Hey! Say! JUMP 薮、2年越しの主演舞台に喜び

Hey! Say! JUMPの薮宏太さんが主演を務めるミュージカル「ジョセフ・アンド・アメージング・テクニカラー・ドリームコート」(4月7日~29日)が、東京・日生劇場で上演されています。この作品は、2020年春に上演を予定しながら、新型コロナウイルスの影響で開幕が見送られていました。無念の中止から2年を経て、薮さんは上演できる喜びを舞台にぶつけています。

「ジョセフ・アンド・アメージング・テクニカラー・ドリームコート」で主役ジョセフを演じるHey! Say! JUMPの薮宏太さん

この舞台は、旧約聖書の創世記をベースにしたミュージカルです。薮さんが演じるジョセフは12人兄弟の11番目で、父ジェイコブの一番のお気に入り。ある日、父からカラフルなコートを授けられたことをきっかけに兄弟から妬まれ、奴隷として売り払われてしまいます。一時は投獄されたものの、エジプト国王に仕える立場になっていたある日、かつて自分を売り飛ばした兄弟たちがジョセフの前に現れる…というストーリーです。

「キャッツ」「オペラ座の怪人」を生み出した作曲家アンドリュー・ロイド=ウェバー氏と、「エビータ」「ライオンキング」の作詞を手掛けたティム・ライス氏が、まだ学生だった頃に初めてタッグを組んで生み出した、両氏の原点ともいえる作品です。

多彩な音楽、光る薮さんの歌唱力

この作品の特徴の一つが、ロック、バラード、シャンソン、カントリー、ロカビリーなど、数奇な運命をたどるジョセフを象徴するような多彩な音楽です。2幕のクライマックスでは、カンパニー一同が劇中の楽曲のメドレーを歌い、パワフルなパフォーマンスに思わず観客の心も躍ります。

主演の薮さんは持ち前の歌唱力で、のびやかに歌声を披露します。それもそのはず、公開稽古後の会見で「この2年間、自分で楽譜を見返したり、歌ったりしていました」と説明した薮さん。自主練の成果が、舞台でも発揮されていました。また、薮さんは「この間、色々なお仕事をやらせていただいていたんですけど、常にジョセフを忘れることはなかった」と明かしました。2年越しに実現できた主演舞台への熱い思いは、声量がアップした歌唱にも表れていました。

薮宏太さんとファラオ役の小西遼生さん

また、アイドルとして第一線で活躍する薮さんを起用したことで、ジョセフのアイドル性、キラキラ感を強調した点も興味深かったです。イケメン、人気者ゆえに妬まれたジョセフ役として、まさに適任でしょう。舞台にたつと薮さんのスタイルの良さが際立ち、ロング丈のコート姿もさまになっていました。

他者を許して、再び立ち上がる――。それが舞台のテーマですが、新型コロナの感染拡大で心の余裕を失いがちな今こそ、学ぶべきことが詰まっている作品だと感じました。また、コロナ下の憂いを吹き飛ばすような明るい音楽が多く、晴れやかな気持ちで劇場をあとにしました。

「ジョセフ・アンド・アメージング・テクニカラー・ドリームコート」は、5月5日~7日に愛知・刈谷市総合文化センター アイリス 大ホール、5月12日~16日に大阪・オリックス劇場でも上演されます。

ゲネプロ後の記者会見に登壇した出演者。(左から)小浦一優さん(芋洗坂係長)、村井國夫さん、平野綾さん、薮宏太さん、シルビア・グラブさん、小西遼生さん

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山村翠 (やまむら・みどり)

読売新聞東京本社社会部に在籍。中学生の頃に先輩のバックで踊るKinKi Kidsの堂本光一さんを見て沼に落ち、20年以上、ジャニーズを応援。ジャニーズのコンサートや舞台を取材・執筆し、タレントにインタビューをするほか、プライベートでも様々なグループの公演に足を運ぶ。

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