愛らしい乙女のルックスなのに、「おしょう」(メス・2歳)の名をもつ看板猫が、群馬県沼田市の吹割の滝近くにあるキャンプ場「グリーンパークふきわれ」にいます。女の子なのに「おしょう」という名前の由来は、キャンプ場に迷い込んだ母猫から生まれた時、1匹だけ毛が薄く頭がつるんとしていたことから。一緒に生まれたきょうだいたちはもらわれていきましたが、おしょうだけは母猫のもとに残りました。元々小さく弱々しかったおしょうでしたが、すくすく育ち、ハンティングが得意なワイルドな猫に成長。それまでキャンプ場の看板猫を務めていた母猫の引退を機にキャンプ場の2代目看板猫に就任しました。
おしょうは母猫ゆずりの人懐っこい性格の猫。というより、物事に動じない猫といった方がふさわしいかもしれません。多くのキャンパーでにぎわうキャンプ場でマイペースに過ごしています。人には自ら近づいたり、無視したり、看板猫どころか、まるでここのオーナーかのように気の向くままに行動しています。
「グリーンパークふきわれ」は山や川を満喫できる人気のキャンプ場。特に初心者にうれしい気軽に行ける「手ぶらキャンププラン」や常設のテント、キャビンもあり、女性同士で利用する姿も多くありました。ピザ作り体験や、車で10分以内の所に立ち寄り湯もあり、楽しく一日を過ごせます。
キャンプ場という自然環境の中で育ったせいか、すっかりワイルドな猫になってしまったおしょう。以前、モグラを狩りの戦利品としてスタッフに届けにきたこともあり、かわいい顔とおしょうという名とのギャップがあり過ぎです。
広いキャンプ場なので、おしょうの存在に気がつかないキャンパーもいます。おしょうに会えるチャンスは、おしょうが過ごすことが多い管理棟内でお昼寝しているときです。運が良ければ大物感を出してカウンターの上で堂々と昼寝する姿が拝めることでしょう。
管理棟も都会のアウトドアショップのようにおしゃれ。キャンプ場はそこかしこが絵になり、どこで撮っても写真映えします。それもそのはず、キャンプ場の運営は都会から戻ってきた地元の若者たちに託されています。地元愛と洗練した感覚も兼ね備え、キャンプ場を盛り上げる、その一員におしょうも名を連ねているようでした。
グリーンパークふきわれ
住所:群馬県沼田市利根町大楊1098
Tel:0278-56-3215
https://www.greenpark-fukiware.com/