元恋人を思い出して切なく、苦しくなる。結婚すれば忘れられる?

「元恋人を思い出す」と題する女性からの投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。婚約中のトピ主さんは、大好きだった「元恋人を思い出して切なく、苦しい気持ちになる」ことがあるそう。精神的に疲れきって自分から別れを告げた相手で、今は幸せなはずなのに婚約者と元恋人を比べたり、ふと元恋人を思い出して「もう一生会えないんだ」と涙したりすることもある……とのこと。「結婚をし、子供が誕生するなど、ライフステージが変わっていけば忘れるものなのでしょうか?」と問いかけています。

昔の恋は「完結した小説」のようなものなのかも

投稿を読んで、今の状態で心の向くままに任せていると、元彼のことをますます思い出してしまうかもしれないと思いました。現実の生活にはしんどいことや大変なこともあり、「昔の恋」はいつでもその逃避先になってくれるからです。

昔の恋は「更新されず、美化されていく」という点で、ストーリーが完結している小説のようなものと言えるかもしれません。本を読んでいる間はその世界に浸って切なさや幸せを感じたとしても、ずっとそうしているわけにはいかず、読み終えたら、仕事をしたり家事したりという現実に戻らなくてはならない。現実の生活の中では、人のイヤな部分を見たり、やりたくないことでもやらなければならなかったり、というストレスフルな瞬間もあることでしょう。

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一時的な逃避として小説のなかに浸ったとしても、あくまで「今ある現実とは違う、終わった過去の世界のこと」と理解している限り、現実の世界を邪魔してくることはありません。ただし「その一線を意識できるかどうか」は重要な分かれ目になります、婚約者と一緒に生きると決めているのであれば、婚約者の存在や2人の現実は「過去の甘美な思い出よりも大切で、失いたくないものだ」としっかり自覚をしておくことが肝要かと思います。

「不完全燃焼の恋」はいつまでも引っかかり続ける

元彼のことを忘れられないのは、「自分のほうが彼のことを大好きだった」のにトピ主さん側から別れを告げた、という経緯も関係しているのだろうと推測しました。

彼のほうから振られていれば「自分がどんなに望んでもかなわない」と思うことができ、ケリをつけるほかなくなります。しかしトピ主さんが別れを告げた際、彼は「もう一度チャンスがほしい」と食い下がってきたとのこと。その申し出を拒まなければ、彼との幸せな未来があったかもしれない……と思えてしまうからこそ、諦めきれないのではないでしょうか。もし「私がYESと言えば、今からでも彼とやり直せるかもしれない」くらいに思っているのであれば、トピ主さんはある日突発的に、彼のもとへ駆け出してしまうかもしれません。

不完全燃焼の恋は本気でケリをつけない限り、いつまでも心に引っかかり続けます。彼と復縁して、再び別れることになってみて、そのとき初めて「もうこの恋には未来がない」と本気で自覚できる可能性も。その瞬間はつらくとも、長い目で見れば「あの復縁は本気でケリをつけるために必要な行動だった」と思えるかもしれません。

もちろん、復縁して元彼とうまくいく可能性もゼロではありません。その賭けにかれる気持ちがあるならば、今の婚約者とはお別れして、心のままに行動してみる選択肢も検討してみてはいかがでしょうか。「婚約者が大切」「結婚生活を手に入れたい」「元彼が好き」といった気持ちのどれが一番強いかによって、結論は違ってくるかと思います。

「自分の決意」と「優先順位」の問題、と理解してみよう

まとめると、今のトピ主さんにある選択肢は三つになるかと思います。

(1) 婚約者と生きていく現実を大切にしようと決め、元彼のことは“非現実”として風のように受け流す
(2) 婚約者と別れ、元彼への思いを支えにひとりで生きていく
(3) 婚約者と別れ、元彼との復縁のために行動する

大人になれば、誰しも「こうではない人生もあったかな」と振り返る瞬間があるものです。「あの相手と結婚していたらどうなっただろう」などと過去を振り返ったとしても、多くの人が、それを現実に引き込むことはしません。「それ以上に、大切な生活がある(生活を築き上げてきた)」という自覚があるからだと思います。たまに思い出しても、心のなかに思い出の風が一瞬、吹き去っていった……くらいに受け流す(1)の姿勢ならば、婚約者に対しても不誠実にはならないと思います。

一方、「婚約者と生きていく人生」が一番大切だと思えないのであれば、(2)か(3)の選択肢も考えてみてはいかがでしょうか。元彼に後ろ髪を引かれたままで結婚すれば、いずれ婚約者も自分も不幸にしてしまう可能性があります。自分のなかの優先順位が分からないのであれば、「たとえば結婚式前日に元彼のほうから復縁を持ちかけられたら、自分はどうするだろうか」といった仮定の想像をして考えてみるのは一案です。

気持ちの部分で完全に忘れていようといまいと、それはあまり関係がありません。「元彼のことは忘れて前に進む」「今の婚約者と生きていく」と決めて、そのとおりの行動ができるかどうか……というご自身の決意の強さの問題になるかと思います。元彼への思いが強くてそうした行動をする自信がない、ということであれば、「元彼と生きていく可能性を探る」という方向にかじを切る選択が最善かもしれませんね。応援しています。

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外山ゆひら(とやま・ゆひら)
フリーライター

哲学や心理学、芸術文化の分野に関心が高く、対人関係やコミュニケーション、生き方に関する記事を中心に寄稿。産業カウンセラー・心理相談員資格有。

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