瀬戸内寂聴展に駆けつけた南果歩さん「寂聴さんは私のアイドル」

2021年11月9日に99歳で亡くなった、作家で僧侶の瀬戸内寂聴さんの文学や数々の名言、華やかな交友録などを紹介する展覧会が、日本橋高島屋で開幕しました。400冊を超える著作、貴重な写真や資料、秘蔵映像などでその生涯をたどります。

オープニングセレモニーには、瀬戸内さんと25年以上にわたって親交のあった女優の南果歩さんが来場。「先生は私のアイドルです」と、瀬戸内さんへの思いを語りました。

瀬戸内寂聴展を訪れた女優の南果歩さん
瀬戸内寂聴展オープニングセレモニーで、「曇りのない笑顔」と寂聴さんの魅力を語る南果歩さん(撮影/中島正晶)

南さんが、自分の中に消化できずに渦巻く気持ちを抱えていることを打ち明けると、「人が感じないことを感じる、人ができない経験をしている人間だからこそ、あなたは書かなければならない。絶対に書く人間になる」と何度も言われたのだそう。その言葉に背中を押されて今年2月に出版することとなったのが、書下ろしエッセー「乙女オバさん」でしたが、読んでもらえなかったことが残念だと、後悔をにじませました。

瀬戸内寂聴展
デビュー作から遺作まで400冊を超える著作を壁一面に陳列。圧巻の光景
瀬戸内寂聴展
寂聴さんが手作りした小さな土仏
瀬戸内寂聴展
京都・嵯峨野の寂庵の書斎を再現した一角も

いち早く展覧会を観覧した南さんは、壁一面に陳列された著作の数に驚愕きょうがくするとともに、寂聴さんがどれほど戦ってきたかに思いをはせ、時代を切り開いた寂聴さんの歴史に多くの人に触れてほしいとメッセージを送りました。

(読売新聞メディア局 深井恵)

「たくさんの愛を、ありがとう 追悼 瀬戸内寂聴展」

会期:2022年8月3日(水)~22日(月)
会場:日本橋高島屋S.C. 本館8階ホール
入場時間:午前10時30分~午後7時(午後7時30分閉場)
     ※ 最終日は午後5時30分まで(午後6時閉場)
主催:NHKサービスセンター
協力:新潮社、講談社、朝日新聞社、朝日新聞出版、岩波書店、エニー、KADOKAWA、河出書房新社、光文社、集英社、小学館、中央公論新社、日本経済新聞社、文藝春秋
後援:京都市、NHK
企画協力:瀬戸内寂聴事務所、徳島県立文学書道館

※大阪高島屋 (2022年9月14日~26日)、京都高島屋 (2022年10月12~31日)に巡回予定

瀬戸内寂聴展
寂庵の庭で(撮影/斉藤ユーリ)

あわせて読みたい

Keywords 関連キーワードから探す