低用量ピルの効果について、産婦人科医・高尾美穂先生に聞いてみた

産婦人科医として診療を行うかたわら、テレビや雑誌などのメディアや講演活動を通じて、女性の健康やメンタルヘルスに関する情報を発信している高尾美穂先生。みなさんの体の悩みに答えるQ&A連載です。

【高尾美穂先生のQ&A】全部読む

Q. PMS(月経前症候群)によるメンタル不調があり、ピルを服用していますが、 全然効きません。 やめてしまってもいいですか?

A. 低用量ピルにも種類があり、悩みに合ったものを服用しないと効果がありません。

低用量ピルには種類があり、PMSのなかでもメンタル症状が強いPMDD(月経前不快気分障害)にはドロスピレノン配合のピルが効果があるとされています。それぞれの悩みに合ったものを服用しなければ効果が得られませんが、産婦人科以外の診療科では、ピルの種類と特徴について正しく認知されていない可能性も。効かないと言って当院を受診された患者さんが、海外から個人輸入したピルを服用していたことも。まず、現在処方されているピルの服用を継続しながら、産婦人科で相談してみてください。

【高尾美穂先生に聞いてみた】生理痛について

PMSや生理痛の治療に使われる低用量ピルは欧米ではごく一般的ですが、日本の服用率はわずか3%程度。排卵を抑える低用量ピルは、服用して生涯の生理回数を減らすことで卵巣がんのリスクを下げるほか、子宮体がんや大腸がんのリスクを抑えられるというメリットが。また、30代前後に飲み始め、服用可能限度である49歳11か月まで継続すれば、更年期症状が軽く済む可能性が高いです。40代以降は血栓症のリスクがありますが、「肥満でない」「高血圧でない」「喫煙者ではない」などの条件をクリアすれば服用可能です。専門医に相談してみてください。

(読売新聞メディア局 深井恵)

あわせて読みたい

高尾美穂(たかお みほ)
産婦人科医

医学博士・産婦人科専門医。イーク表参道副院長。日本スポーツ協会公認スポーツドクター。ヨガ指導者。テレビ、雑誌、SNSなどを通じて女性の健康に関する情報を発信している。音声配信アプリstand.fmで毎日配信している番組「高尾美穂からのリアルボイス」では、リスナーのさまざまな悩みに回答。著書に「心が揺れがちな時代に『私は私』で生きるには」(日経BP)、「生理周期に合わせてやせる!超効率的フェムテックダイエット」(池田書店)などがある。

Keywords 関連キーワードから探す