相手を楽しませる会話のコツは? 彼に話が楽しくないと言われます

「楽しい会話、相手を楽しませる会話をする方法」と題する女性からの投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。出会って4年になる交際相手がいる30代のトピ主さん。彼は「男女問わず友達とゲームして何も考えずに遊ぶ時間が一番楽しい」様子で、トピ主さんの話は「(聞いても)そうなんだとしか思わないから楽しい話題じゃない」と言われたとか。相手を楽しませる会話はどうやったらいいのか、と質問しています。

「思いやりを持った無駄話」ができると、会話は楽しくなる!?

「ただ(彼と)お話ししたいなと思う時があり、そういう時に『俺にとって楽しい話題あるの?』と聞かれると困ってしまいます」とトピ主さん。彼は責任感があって周りに優しいタイプで、「俺は(普段から)相手を楽しませることを意識してる」と言っているそうです。

今回の相談を聞いてまず思い出したのが、日本画家・堀文子さんの言葉です。

「会話が成立する条件は、無駄話を面白く膨らませることができるかどうか、そして、お互い思いやりがあるかどうかだと思います」
「何のプラスにもマイナスにもならないような無駄話こそ本当の会話です。用件なんていうものは、会話ではございません」

(「人生の達人・堀文子の生き方」堀文子・中島良成著(中央公論新社発行)より)

トピ主さんは、もともと人とワイワイと盛り上がるタイプではなく、今まで人を楽しませようとして会話をしたことはない、とのこと。投稿には「話に目的がないとつまらないのは分かりますが、そんなに相談事もない」という記述も見られます。察するにトピ主さんは、目的のない会話や無駄な会話を膨らませる、というのがあまり得意ではないのかもしれません。

楽しい無駄話をするためには、彼が主張している「目の前の人をどう楽しませようか」という意識を持って話す、というのも存外、的外れなアドバイスではない気がします。その意識を持つだけで、同じ内容でも話の展開や伝え方が変わってきやすいです。上述の堀文子さんも、幼少期から親に「人を楽しませるように気を配りなさい」と教えられ、一生懸命に知恵を絞って考えていたそうです。

できるだけ「いつもと同じ」を避け、インプットを増やしてみよう

上記に加え、会話で人を楽しませるには「日常的にインプットをしていること」、そして、それを「ある程度の熱量や説得力を持って話せること」の2点も重要です。

自分ひとりの時間にいろいろな知識や情報を頭に入れたり、何かのテーマについて思考したりしていると、誰かと相対したときに「話すこと」が生まれてきやすいです。「彼と一緒にいすぎて話すことがないのかも」と感じるならば、意識的に自分時間を増やしてみるのは一案です。

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また、特定の関心事や好きなことがあると、自然に情報収集ができているので話題も増えやすいです。「好きなものやハマれるものが見つからない」という場合は、なんとなくルーチンな生活・行動パターンを繰り返して生活をしていることが原因かもしれません。意識的に「いつもと同じ」を避けて、できるだけ未知のモノや作品などに能動的に関与し、興味範囲や行動範囲を広げられるほど、“楽しい無駄話ができる人”に近づいていけると思います。

相手が興味のないジャンルの話題=絶対に退屈にさせる、という思い込みもなくしてみましょう。自分の知らない世界のことを熱く語ってくれる人の話は「ちょっと聞いてみたいな、面白そうだな」と思う人は少なくありません。そういったTV番組もありますよね。会話のネタを豊富に持ち、トークが上手になれば「面白がって聞いてもらうこと」や「興味を持たせること」も不可能ではない、ということです。

感謝や思いやりを伝え合えていない可能性も

今回のお悩みに関しては、堀さんが挙げているところの「お互いに思いやりがあるか」という点を満たしていないから楽しい会話が成立しない、という可能性も感じました。

彼はトピ主さんと話したり遊んだりすることについて「接待みたいなもんだ」と言ってくることもあるとか。彼なりにトピ主さんを楽しませよう、と努力している自覚があるのでしょう。一方でトピ主さんも、彼の会社の愚痴やゲームの成果の話を聞いてあげているとのこと。お互いに「楽しませようとしてくれてありがとう」「愚痴を聞いてくれてありがとう」と感謝を伝え合えるならば、関係性にも変化が生じるかもしれません。「相手のために何かをしてあげたい」といった気持ちが強くなり、「楽しい話題をして」といった彼の要求も多少は収まることが期待できます。

それにそもそも、友達のような関係を目指す必要があるのか?という疑問もあります。「友達のようなお付き合いを続けています」「マンネリみたいな感覚も多分にあります」とのことですが、「恋人であり友達」という関係には、すべてのカップルがなれるものではありません。

個人差はありますが、一般的に「友達」になるのは、自然に会話をしていて楽しいと感じ、近しい価値観で共感し合える相手です。無理して話題を合わせなければ話が続かないのであれば、トピ主さんと彼は「恋人」としては良くても、「友達」には向かない相性なのかもしれません。

彼のことは交際や家庭を営むための“異性のパートナー”と理解し、「友達のような会話は、お互いに自分の友達とすればいい」と割り切るか。それともやはり“友達のような恋人関係”を目指し、相手を楽しませる会話の上達を目指すのか。これから二人が目指したい関係性も含めて、一度考えてみるといいように思いました。応援しています。


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外山ゆひら(とやま・ゆひら)
フリーライター

哲学や心理学、芸術文化の分野に関心が高く、対人関係やコミュニケーション、生き方に関する記事を中心に寄稿。産業カウンセラー・心理相談員資格有。

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