85%の未経験者におすすめ、新しいコーヒーの飲み方「ミルクブリュー」

アイスコーヒーがおいしい季節がやってきた。コーヒーを冷たい牛乳でじっくり抽出した「ミルクブリュー」の人気が徐々に広がっている。新たな飲み方でコーヒーを楽しんでみるのはいかが――。

コーヒーを牛乳で抽出

東京都墨田区にある 焙煎ばいせん 所兼カフェ「バースコーヒーロースタリー ハル」では「ミルクブリュー」(550円)が人気だ。2021年4月の開店当初から提供を続ける。焙煎士の西村結衣さん(25)は「豆によって味が変わるのが面白い。ゴクゴク飲めるので個性豊かな味わいを楽しんでほしい」と話す。

「ミルクブリュー」について「苦みやえぐみが少なく、まろやかな味わいが楽しめます」と話す焙煎士の西村結衣さん(東京都墨田区で)
「苦みやえぐみが少なく、まろやかな味わいが楽しめます」と話す西村さん(東京都墨田区で)

ミルクブリューは、コーヒーの豆を粉砕した粉を冷たい牛乳に浸し、時間をかけて抽出する。湯で抽出したコーヒーに牛乳を混ぜるカフェオレとの違いについて、UCCコーヒーアカデミー講師の村田果穂さんは「ミルクブリューは牛乳だけで抽出するので水っぽくなく、牛乳の甘さやコーヒーの香りを楽しめる」と説明する。2年ほど前から豆にこだわりのあるカフェを中心に提供が増えているという。「コーヒーの苦みが和らいで、香りが引き立つ。コーヒーが苦手な方でも楽しめますよ」

自宅で手軽に楽しめる商品も広がる。佐賀県嬉野市で酪農などを手がける「ナカシマファーム」は、牛乳に浸せば手軽に完成するコーヒーバッグ「ミルクブリュー」(5個入り1950円)をインターネットで販売している。エチオピア産の豆を浅いりするなどこだわった。代表の中島大貴さんは「フルーティーな味わいが特徴。牛乳にもこだわって作るのも楽しいですよ」と話す。

耐熱ガラスメーカー「ハリオ」は昨年、ミルクブリュー専用ポット「ミルク出しコーヒーポット」(1650円)を発売した。付属のパックにコーヒーの粉を詰め、ポットの中に入れる。牛乳を注いで冷蔵庫で一晩おくと完成だ。

ハリオの「ミルク出しコーヒーポット」(提供写真)
ハリオの「ミルク出しコーヒーポット」(提供写真)

ミルクブリューが広がりつつある理由について、ホットペッパーグルメ外食総研の有木真理さんは「コロナ下でおうち時間が増え、本格的なコーヒーを自宅で楽しむ人が増えた。一方で進化した新しいコーヒーの飲み方も広がっている」と説明する。ただ、同総研が今年2月に20~60代の男女約1000人に行った調査では、ミルクブリューの未経験者は85%に上った。有木さんは「濃厚なミルクコーヒーという感じで、幅広い年代から人気を集めそうです」と話している。(読売新聞生活部 梶彩夏)

自宅でミルクブリューを楽しむには?

自宅でのミルクブリューの楽しみ方をキーコーヒーのコーヒー教室講師、藤田靖弘さんに教えてもらった。

「タピオカを入れるなどアレンジしてもおいしい」と話すキーコーヒーのコーヒー教室講師、藤田靖弘さん(東京都港区で)
「タピオカを入れるなどアレンジしてもおいしい」と話す藤田さん(東京都港区で)

用意するのは
▽牛乳500ミリ・リットル
▽コーヒーの粉30グラム
▽だしパック
▽容器

作り方
①だしパックにコーヒーの粉を詰め、容器に入れて牛乳に浸す。
②スプーンで混ぜ、粉に牛乳を浸透させる。
③8時間冷蔵庫で寝かせたら完成。

パックを取り出して保存し、できるだけ早く飲みきろう。アレンジでグラノーラにかけたり、ゼラチンと砂糖を加えてゼリーにしたりしても楽しい。

牛乳を調製豆乳やオーツミルクに替える場合は12時間冷蔵庫に入れる。牛乳にジャスミン茶などのティーバッグを3個入れて作ってもおいしいという。藤田さんは「様々な豆で作って、自分好みのミルクブリューを研究するのも面白いですよ」とほほ笑む。

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