熟睡できない人がやりがちな七つのNG行動

画像はイメージです

眠りたいのに眠れない「不眠スパイラル」

 今日も仕事でぐったり。明日も早いし、ぐっすり眠りたい! でも、なかなか寝付けない……。そんな日が続くと、睡眠のリズムが崩れがち。こうした「不眠スパイラル」を回避するには、どうすればいいのでしょうか。大塚家具で「スリープアドバイザー」の資格を持つ、ショールームの小川典子さんに快眠のヒントを聞きました。

快眠のヒントをアドバイザーに聞く

――「スリープアドバイザー」とはどんな資格ですか?

 心地よい睡眠環境を研究している「スリープ研究センター」が認定する社内資格制度です。私は3年前に取得しました。睡眠の専門知識に関する講座を受け、試験に合格すると与えられる資格です。寝具以外にもお客様の睡眠に関する生活環境についてアドバイスしています。

――眠りに関して具体的にどんな悩みが多いですか?

 「なかなか寝付けない」とか、「眠ってもすぐ起きてしまう」「睡眠時間は長いのに眠りが浅い」「熟睡できない」「疲れが取れない」というお客様が多いです。

――どんな原因が考えられますか?

大塚家具提供

 合わないマットレスを使っていることが原因のひとつのようです。寝た時の体重が寝具にかかる圧力(体圧)が分散されていないマットレスに寝ると、寝返りの回数が増え、たとえ長時間寝ていても、眠りのリズムが乱れて、眠りが浅くなったり、すぐに起きてしまいます。

 一般的に、眠る時には、レム睡眠、ノンレム睡眠というおよそ90分ごとに浅くなったり深くなったりする睡眠サイクルが繰り返されています。最初の3時間が特に重要で、その時に深い眠りに入れないと、浅い眠りのままサイクルが繰り返されてしまいます。

大塚家具提供

腰痛持ちに硬いマットレスはNG?

――実際にマットレスが合わないとは、どういった状態でしょうか?

大塚家具提供

 肩や、腰のS字カーブの凸凹に隙間ができてしまい、体に負担がかかってしまうのです。血流が圧迫されることにより、寝返りしづらくなり、眠りが浅くなってしまう状態です。

――腰痛にはよく硬いマットレスがいいと聞きますが。

大塚家具が、米・キングスダウン社と共同開発したオリジナルブランドのマットレス「レガリア」シリーズ。「オネスティ2」シングル、価格6万9800円(税込み)

 マットレスの寝心地でよく言われるのが「硬い」「軟らかい」ですが、マットレス選びのキーワードは「寝心地のよさ」です。ただ硬い物ですと、凸部だけで支えることになるので、逆に肩や腰に負担がかかります。逆に軟らかすぎても体が沈みこんでしまい正しい寝姿が保てなかったり、寝返りがしづらくなったりします。ショールームにはお客様の好みに応じて、「しっかりタイプ」「中間タイプ」「体に優しいタイプ」などの種類があるので比較検討をすることができます。

――実際に、お店で試してみて自分の好みに合ったマットレスを選べばいいのですね。

 体形や体重、寝姿などにより、ひとに合うマットレスは人それぞれです。実際に横向きで寝たり、仰向あおむけになって寝たりし、いろいろ寝比べて、自分に合った物を選ぶことが大切です。立ち姿勢と同じように、真っ直ぐに寝た時に、腰のS字ラインに合った、体のラインに沿ってすき間のないものが理想的です。肩、腰、お尻にそれぞれ体重がかかりますが、中でも腰の部分に一番負担がかかりますので、腰をやわらかく包み込んで支えるような物がいいと言われています。

枕選びも重要

大塚家具提供

――体に合うマットレスを選ぶと、ぐっすり眠れるのですか?

 マットレス選びも重要ですが、忘れてはいけないのは枕との相性です。マットレスと使用している枕の高さが合わないと、肩に隙間ができてしまいます。例えば、フィット感の高いマットレスに高めの枕を合わせると、枕が高すぎて腰や肩が曲がってしまいます。普段より低い枕だと、最初は違和感があるかもしれませんが、意外にしっくりくるかもしれませんよ。見極めのポイントは、枕をして寝た時に、首にシワがよるかどうかです。

――腰痛や肩こりに悩む人も多いと思いますが、そんな人にはどんなマットレスがいいですか?

 私も腰痛や肩こりがひどく、以前は硬いマットレスに寝ていたのですが、硬いと腰が反って痛みが走り、お尻が出っ張ったりします。私は、腰や肩の隙間を埋めるクッション性の高い物に変えたところ、症状が改善しました。

大塚家具提供

――マットレスや枕以外で、寝具選びのポイントはありますか?

 ベッドパッドや掛けふとん、パジャマやベッドカバーは、体にぴったりと密着するしなやかな物で、吸湿、防湿性に優れた天然素材がお薦めです。例えば、羊毛のベッドパッドに、羽毛掛けふとんが理想的です。

「ベッドパッドは天然素材の羊毛もお薦めです」(大塚家具・小川さん)

――そのほかに睡眠の質を上げるポイントは?

 睡眠に入るまでの寝室の環境を整えることも大切です。例えば、湿度、温度を最適にする。寝床内の温度は約33度、湿度は約50パーセントの状態が最適と言われています。ラベンダーなどのアロマの香りを取り入れるのもいいですよ。さらにベッドカバー、カーテンや照明選びも大切です。自分が快適と感じられる色にするのも、睡眠の質を上げることにつながります。

――夏から秋にかけて、寒暖の差が激しく体調を崩しやすい季節です

 そうですね。急に寒くなり、夜中に目が覚めてしまうことが多いと、睡眠の質も悪くなり、体調にも影響がでます。そんな季節には羽毛の肌がけふとんをお薦めします。

大塚家具提供

 ――とはいえ、羽毛の掛けふとんはかなり高額ですよね?

 羽毛は軽いので体に負担がかかりにくく、空気を多く含むので、温度や湿度の調整ができることが特長です。保湿力にも優れています。夏場は、汗や湿気を羽毛が吸収・発散してくれ、冬は保温力があるので一年中使用できます。

あなたはいくつあてはまる? 不眠に陥りやすいNGな行動

 大塚家具では、熟睡できないという人がやってしまいがちな、NG行動をまとめたチェックリストを作っています。

【NG行動のチェックリスト(大塚家具提供)】

 

健康的な睡眠を1日8時間として、人生のうち3分の1もの長い時間を過ごす寝具。質の良い睡眠を得るために、実際にいろいろ寝心地を試してみて、自分に合う「相棒」を選びたいですね。(取材・遠山留美)

小川典子(おがわ・のりこ)
大塚家具 新宿ショールーム スリープアドバイザー

 3年前に資格を取得。よりよい眠りの環境を整えるためのアドバイスをしている ※眠りに関して様々なお悩みをお持ちの方に、最適な睡眠環境のアドバイスを行う総合的な眠りのプロです。睡眠研究機関であるスリープ研究センターが認定する、この資格制度を導入。大塚家具では、各ショールームでスリープアドバイザーが最適な睡眠環境のアドバイスを行っている。