌の何か所かに分けて泡を置いて、指の腹でマッサージするように洗います。地肌をまんべんなくマッサージしたら、耳の後ろや襟足なども丁寧に洗いましょう。髪はぬれると、キューティクルのたんぱく質が軟らかくなるため、ゴシゴシこすり合わせると、大きなダメージになります。髪は泡をクッションにしてやさしく扱いましょう。

(4)すすぎは十分に
 髪に残った泡を手で軽く落としてから、シャンプーが残らないように十分にすすぎます。生え際や耳の後ろ、襟足は念入りに洗いましょう。このときも、髪をこすり合わせないように。洗い終わったら水分を軽く取り、コンディショナーやトリートメントを髪になじませ、その後、洗いすすぎましょう。

(5)やさしくタオルドライ
 髪をポンポンと軽くたたくようにして、水気を取り、地肌を中心にタオルドライしましょう。髪同士をこすり合わせたり、ゴシゴシ拭いたりしないように。

(6)しっかり乾かす
 タオルドライのあと、ドライヤーの温風で水分を蒸散させ、吹き飛ばすように乾かします。ぬれた髪はより摩擦に弱いため、髪に水分が残ったまま寝ると、摩擦でキューティクルが傷みます。また、髪は乾くときに形がつくので、寝ぐせにもなりやすいのです。根元や内側からしっかりと乾かすことが、ヘアスタイルを決め、長持ちさせるコツです。

 ドライヤーで髪が傷むと思っている人は多いでしょう。でも、上手に使えば、髪を傷める心配はありません。毛髪の表面温度が100度以上になると、髪の主成分であるタンパク質が熱の影響を受けて、キューティクルがめくれ上がったり、毛髪内部の空洞が増えたりする原因になります。

 ドライヤーの噴き出し口から15cm以上の距離を保って、必要以上に熱をかけなければ、髪を傷めません。乾くタイミングを見極めて、必要以上の熱をかけないことがコツです。

(イラスト・小牧真子)

神谷光俊
神谷光俊(かみや・みつとし)
花王株式会社

 花王のヘアケア事業グループに所属。エッセンシャルブランドを担当。

花王

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