自宅でアフタヌーンティー…高級ホテルに負けない満足感を得るには?

高級ホテルなどで提供されるアフタヌーンティーは魅力的だが、価格は1人5000円以上かかることもあり、気軽には行きにくい。紅茶の入れ方や食器のコーディネートなどで一手間加えると、自宅でも優雅な雰囲気を味わえるので挑戦してみたい。

数種の紅茶で会話も広がる

自宅でアフタヌーンティーを開催する上甲さん
自宅でアフタヌーンティーを開催する上甲さん(本人提供)

横浜市の上甲ゆきえさんは、自宅に友人を招き、月に1、2回アフタヌーンティーを楽しむという。

気軽に開催するために菓子や食事を分担することもある。盛りつける皿やティーカップを友人と選ぶのも楽しい。上甲さんは「自宅だとくつろげて、焼きたてのスコーンや、好みのケーキも食べられる。おいしい紅茶と菓子があると話も弾みます」と笑う。

アフタヌーンティーは、イギリス貴族の食生活に由来し、19世紀半ばにマナーが確立したとされる。紅茶情報サイト「Tea Magazine」を主宰する安達由香里さんによると、当時は朝夕の1日2食で、午後に腹をすかせた貴族の婦人が紅茶を飲みパンを食べていたのが、やがて友人を招き、豪華な社交の場に発展していったという。伝統的なアフタヌーンティーで出てくる食べ物はスコーン、ケーキ、サンドイッチになる。日本の高級ホテルなどで人気のアフタヌーンティーは伝統にとらわれず、様々な菓子や軽食を提供している。

紅茶と菓子の組み合わせを研究している安達さんは「紅茶を上手に選べば自宅でも高級ホテルに負けないくらいの満足感を得られます」と話す。

お薦めはスリランカでとれる「ディンブラ」。香りと味のバランスが良く、ストレートでもミルクティーにしてもおいしい。どんな食べ物にも合わせやすい万能型だ。

友人らを招く場合は数種類の紅茶を用意すると、話も広がる。マドレーヌやフィナンシェなどの香ばしい焼き菓子には豊かな甘い香りのアッサムを、イチゴのショートケーキにはくせのないニルギリが合うという。

安達さんは「マナーは周りの人を不快にさせないことぐらいで、堅苦しく考える必要はない。おいしい紅茶と菓子で優雅な時間を楽しんでほしい」と話している。

食器を組み合わせてスタンドに

自宅でおしゃれにアフタヌーンティーを楽しむためのコツを、ケータリングサービスを提供する「クレイジーキッチン」(東京)プロデューサーの菊地妙子さんに教えてもらった。

食器を重ねたり、菓子に一手間加えたりすれば、自宅でもおしゃれなアフタヌーンティーを楽しめる(東京都内で)
食器を重ねたり、菓子に一手間加えたりすれば、自宅でもおしゃれなアフタヌーンティーを楽しめる(東京都内で)

ケーキスタンドは自宅にある食器を組み合わせよう。小型のボウルを逆さにし、その上に木製の皿を置く。さらに小さなココット(深めの小皿)を置いて土台にし、その上に皿を配置。いずれも数百円で購入したものだ。菊地さんは「単純にテーブルに並べるよりも、特別な雰囲気を演出できます」と薦める。皿を何段かに重ねる際は、大きな皿を下に置くと安定する。

丸皿に縦長の木製の板を組み合わせると、形や素材の違いがアクセントになる。板も雑貨店などで手頃な価格で売っている。木製のカットボードを使ってもいい。

コンビニやスーパーで買った菓子は一手間加える。フィナンシェはクッキングシートを巻き、リボンで結ぶ。カップケーキも横に2等分してイチゴジャムと生クリームを挟んだ。

色に統一感を出すときれいに見える。今回は春らしくパステルカラーを基調とした。食器もシンプルな形状や無地のものがすっきりして見える。「そうすると、お気に入りの模様が描かれている皿が引き立ちます」と助言する。(読売新聞生活部 福島憲佑)

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