人付き合いがおっくうになり、恋愛も仕事もうまくいかない

「納得のいく結婚をするには」と題する女性からの投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。いろいろなことがあって、ここ数年間で性格が激変してしまった、という27歳のトピ主さん。「控えめで、人付き合いに対しておっくうな性格」になったことで、以前のように、好みの異性には相手にされなくなってしまったと感じているといいます。仕事に関しても「昔の自分ならこうできたのに」という思いに駆られているそうで、どうしたら今の自分を受け入れられるのか、身の丈に合った人とお付き合いできるようになるのかと問いかけています。

つらさや絶望から自分を守るために、人は心を閉じる

昔の自分は明るくて社交的で、老若男女問わず人気で、付き合う相手も「そこそこの見た目と高いコミュニケーション能力のある男性」だったとのこと。初めから今の性格なら諦めもついたものの、仕事でも恋愛でも「本当の自分はこんなふうじゃないのに」と思ってしまう、という心境がつづられています。

社交的だったのに対人関係におっくうになった……という変化から察するに、人付き合いのなかで何かしら、つらいことや孤独、失望を感じるような出来事があり、人と距離を置きたくなるきっかけがあったのではないかと推測します。家族・学校・社会といった外の世界との交流のなかでつらい出来事があると、「それ以上につらいことや絶望から自分の身を守るために、外の世界から距離を置こうとする」ということが起こりやすいです。人から離れていれば、それ以上傷ついたり、失望したりするリスクを減らせるからです。

そう考えれば、人付き合いから距離を置くようになったのは、自分にとって必要な変化だった、とも理解できるかと思います。その後の投稿には病気という記述もあり、専門家の治療に委ねることもお勧めしますが、もしこの推測が的外れでなければ、トピ主さんが本当に望んでいるのは「再び人に心を開けるようになりたい、再び自分や人を信じたい」ということなのかもしれません。「前の自分に戻りたい」ではなく、より具体的に「私は人に心を開きたいと思っているのだな」「でも今はそれが怖くて、心のシェルターに逃げ込んでいる状態なのだな」などと理解してみることが、変化を起こすためのスタート地点になるように思いました。

客観性を心がけながら、勇気を育てていこう

再び人間関係のなかに飛び込んでいくためには、自分を信じる強さ、人に対峙たいじする勇気、怠惰にならない能動的な姿勢、そして人付き合いに付随する失望や煩わしさも受け入れる覚悟が必要です。怖くても面倒でも、それを乗り越えたところに、人付き合いの喜びや楽しさがあるということですね。

無論、今の自分とてんびんにかけてみて「もうしんどいのは嫌だ、今後は人付き合いから適度に距離を置いた人生を送りたい」という選択をすることも可能です。

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ただ「色々なことを諦めざるを得ない現状がとても悔しい」とのこと、変化するためのパワーを出せそうなのであれば、まずは徹底して「自己を客観視すること」を心がけてみるといいかもしれません。客観視に基づく冷静な判断力は勇気や強さを持つ助けになります。心の中に閉じこもっているとどうしても主観的になりやすいので、できるだけ俯瞰ふかんして自分を見るようにしてみてください。

今の状況を客観視するならば、「時間が不可逆である以上、過去を懐かしんでいても変化は起こらない」「人付き合いを避けている限り、人付き合いからの実り(愛情や喜び、楽しさ)は得られない」という事実が浮かび上がり、「ではどんな人付き合いなら、今の自分にできるだろうか?」という問いが生まれます。すると、たとえばですが「職場で自分からあいさつを心がけてみよう。そこから会話が生まれるかも?」「SNSやオンラインゲームなど浅い交流から始めてみるのはどうだろう」等々、今の自分が踏み出せる一歩目の行動が具体的に見えてくるかと思います。

自分を俯瞰しづらい場合は「自分のような友人がいたらどう見えるか、どんなふうに導いてあげられるか」という目線で考えてみるのもおすすめです。

「いきなり恋愛」は大変かも。一歩ずつ心を開く練習をしよう

恋愛の不調に関しても、他の人間関係と同様、人付き合いに向き合う覚悟がないままに異性と知り合っているために、うまく関係が発展せずに終わってしまいがちなのではないか……という感じがしました。

心が通い合う相手との恋愛結婚を目指すならば、「年齢的にそろそろ結婚したい」程度の動機では不十分で、「本気で人に向き合っていこう」という意欲や決心が必要になります。本気で向き合わなくても、“恋愛っぽい関係”に発展することはできますが、そうした浅い関係は本気で割り切っていない限り、結局は心の傷が増えてしまうのが常です。そうなれば、再び心のシェルターに閉じこもりたくなってしまうかもしれません。

恋愛は人付き合いのなかでも関係性が深く、また繊細な感情が伴うため、「人付き合いを再スタートしよう」という時期には、なかなかハードルが高いように思います。いきなりそこを目指すよりは、まず連絡を取り合える友人・知人を男女問わず増やす、といった小さなチャレンジから始めてみてはいかがでしょうか。

「人と知り合うっていいものだな、楽しいな」と思える瞬間を増やしながら、人付き合いに対する恐れや不安を和らげていく。そのステップから一歩ずつ、心を開いていく練習をしてみるのは一案かと思います。応援しています。


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外山ゆひら(とやま・ゆひら)
フリーライター

哲学や心理学、芸術文化の分野に関心が高く、対人関係やコミュニケーション、生き方に関する記事を中心に寄稿。産業カウンセラー・心理相談員資格有。

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