ドラム式洗濯機二度と買わないなんて後悔しない買い方と使い方

転勤や引っ越しなどに伴い、家電を買い換えたり新調したりするという人もいるでしょう。なかでも、洗濯機を選ぼうとすると、主に、ドラム式洗濯乾燥機、縦型の洗濯乾燥機、全自動洗濯機の3種類から、どれがいいのか選択に悩むところです。ドラム式洗濯機は一台で洗濯から乾燥まで完結する魅力があるものの、「ドラム式洗濯機は二度と買わない」という不満の声もあります。家電ライターの田中真紀子さんに、ドラム式洗濯機の購入や使用のポイントを聞きました。

東京都中野区の製薬会社勤務の女性(35)は今年2月、引っ越しを機にドラム式洗濯機を手放しました。「夫婦共働きなので干さなくていいのは便利だと思ったのに、毎回フィルターを掃除し、排水口の糸くずとゴムパッキンに付着したほこりを取り除く。それでも、しっかり乾燥できていないこともあって、もう二度と買わないと決めていた」と振り返ります。

ドラム式乾燥洗濯機か、縦型洗濯機か?

リサーチ会社マイボイスコム(東京都千代田区)が2021年6月に行ったアンケート(回答数1260)によると、使用している洗濯機のタイプは全自動洗濯機が52.9%で半数を超え、縦型洗濯乾燥機が25.8%、ドラム式洗濯機は16.1%にとどまりました。

洗濯機選択時に重視すること(複数回答)は、「大きさ・容量」「省エネ」「洗浄力」がそれぞれ50%を超え、「運転音の静かさ」や「使い勝手」もそれぞれ40%を超えました。いずれのタイプでも、洗濯機は使用頻度が高く、値が張るだけに、機能や性能への期待値も高い傾向がうかがえます。

読売新聞の掲示板サイト「発言小町」でも、洗濯機にまつわる話題は豊富です。やや古いトピですが、「ドラム式乾燥洗濯機か縦型か?」を投稿した「まま子」さんは、使用中の縦型洗濯機の調子が悪くなってきて買い換えを検討しているといい、意見を求めました。

夫婦共働きの「pp」さんは、「干すという作業がなくなり大変楽になりました。都内なのでいつも室内干しで臭い問題もあったのですが解消され、タオルもふわふわです」とドラム式洗濯機に太鼓判を押します。

「のの」さんは、「ドラム式にはふんわり仕上げだとかアイロン仕上げだとか何とかいう機能が付いていますけど、やはり衣類を乾燥機にかけるとしわになるし、若干縮むんですよね」と指摘します。

ドラム式洗濯機に厳しいコメントを寄せたのは、「ちとせ」さん。「ドラム式乾燥洗濯機を使っています。脱水がうまくいかなくて、洗濯物が固まってバランスが取れない。脱水を繰り返し、エラーで止まることもしょっちゅうある」と不満を募らせ、「次は縦型にしようと思います」とこぼします。

ドラム式洗濯機のほこりを拭き取る様子
ドラム式洗濯機のほこりを拭き取る様子(写真はイメージです)

洗濯機で後悔しない5つのポイント

ドラム式洗濯機にまつわる評判について、家電ライターの田中真紀子さんは、「脱水が終わらない」「お手入れが大変」「窓枠にほこりがたまる」といった不満をよく聞くといいます。その一方で、「夫婦共働きの家庭や洗濯物を干しにくい住まいの場合には、もう手放せないという声も多く聞きます」と話します。

ドラム式洗濯機に不満や不平が多いのは、故障やトラブルが起きやすいことが一因と考えられます。値段も縦型洗濯機が約20万円なのに対し、ドラム式は30万円前後が主流。「思い切って購入したのに……」と、何か不具合が生じればケチがつきやすい状況があるといいます。

ドラム式洗濯機で後悔しない方法はあるのでしょうか? 田中さんは、洗濯機を使用する際のポイントを五つ紹介します。

〈1〉ドラム式は、洗濯と乾燥で可能容量が異なる(例:洗濯10キロ・乾燥6キロ)
〈2〉ドラム式は、乾燥時に衣類を飛ばしながら乾かすため詰め込みすぎない
〈3〉ドラム式は、たまったほこりの除去やフィルター掃除をこまめに行う必要がある
〈4〉メーカーによって、機能に得意不得意があるので、比較検討する
〈5〉干すのが面倒でなければ、縦型洗濯機に衣類乾燥除湿器を併用する選択も

田中さんは、「ドラム式は縦型に比べて洗浄力は弱いとか、お手入れが大変などと言われます。しかし、メーカーそれぞれが弱点の克服に向けて改善に取り組んでいます。もう2度と買わないなどと愛想尽かさないで、自分の不満や不安に対して、各メーカーがどのように対策しているかをチェックするといいと思います」とアドバイスします。

また、「ドラム式洗濯機の動きや構造をイメージすること」もすすめています。ドラム式は、少ない水量で上から下へたたきつけるように洗うため、色移りしやすいこともあります。乾燥時は、中の衣類が軽快にふわっふわっと踊るような動きが理想で、ふんわりした仕上がりが期待できます。

このため、洗濯ネットなどに入れる場合もギュウギュウに詰め込んでしまうと、偏ったり、乾燥しにくかったりする原因になるそうです。

田中さんは、「ドラム式洗濯機で後悔しないポイントは、自分が洗濯物になったつもりで、洗濯槽の中でどうすればキレイに仕上がるか、フワフワに乾くかイメージしてみることです」とアドバイスします。

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田中真紀子
田中 真紀子(たなか・まきこ)
白物・美容家電ライター

最新家電情報をいち早くキャッチし、使用感やとり入れ方をウェブや雑誌、テレビなどメディアで紹介する。専門家として記事監修も多数。田中さんのオフィシャルページはこちら

 

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