丸テーブルは使いにくい?後悔しない選び方、失敗しない使い方

ダイニングテーブルは丸や四角など、さまざまな形や種類があります。しかし、「丸テーブルはスペースをとる」という否定的な意見も。大型家具を新調する際に気をつけるべきポイントを、インテリアスタイリストの窪田俊さんに聞きました。

模様替えを考えている「レモン」さんは、キッチンに置く食卓テーブルを丸にするか、四角にするか迷っている、と読売新聞の掲示板サイト「発言小町」に投稿しました。テーブルを置く予定のスペースはかなり狭いと言い、3畳くらいしかありません。夫と2人暮らしの「レモン」さんですが、夫の両親と食事をすることが多いので、椅子が4脚は置けるテーブルがいいそうです。

この投稿に対し、「丸テーブルは、スペースが広く要りますよ」「丸テーブルだと、部屋の隅に寄せても、角のところにデッドスペースが生まれる」など、否定的な意見が目立ちます。丸いテーブルは本当に使いにくいのでしょうか。

折りたたみも一案

窪田さんによると、一般的な4人がけの四角いテーブルは、長辺160センチ、短辺80センチ程度のもの。一方、丸テーブルだと、直径110センチのものだと言います。「確かに四隅に物は置けませんが、丸いテーブルのほうが全体の空間に余裕ができたり、家具の配置や部屋によっては丸の方が入りやすかったりすることもある。部屋が狭いなら丸テーブルは不向き、とは一概には言えません」と指摘します。

丸テーブルのメリットとして、〈1〉角がないので子供のいる家庭でも安全〈2〉テーブルを囲むので、コミュニケーションがとりやすい〈3〉対になって座らないので、奇数でもはみ出す人がいなく、座る人が増えても対応しやすい――などが挙げられます。

椅子を引くため、テーブルの周囲には90センチほどのスペースが必要です。しかし丸テーブルと一口に言っても、最近ではいろいろな種類や形があり、折りたたむと半円になるものも。窪田さんは、「一人暮らしの方は、普段は折りたたんだ半円で使い、来客があった時に広げて丸にして使ってもいいですね」と提案します。

後悔しないためのポイント

新生活が始まり、家具を新調する人もいるでしょう。安い買い物ではないので、買ったあとに後悔しない、ダイニングテーブルを選ぶポイントを窪田さんに教えてもらいました。

〈形〉

長方形と正円のほかに、楕円だえんがあります。置き方によってインテリアを変えることができます。壁に対して平行に置くこともできるし、斜めに振って置くこともできるので、空間のアクセントになり、空間自体がリズミカルな雰囲気になります。

楕円の場合、壁付けしても、正円よりはデッドスペースも生まれないし、角もないので背の低い子供にも安全。正円と長方形のいいとこ取りでしょう。

〈素材〉

ガラステーブルのポイントは、透け感があり、圧迫感がないところです。軽やかなイメージで、高級感もあります。ただ、実際に使うとなると、物を置く際にガシャンガシャンと音がします。さらにテーブルは手がよく触れるところなので、手垢てあかなど汚れが気になります。透明なため、食事の時に足元が見えてしまうのが気になる人は、テーブルクロスを敷くといいでしょう。

木のテーブルは、あたたかみやナチュラルな雰囲気が出ます。いろいろな素材があるので、内装や他の家具の色に合わせましょう。塗装や仕上げによって印象が変わり、ラフに仕上げてあるとカフェっぽくなります。

おすすめの木材は、バーチやオークです。パインなどやわらかい木材だと、カトラリーや爪などでひっかいただけでも傷ができてしまいます。家具は木のものだと使用していくうちに表情が変わり、味が出ます。気に入ったものなら、値の張るものでも、一生使うのであればおすすめです。

最近多いのは、大理石などストーン系でしょうか。本物の大理石は値段が現実的ではないので、大理石柄のメラミンなどを貼っているものが多いです。ガラスより音も気にならないし、柄があるため手垢も見えにくく、メンテナンスもしやすい。モダンな雰囲気にしたい人におすすめです。

家具店には、多くの種類のテーブルが並びます(写真はイメージ)
五感で確かめるのが大切です(写真はイメージ)

直線の中に曲線を

窪田さんは、「部屋の中は、テレビボードやカップボードなど、基本的に四角いものが多いです。壁、床、ドアも全て直線でできているので、丸いテーブルが入ってくると空間がかたくなりすぎず、ほどよくやわらかくなる」と説明します。

「テーブルは、椅子とセットでインテリアの主役になるもの」と窪田さん。食事やちょっとした作業だけでなく、コロナ禍により、ダイニングテーブルでテレワークをする人もいるのではないでしょうか。「毎日、目につくテーブルと椅子は、インテリアの好きな人にとっては、一番、悩んでいて面白いところです。実際に店へ足を運び、触ってみたり座ってみたり、五感でしっかり確認して選んでほしいです」と話しています。(読売新聞メディア局 渡辺友理)

【紹介したトピ】
▽丸いテーブルか四角いテーブルか

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窪田俊プロフィル写真
窪田 俊(くぼた・しゅん)
インテリアスタイリスト

ハウスメーカーでリフォーム業務に携わった後、家具店でコントラクト事業部を立ち上げる。店舗や住宅の家具を中心としたインテリア用品の卸から住宅、店舗のリノベーション、シェアハウスやモデルルームのインテリアコーディネート、スタイリングまで幅広く業務を行う。家具店を退職後、インテリアスタイリストとして独立。広告・カタログ、雑誌のインテリアスタイリングを中心に活動している。モデルルームなどのインテリアコーディネート、デコレーションなど空間演出も手がける。近年はインテリアに関するコラムなどの執筆、セミナー講師など、活動の幅を広げている。インテリアスタイリング協会講師。 窪田さんのホームページは、「F.I.N.D UNIT」、インスタグラムは、shunkubota 

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