「ハイスペック男性」にひかれる女性の心理が理解できません

「ハイスペ好き女子の心理が知りたい」と題する女性からの投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。「ハイスペの人にひかれる」「すごい人は話が面白い」という知人女性の言い分に対して、ハイスペな人でなくても「話が面白い人」はいると思うし、優秀な異性にひかれるのはわかるが、相手の表面的なスペックで判断している気がしてならない……と持論を展開。彼女はなぜハイスペにひかれるのか、自分に自信があるからなのかと問いかけています。

すごい人といると「自分まで価値がある人間」のように感じる!?

ハイスペという表現について、投稿には「イケメン、学歴高い、仕事ができる、役職についている」という説明がありますので、それらの要素を持った相手という前提で書いていきますね。また今回は、お互いにハイスペックなカップルの話ではなく、自分よりも高いスペックをもった相手となぜ付き合いたがるのか……という点に疑問を持っていることがわかります。

まず可能性のひとつとして、「すごい人と一緒にいると、自分まで価値がある人間のような気がする」という感覚が生じやすいことが挙げられます。恋愛に限らず、この心理は多くの人が体験したことがあるのではないでしょうか。有名人や地位の高い人と友達だ、知り合いだと自慢したりされたり、ということは割と日常的にありますよね。「虎の威を借るキツネ」なんてことわざもあります。

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恋愛に関しては、自己が確立していない人ほど、相手にステイタスを求めたがる傾向がある……ということも指摘されています。自分という存在が未熟で心もとない状態であるために、「ステイタスや世間的な評価の高い相手と付き合えている自分」という事実から自信を得ようとする。トピ主さんの知人の方のケースでも「自分はハイスペな相手から選ばれた人間だ」「面白い話ができる賢い相手といると、自分も賢くなった気がする」といった感覚が心地よくて無意識にそういう相手を求めてしまう、ということはひとつの可能性として考えられるでしょう。

交際後の感じ方の変化は、経験してみないとわからない

トピ主さん自身は、身の丈に合わない人と交際するのは「肩身が狭く自分の自信がなくなっていく気がする」と感じるため、ハイスペにひかれる気持ちがよくわからない、とのこと。「実際にイケメンと付き合った時はつらかった」という記述も見られますが、それは実は経験したからこそわかること、かもしれません。

トピ主さんも交際したての時期は「イケメンの彼氏がいて誇らしい気持ち」が多少なりともあったのではないでしょうか。高揚感で舞い上がっている時期はいいものの、交際を続けるなかで少し冷静さを取り戻していくと「相手がすごいからと言って、自分がすごいわけではない」「自分がダメなことが引き立ってしまう」などと逆に自信を失う感覚を覚えるようになっていく。こうした感じ方の変化も、非常によく見られるパターンです。

そのような感覚にさいなまれるようになると、「自分はいずれ見捨てられるのでは」「相手を誰かに奪われるのでは」といった不安を感じるようになり、相手の一挙手一投足に嫉妬し始めます。そうして自分も相手もつらくなり、関係が悪くなって別れてしまう……といった結末になることも珍しくありません。

もしかしたらトピ主さんの知人の方は、ハイスペな相手と長期的な交際をしたことがないのかもしれません。表面的なスペックで判断するもしないも彼女の自由ではありますが、「交際前や交際初期の良いところしか見ていないのかな」「一度付き合ってみれば、彼女も同じように感じるかも」くらいに理解してみるのが最善ではないかなと思いました。

外部環境によらない自信を育てると、人生の幸福度は高くなる

さりながら、ハイスペな相手と交際すると誰もがネガティブな心境になっていく、というわけではありません。彼女は自分に自信があるからハイスペにひかれるのか……とのことですが、確かに自分に自信がある人は「自分は相手より劣っている、いつか捨てられるかも」といった不安を感じにくいです。周囲から「スペックが釣り合わない」と見られるようなカップルでも、本人たちがそう思っていなければ問題は起こりにくいです。

つまり「自信」というのは、世の中から見た評価や事実とは正比例しない、ということです。スペックが高いと言われる人のなかにも自信を持てない人はいるし、逆もしかりです。このあたりは生来の気質に加え、自己肯定感をいかに育ててきたか、育ててもらえる環境にいたか……ということも関係してきますが、世間的なステイタスに関係ない部分で「私は私でいい」という自信を持てている人は肯定的なマインドで生きやすく、その雰囲気が、スペック以上に他者に魅力的に映ることもあります。

それに「有名企業に勤めている」といったスペックは、会社が潰れるなどすれば失われてしまうこともありますが、スペックに関係なく持てている自信は、外部環境に振り回されることが少ないです。

このように見ていくと、自他のスペックに固執するよりも「自分のなかの自信を育てること」のほうが、幸福感の高い人生を送るためには重要になる、という見方ができます。もしトピ主さんが知人の方を反面教師に「スペックに振り回されずに人付き合いをしたい」と思うのであれば、「外部環境に揺らがない自信を育てる」ということに励んでみるのはひとつの有効な方法かと思います。応援しています。

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外山ゆひら(とやま・ゆひら)
フリーライター

対人関係や生き方に関する記事を中心に寄稿。ビジネス・キャリア関連のインタビュー実績多数。産業カウンセラー/心理相談員資格有。「最後は自分で決める」が大事だと思っています!

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