山崎ケイ、趣味は人生相談だけど「正論は残酷」と言われて目が覚めた

OTEKOMACHIで連載している「お悩み相談」の回答者に、お笑いコンビ「相席スタート」の山崎ケイさんが新たに加わります。「恋愛・人生相談」を特技に掲げる山崎さんは、6月13日に40歳となり、「人生の終盤に意識が向いている」と言います。この春には、心理学を学ぶために通信制の大学に入学しました。新たな挑戦のことや、アドバイザーとしての意気込みを聞きました。

――「恋愛・人生相談」が特技だそうですね

私、一人っ子なんですけど姉御気質で、小学生の時からアドバイスしていましたね。ただ、中高一貫の私立に行ったら、それまで自分は勉強ができると思っていたのに、周りはもっとすごくて挫折しました。私、普通か普通以下なんだなと、暗い人に(笑)。でも、仲のいい友達に相談されたときには、自分なりに考えて答えていました。

恋愛相談は、当時熟読していた折原みとさんのライトノベルから得た知識を駆使しました。いつかこういう恋愛をするんだと小学生のときに思っていたら、違ったんですよね。自分に生かすところがないので、「折原みとの小説に書いてあったんだけどさ」と、友達に還元しました。

相方・山添から解散を切り出され…

――対人関係の失敗はありますか?

ありますね~。私は、中学から少ない友達とせまいコミュニティーで生きてきました。せまい分、深かったんですね。相方の山添(山添寛さん)に対しても、人生のビジネスパートナーだから、がっつりやっていこうぜ、という気持ちがあったけど、向こうはみんなと仲良くしたいタイプ。私はせまく、楽しいこともつらいことも全部一緒に、と求めすぎていました。山添が嫌がっているのが分かってなかった。ほんとはそうしたいんだろ、ぐらいに思っていましたね。

今から7年ぐらい前でしょうか、「一回解散したい」と言われまして。柔らかい言い回しで伝えてくれましたが、原因は私の性格でしかなかったと思います。その時はちゃんと反省しましたね。伝わっていないかもしれませんが(笑)。

私は、子供の頃から母に、「常に相手の立場にたってものごとを考えなさい」と言われてきました。「自分がされて嫌なことは嫌だし、うれしいことはうれしいのよ」と。みんな自分と一緒だと思い込んでいたんですね。もちろん、大事な言葉だと今でも思っていますが、良かれと思って、きついことも言っていたけれど、向こうにはただのつらいことだったんだな、と遅ればせながら思いました。30過ぎて気づくなんて、遅いですよね。でも、あの一件以来、人は人、私は私、と割り切って考えられるようになりました。

お悩みアドバイザーに就任した相席スタートの山崎ケイさん
「SNSは苦手です。エゴサーチも絶対しません。インスタグラムも苦手で何をのせたらいいのかわからず、毎日の料理写真をのせています。自分でも守りに入ってるなぁと思いますね」と話す山崎ケイさん

――その気づきがあって今の山崎さんがあるんですね。

そうですね。思い返してみると、私としては真剣に相談にのっていたのに、「いつも正論を言うよね。正論は残酷なんだよ」と言われたことがあります。正論を言えばいいわけではないときもあるよね、と。自分が勝手に決めた「正しいこと」に他人を当てはめすぎていました。

そうなってくると、逆に、他人に興味がなくなってきちゃって腹も立ちません。相方としては、「もっと昔みたいに色んなところに怒りをぶつけてくださいよ」となっているようで。芸人として物足りないみたいです(笑)。

夫の影響もありますね。夫もなんでも口に出すタイプではないです。そうすると、「そっか、言えばいいってもんじゃないのね。どんなに近しい間柄でも気を使わなきゃ、感情でものを言っちゃだめよね」と改めて思うわけです。もちろん、口に出さないと伝わらないこともありますが、伝え方は本当に大事だと思います。

もう一度「大学生」に

――40歳、これからの目標を教えてください。

コンビでいただいている仕事は楽しいです。でもやっぱり、いろんなリスクがあって、今の仕事が自分に向いているのかな、という気持ちもどこかにあります。働いている皆さん、そういうところありませんか? 辞めたいわけではないんです。20歳ぐらいから、バイトも含めて働き始めて、定年といわれる60歳まで、あと倍働くとなった時に、20、30代とはちょっと変わってくるなと感じています。

すっごく小さなことですが、昨年、髪の色を黒く戻しました。40になると思ったら、髪も黒くしようかなと。短くして、日々の手入れも、もうちょっとだけ楽にして。早いけど、人生の終盤に向けて、という意識になっています。

心理学の勉強もしたいと思っています。この春、通信制の大学生になりました。あ、それで、たまに休むかもしれません(笑)。やりたいことをやるのに偏差値は関係ないですし、これが大人の勉強なんだなと感じていて、すごく楽しみです。ただね、思っているほど心理学の勉強って面白くないんですよ。脳がどうで、こういう物質が出ていて、とか。この全然面白くないことを勉強して、それをかみ砕いて面白く伝えるようなことができないかな、それが芸人としての自分に還元されたらな、と思っています。40歳の挑戦です。

――回答者として意気込みをお聞かせください。

私自身は保守的で古くて、頭が固い人間ですが、厳しさというよりは、相談してくださった方に寄り添いたいと思っています。ただ、寄り添うだけではお悩み相談にならないので、「じゃあ、ちょっとこうしてみたらどうですか」と、明日からできることを一緒に考えられたらいいなと。いい、悪いじゃなくて、こうしたらどうですか、明日からこれだけでもしてみませんか、ということを提案していきたいと思っています。(聞き手・読売新聞メディア局 野倉早奈恵)

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お悩みアドバイザーに就任した相席スタートの山崎ケイさん
山崎ケイ(やまざき・けい)
タレント

1982年、千葉県柏市生まれ。NSC東京校13期生。2013年に山添寛さんとお笑いコンビ「相席スタート」を結成。フジテレビ「ポップUP!」の金曜レギュラー、ニッポン放送「ナイツ・ザ・ラジオショー」の火曜パートナーとして出演中。著書に「ちょうどいい結婚のカタチ」(ヨシモトブックス)など。

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