モディリアーニ 愛と創作に捧げた35年…大阪中之島美術館で

関西における新たなアートの拠点として、20222月に開館した大阪中之島美術館(大阪市北区)。いま、20世紀初頭のパリを生きた画家アメデオ・モディリアーニの生涯をたどる特別展「モディリアーニ愛と創作にささげた35」を開催中です。日本でモディリアーニの回顧展が開催されるのは14年ぶり。国内外の作品約40点を堪能できる、貴重な機会です。

印象的なアーモンド形の「目」

イタリア出身のモディリアーニ(18841920年)は、21歳の時にパリへ移り、結核性髄膜炎のために35歳の若さで亡くなりました。長い首やアーモンド形の目が印象的な、愁いを帯びた肖像画や官能的な裸婦像の数々は、今も多くのファンを魅了し続けています。

40点の中で、ぜひ見ておきたい1枚といえば、《少女の肖像》でしょう。スウェーデン生まれの伝説的なハリウッド女優、グレタ・ガルボが終生にわたって愛蔵した一品は、世界初公開となります。往年の大スターは、どのような思いでこの絵画を眺めていたのでしょうか。会場では、大女優の秘話も紹介しています。

モディリアーニが描いた《少女の肖像》
アメデオ・モディリアーニ《少女の肖像》1915年頃
グレタ・ガルボ・ファミリー・コレクション

大阪中之島美術館は、モディリアーニ作《髪をほどいた横たわる裸婦》を所蔵していますが、同じモデルを描いたとされる、ベルギー・アントワープ王立美術館所蔵の《座る裸婦》も今回来日しました。2枚の絵を並べて展示するという趣向も粋ですね。こちらの“競演”も見逃せません。

モディリアーニが描いた《座る裸婦》
アメデオ・モディリアーニ《座る裸婦》
1917年 アントワープ王立美術館
photo: Rik Klein Gotink, Collection KMSKA – Flemish Community (CC0)
モディリアーニが描いた《髪をほどいた横たわる裸婦》
アメデオ・モディリアーニ《髪をほどいた横たわる裸婦》
1917年 大阪中之島美術館

モディリアーニは、「エコール・ド・パリ」の一員として、ピカソやシャガール、藤田嗣治らと同世代の画家です。当時のパリは、新しい美術が次々と生まれる刺激的な芸術都市でした。特別展では、パリで活躍した芸術家25人の作品を集め、彼らとの交流なども紹介しています。大阪・中之島に再現された、「エコール・ド・パリ」の雰囲気に身を委ねてみるのも素敵すてきです。

出品作品などをあしらったグッズを購入するのも、展覧会の楽しみの一つ。会場特設ショップには、文房具や絵はがき、クリアファイルといったオリジナルグッズが並んでいます。また、美術館の2階芝生広場には、モディリアーニが生まれた「イタリア」をテーマにした会場限定カフェ、MODIGLIANI CAFEもお目見えしました。イタリア産のワインや生ビール、環境NGOが「環境にやさしい」と認証したコーヒーのほか、サンドイッチやチーズケーキなども味わえます。

 見どころたくさんの特別展は、718日まで開催中。モディリアーニが描き出した繊細な美を体感しに、足を伸ばしてみてはいかがでしょうか。

開館記念特別展「モディリアーニ愛と創作に捧げた35

会場 大阪中之島美術館 5階展示室
会期 2022718日(月・祝)まで ※月曜日休館(718日を除く)
開場 午前10時~午後5時 ※入場は午後4時30分まで

 

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