PMSの疑問、産婦人科医・高尾美穂先生に聞いてみた

産婦人科医として診療を行うかたわら、テレビや雑誌などのメディアや講演活動を通じて、女性の健康やメンタルヘルスに関する情報を発信している高尾美穂先生。みなさんの体の悩みに答えるQ&A連載です。

【高尾美穂先生のQ&A】全部読む

Q. PMS(月経前症候群)はホルモンバランスの乱れが原因?

A. むしろホルモンは正常に働いています

生理前になるとイライラしてパートナーにあたってしまい、ケンカになるなんていう話はよく聞きます。PMS(月経前症候群)の症状は人間関係のトラブルのもとにもなり厄介です。ただ、原因はホルモンバランスの乱れではありません。むしろホルモンが正常に働いている証拠です。PMSは、排卵後から生理前までにエストロゲンとプロゲステロンという二つの女性ホルモンの分泌量が正しく増減し、さらにその期間に精神を安定させる物質が減ることなどによって引き起こされるのです。

生理痛とPMSで悩む日数は、平均で月に4.8日というデータがあります。それが12か月なら約60日。丸2か月調子が悪いということになります。職場や家庭で人として成長していく大事な時期に、あなたの本来の能力が発揮できないのはもったいない。困っているなら対策を。低用量ピルや漢方などで治療できます。運動にも改善の効果が見込めることが報告されています。

(読売新聞メディア局 深井恵)

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高尾美穂(たかお みほ)
産婦人科医

医学博士・産婦人科専門医。イーク表参道副院長。日本スポーツ協会公認スポーツドクター。ヨガ指導者。テレビ、雑誌、SNSなどを通じて女性の健康に関する情報を発信している。音声配信アプリstand.fmで毎日配信している番組「高尾美穂からのリアルボイス」では、リスナーのさまざまな悩みに回答。著書に「心が揺れがちな時代に『私は私』で生きるには」(日経BP)、「生理周期に合わせてやせる!超効率的フェムテックダイエット」(池田書店)などがある。

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