橋本愛「家庭教師トラコ」コスプレが趣味、子どもに合わせて変身

家庭教師のトラコ(日本テレビ系)
水曜午後10:00

第1志望校に必ず合格させる。しかも授業料は依頼者が決める――。伝説の家庭教師・根津寅子(橋本愛)は、高卒でコスプレが趣味だ。授業を受ける条件が「授業の日はお宅に泊まる」など、彼女には多くの謎があった……。

「家政婦のミタ」で知られる脚本家・遊川和彦の連続ドラマは常に、「怒り」が根底にあるのだという。自身3作目となる遊川ドラマで初主演するにあたり、「怒りという原動力を、自分の軸として持てるようになるまで、いつもより時間がかかった感じはしました」と打ち明ける。

女優の橋本愛

演じる根津 寅子とらこ は、合格率100%を誇る伝説の家庭教師だ。娘の小学校受験を控える共働き夫婦、息子が難関私立中学への進学を希望している母子家庭、東大合格を目指す富裕層と、子どもの学年も生活環境も異なる三つの家族を受け持っている。「実は『家庭の教師』で、各家族が抱える問題に関わっていくところが面白いと思います」。寅子は、説教を一切せず、どうすれば幸せになれるのかを子ども自身に考えさせる。

さらに、子どもに合わせて、優しく上品なメリー・ポピンズ風や熱血コーチ風など服装や接し方を変え、「一見すると、人に対して愛情深く、寛大な印象」という。そんな表向きの雰囲気とは対照的に、内面には社会への怒りがあり、特に無駄なお金の使い方に関しては厳しい。「一歩間違えると、性格の悪い人と誤解されるリスクもあるので、演じていて緊張感があります」

俳優デビューは13歳で、人生の半分を役者として過ごしてきた。「今までは、あまりにもエネルギーを消耗してきたので、しんどいことの方が多かったのですが、ようやくお芝居をまるごと楽しめるようになりました」。楽しめる人を「達人」と位置づけており、「この作品が達人の第一関門のゴールみたいな気がしています」。今回の主演作の先にあるであろう、上のレベルの俳優像を見据えていた。

哲学を掘り下げて、お芝居に生かしたい

Q 学生時代に得意だった科目は。

A 国語と体育。国語は、本当に勉強した記憶がないんですけど、いつも成績は良かった気がします。

Q 寅子とは読書家という共通点がありますが、最近読んで面白かった本は。

A 「現代思想入門」。哲学の入門書で、初心者にやさしく書いてくれている本だったので、すごく面白かったです。最近は哲学を掘り下げていて、お芝居にも役立ちそうな「人間とは」といったことを学んでいこうと思っています。

 (文・笹島拓哉 写真・伊藤紘二)

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橋本 愛(はしもと・あい)

1996年1月12日生まれ。熊本県出身。2008年に芸能界入り。09年から雑誌モデルや俳優として活躍。21年のNHK大河ドラマ「青天を衝け」では、主人公・渋沢栄一の妻、千代役を好演した。

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