体形チェックはアプリで楽々…採寸データの便利な使い方とは?

ネットで服を買ったら小さすぎたり、ダイエットの成果が見えづらくて長続きしなかったり――。思い当たる人は多いのではないでしょうか。コロナ禍を経て、自分の体に目を向ける人が増えています。そこで、注目を集めているのが体形をスマホのアプリを使って自動で計測するサービスです。ユーザー30万人以上の身体計測無料アプリ「ボディグラム」を展開するボディグラムジャパン(東京)の春川美波さんに、計測データの便利な使い方を聞いてきました。

ボディグラムは元々、オンラインのカスタムシャツブランドのサービスとしてアメリカで開発されました。採寸事業が独立してジャパン社が設立されると、国内の百貨店や紳士服販売店、学生服ブランドなどで技術が採用され、アプリの提供は2020年に始まりました。

二の腕の太さに股下も、くまなく採寸

使い方は簡単です。アプリを立ち上げ、アナウンスに従って正面と横向きの写真を撮影し、年齢、身長、体重、性別を入力すると、AIが画像と入力情報、さらに12万体以上の身体データを基に計測データを出します。服を着たままでも、バスト、ウエスト、ヒップのスリーサイズなど、24か所のサイズが測定されます。実寸値との誤差は1・5センチ以内だそうです。

アプリ「ボディグラム」を使う女性
撮影時はスマホをなるべく垂直の状態にするのがポイント。「インカメラを使って一人で計測を完結できます」とボディグラムジャパン社の春川美波さんは話す

細かく測ったデータはどう活用したらいいでしょうか。春川さんは三つの使い方を教えてくれました。

1、ネットショッピングのサイズ選びに活用

アプリでは、「股下からくるぶしまで」や「ウエストからの脚の長さ」も測れるので、ロングワンピースや8分丈のパンツが、サイトの画像と同じように着こなせるかどうかを想像しやすくなります。「二の腕回り」や「アンダーバスト」の数値は「ゆったり着たいのに、着てみたらピチピチ」という悲劇を防げるはずです。フリマアプリで自分の服を売りたいときも、着用者のサイズデータを表記することで、購入の検討材料にしてもらえるといいます。

2、ボディーメイクや筋トレの成果チェックに活用

ボディグラムでは、計測情報を基に、3Dのアバターを作成し、体脂肪率や筋肉量も推定計測します。現在、体脂肪率を下げたいと頑張っている春川さんは、毎週月曜日、仕事開始前に撮影、基礎情報を入力してアバターの比較とグラフ化された体脂肪率をチェックしているそう。「半年、1年と長期間の変化を見ると頑張った成果が分かりやすく、やる気の維持になっています」。レシピ提案や運動系のアプリも使っているという春川さんは、体の計測データをこまめに更新することで「今の自分に本当に必要な栄養や運動が分かる」と言います。

ボディグラムで作成した3Dアバター
3Dアバターで体形変化を確認できる。画像はジャパン社CEOがダイエットをした約3か月の変化を表している
3、美しい姿勢の維持に活用

リモートワークが定着したことで姿勢の乱れによる肩こりや腰痛に悩む人には、2021年秋に新たに加わった「姿勢のゆがみ」を計測するサービスも人気だそうです。頭、首、肩、背中、骨盤のゆがみを分析し、正しい姿勢からどれぐらい傾いているかが数字で示されます。ふとした瞬間に背筋を伸ばしたり、視線を移動させたり、数字を見ることで意識のかけ方も違ってくるかもしれません。

将来的には骨格診断も

他にも、子どもの成長記録に使っているという人もいるそうです。SNS上では、骨格や筋肉の付き方など体形の特徴から似合う服を判断する「骨格診断」をしたいというコメント付きで3Dアバターが多数投稿されています。同社では、骨格診断機能も搭載できるよう検討しているといいます。

アプリ人気の背景には、健康維持やおしゃれ、ダイエットなど目的は違っても、まずは自分の「現状」をしっかり見極め、自分に合ったサービスを取り入れたいという人たちの思いがあるようです。(読売新聞メディア局 野倉早奈恵)

【あわせて読みたい】

Keywords 関連キーワードから探す