「結婚したければ妥協しろ」と言われることが、納得できません!

「結婚したければ妥協しろと言う人って……」と題する女性からの投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。年配の方の意見やネットのコメントで、「結婚したければもっと理想を下げて妥協しろ」という意見が多いことに納得がいかないというトピ主さん。「希望がかなわなければ、結婚する意味が無い、それなら独身でいい」ということなのに、「(経済力などの)致命的な条件まで妥協しろという批判には、とても違和感を持ちます」と主張しています。

妥協は、良い意味も悪い意味にも使われる

投稿には「理想を曲げて、妥協してまで結婚することが女性にとってそんなによいことなのですか?」という一文も。確かに「妥協」という言葉は、見方によってはかなり悪い印象に聞こえますよね。ただこの言葉の解釈には2通りあり、「気が進まないのに嫌々やる」「強いられて渋々受け入れる」という意味で使われることもあれば、「適当なところでよしとする」「できる限りで最善の選択をする」という意味で使われることもあります。

「結婚したければ妥協を」というコメントに関しても、前者のようなネガティブな意味合い、つまり「渋々でも受け入れるべきだ」といった意味で言ってくる人は一定数いることでしょう。しかし中には、後者のような「人生にも限りはあるし、完璧ではなくても縁が生まれそうな相手がいれば一緒にやっていってみたら?」といった前向きな意味で述べている人もいることが推測できます。

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批判したい意図からのネガティブなコメントもたくさんあるのでしょうが、「妥協という言葉は必ずしも悪い意味ばかりではない、肯定的な意味での助言もあるのかも」と思って見ていくと、少し印象が違って読み取れるコメントもあるかもしれません。

現実の相手に出会えると、自ら“妥協”する人も

投げかけられる意見には「現実を見ろ、売れ残りが言える立場じゃない」といった類いのほか、経済力を求める女性を批判する意見が一番多いと感じている、というトピ主さん。投稿では、「子どもが欲しくて20歳代女性との結婚を望む男性」を例に挙げ、そういう人に「もっと釣り合う世代の女性に目を向けなさい」と批判したところで、子どもを望みにくい年齢の相手なら妥協してまで結婚する意味がないし、それなら一生独身のほうがましだと思うのではないのか、経済力を求める女性もそれと同じだ……という持論を展開しています。

男性の経済力と女性の年齢は、確かに日本の婚活市場では重視されやすい条件かもしれません。しかしながら、当初は「子どもが欲しいから」と婚活を始めた男性が、「子どもは持てなくても、この人と生きていきたい」と思える同世代のパートナーに出会い、結婚を決めていくケースもゼロではありません。同様に、最初は年収にこだわっていた女性が好きになれる男性に出会い、希望条件を満たさなくても結婚するケースもあります。場合によっては、自分から“条件的な妥協”をすることもある、ということです。

具体的な相手に出会っていない段階では、男女を問わず、思いつく限りの理想や希望を口にしがちです。しかし実際に生身の人間として目の前に現れてくると、気持ち、本能的な感覚、居心地の良さなど、言語化できない部分を重視するようになる人は決して少なくありません。こうした点を伝えたくて、「(条件は)妥協してみたら?(思わぬ良い人に出会える可能性があるよ)」と意見してくる人もいる可能性を感じました。

併せて、結婚の希望を語る際は「相手に求めるもの」ばかりを並べることになるので、どうしても他力本願に見えやすく、第三者の目には「傲慢ごうまんだ、不遜だ」というイメージに映ってしまいやすいことも予想できます。そもそも逆風を受けやすい話題であることを踏まえた上で、工夫して自分の考えや気持ちを表現していくと、不本意な批判にさらされる機会は多少減らせるかもしれません。

お金の話題はセンシティブ。「自分は自分」と考えていこう

投稿には、身長や頭髪・恋愛経験の有無といった話題はそうでもないのに、なぜ経済力を求めることはこんなに批判されるのか、自分にないものを求めて何が悪いのか……といった意見も。上述したように、他力本願に見えることもあるのでしょうが、経済面や将来への不安が大きい社会のムードがあり、多くの人が給料や収入といった話題にセンシティブになっていることも一因かと思います。

衣食住にも困る時代や女性がまともな収入を得られなかった時代には、「自分にないから相手に経済力を求める」という結婚も現実的な選択肢として当たり前にありましたが、今はだいぶ状況が変わっていますよね。もちろん今でも「経済力を求める結婚」に賛成の人はいますが、性別を問わず「女性も経済的に自立したほうがいい」という考えの人や「1人分を稼ぐので精一杯」という状況の人は増えてきています。いろいろな意見や価値観があることを前提に、「人は人、自分は自分で構わない」と割り切って考えてみるのは一案です。

不特定多数の人がいるネットのような場で持論を主張すると、現状、不愉快な言葉で批判されるリスクを完全に避けることは難しいです。はねのける元気があるときはさておき、気持ちが弱っているときは自分の心を守ることに努め、発言をする場や相手を限定するか、本や雑誌など受け身で知恵を得られるものも活用してみるのはおすすめです。素直に耳を傾けたいと思えるような、良いコメントやアドバイスが見つかるといいですね。応援しています。

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外山ゆひら(とやま・ゆひら)
フリーライター

哲学や心理学、芸術文化の分野に関心が高く、対人関係やコミュニケーション、生き方に関する記事を中心に寄稿。産業カウンセラー・心理相談員資格有。

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