安倍元首相銃撃の瞬間SNSで拡散、何度も見ると知らぬ間に心の傷

安倍晋三・元首相が街頭演説中に銃撃された事件で、銃撃の瞬間などがSNSで拡散され、心理的ストレスを感じている人もいる。

災害時など有事の精神状態に詳しい桜美林大学准教授(臨床心理学)の池田美樹さんは、「著名な政治家が銃で撃たれて亡くなるという非日常の出来事。多くの人が驚きや不安、恐怖を感じただろう」と話す。そうした負の感情はほとんどの場合、時間がたつと薄らいでいくという。

ただし、映像を繰り返し見ると自覚のないまま精神的なダメージを受けることもある。過去に虐待や暴力などの体験をした人はストレス反応が強く出やすいという。

不眠や食欲不振など生活に支障が出ることも

特に子どもは発達の途上にあるため、衝撃的な映像のイメージだけが脳内に残ることがある。1日に何度も同じ映像を見ることなどを避けて、できるだけ普段通りの生活を送ると落ち着きを取り戻しやすくなるという。

池田さんは「『夜眠れない』『食べられない』『勉強などが手につかない』など、日常生活に支障が出るようなら専門家に相談してほしい」と話していた。

相談は、日本臨床心理士会の電話相談窓口(03・3813・9990)でも、平日午後7~9時(金曜日は午前9時~正午も)に受け付けている。

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