一生モノのジュエリーを買う前に心に留めておきたい七つのこと

ジュエリーを楽しむ

 結婚、昇進、転職……。人生の節目を迎える時の記念に欲しくなる一生モノのジュエリー。人生で何度あるかわからない、高い買い物になります。どんなものを買うべきか、どう身につけて楽しむべきか、ジュエリージャーナリストの本間恵子さんに聞きました。

 ジュエリーはファッションアイテムですが、流行に左右されません。洋服だと去年はやったデザインのものは、着るのに少し抵抗がありますよね。ジュエリーはそんなことがありません。だから、自分が好きなもの、大事なものを身につけるのが一番です。

人が見るモノ、自分が見るモノ

 ネックレスやイヤリング、ピアスは顔の周りにあるので、つけているととても華やかに見え、見た目の印象を良くしてくれます。人に見られるアイテムと意識して身につけて。逆に、指輪やブレスレットは好きな時に自分で見ることができるアイテムなので、自分のためにあるものと言えます。何かのお祝いや記念で購入するのにおすすめです。

お葬式では周りをよく見て

 お葬式などの場面では、真珠は涙を表すので、一つ身につけるといいですよ。結婚指輪はつけたままでOK。でも、夫の父親が亡くなった時には、親戚の女性全員が結婚指輪まで外していました。それに気づいて、私も急いで身につけていたアクセサリーを外しました。周りをよく見て、相手に不快な思いをさせないのがベターです。結婚式では特にタブーはないので、思い切り楽しんでください。

婚約指輪はしまいこまずに

 

 結婚すると、婚約指輪はつける機会がなくて、しまい込みがち。以前、ヨーロッパのマナーの本を読んだとき、「結婚指輪の上から婚約指輪を重ねる」と書いてありました。デザイン上難しいのであれば、左手と右手それぞれの薬指につけて楽しむのもアリ。どんどんつけて楽しみましょう。

顔の周辺に輝くものを

 ビジネスの場面では、TPOに合わせることが大切です。あまり大きなピアスやイヤリングをしていると「電話に出られるの?」と思われてしまいます。シンプルなものをつけるといいでしょう。顔の周辺に輝くものがあると、顔がパッと明るく見えるし、相手に明るいイメージを持ってもらえます。何もつけないよりも、身だしなみに気を使っている印象を与えてくれます。

なくしたピアスの活用法

 気をつけていても、ついなくしてしまうピアス。私も何度も経験があります。思い出の品であれば、リメイクするのもおすすめです。修理やリフォームをしてくれるお店に持ち込んで、ネックレスや指輪に変えてもらえます。最近は落ちにくい専用のキャッチも売られているので試してみては?

片方を落としてしまったピアスのパール、夫がスリランカ旅行でおみやげに買ってきたピンクサファイア、壊れたペンダントについていたクンツァイトを組み合わせて作った指輪

簡単! お手入れ方法

 日々身につけるジュエリーは、お手入れも必要です。チェーンの間など、汚れがたまりやすいので、定期的にお手入れしましょう。おちょこのような小さな容器にぬるま湯を入れ、台所用洗剤を少し入れます。そこへジュエリーを沈めると、汚れが浮いてきます。ダイヤにはおすすめの方法ですが、サンゴやトルコ石など水に弱いものもあるので、気をつけて。

元彼からもらったジュエリーは?

 ジュエリーは肌に身につけている時間が長い分、感情や思い入れがこもるもの。断ち切りたいと思うなら売るか、人にあげるかしてください。フランスの国民的シャンソン歌手、エディット・ピアフは、恋人と別れた時、もらったジュエリーを洗面台に流したそうです。いいこともあった、と思えるのなら、残しておいてもいいでしょう。

 洋服はどこで買ったかを思い出せないことがありますが、ジュエリーは、たとえ駅ビルで間に合わせに買ったものでも、手に入れた時のことを覚えています。そのくらい、感情や思いがこもるもの。長く身につけて楽しむことができるので、ぜひお気に入りを見つけて楽しんでください。

本間 恵子(ほんま・けいこ)

ジュエリー&ウォッチの専門ジャーナリスト。数々のモード誌、専門誌、新聞で記事を執筆している。