「カタログギフトに欲しいものがない」、そんな人へのおすすめは

結婚式の引き出物や出産の内祝いなどで、贈る相手の好みがわからないときに便利なカタログギフト。ページをめくると多種多様な商品が並びますが、「欲しいものがない」と感じる人もいるようです。注目のカタログギフトや、贈られた側が商品を選ぶ際のポイントを取材しました。

東京都内の女性会社員(35)は、友人に出産祝いを贈り、お返しとしてカタログギフトを受け取りました。「加熱するだけで食べられるハンバーグのセットを選びました。ものを増やさないくらしを心がけているため、雑貨類ではなかなか欲しいものがありません」と打ち明けます。

読売新聞の掲示板サイト「発言小町」にもカタログギフトにまつわる投稿が寄せられています。「カタログギフト、、、欲しいものがない」を投稿した「ネコ」さんは、3000円のカタログギフトを内祝いでもらったものの、「こう言っては失礼ですが、欲しいものが何もありません」と打ち明けました。「心かれるものがなく、いっそはがきを出すのをやめようかと思うくらいです。みなさんは3000円くらいのカタログで、もらってよかったものありますか?」と呼びかけました。

「アイスクリームの詰め合わせ」を薦めるのは、子育て中の「みみこ先生」さん。「バニラ・いちご・チョコなどの詰め合わせが、子どもも喜んで食べてくれるので無難」といいます。

「一番無難なのはビール」と寄せたのはこれまで数多くのカタログギフトをもらってきた「ユ」さん。

「パープル」さんは、「いらないものをいただくより良いとは思いますが、たくさん商品があるのに、なかなか気に入るものがないのも事実」とコメントした上で、以前、3000円か5000円のカタログギフトをもらった際、数種類の中から一番量の少ない素麺そうめんを頼んだエピソードを披露。「実質的に、一番の高級品となり、本当においしかった」といいます。

手元に残るものではなく、「消えもの」と呼ばれる、使ったら消えてなくなるギフトを選ぶ人が多いようです。例えば食べ物や飲み物、時間が経つと枯れる生花、タオルや洗剤など日用品がそれにあたります。

「寄付します」という声も。「まま」さんは、ギフトに相当する金額を、途上国に学校や井戸を作ったり、ワクチンを届けたりする寄付に申し込むそうです。「無理していらないものをもらうより、せっかくの内祝いだから、お福分けで世界の人達の幸せに役立たせたい」といいます。このほか、缶詰や米を頼んで、「子ども食堂などに寄付してはいかがでしょう」との提案もありました。

加算して欲しいものを選べるって本当?

「くださった方には申し訳ないですが、正直欲しいなと思えるものがあるカタログギフトって、最低でも5000円から」と指摘するのは、「淳」さんです。

そんな消費者の要望を受けてか、新スタイルのカタログギフトも登場しています。「リンベル」(東京)では、ポイントを贈るカタログギフト「リンベル スマートギフト」を2014年から展開し、年々販売部数を伸ばしています。

贈り主の予算に合わせて6600円から11万1100円(いずれも税込み)の九つの価格帯のカードがあります。カードには金額ではなくポイントが記載されており、1ポイント1円相当として利用できます。ポイントを分割して使用したり、2枚以上のカードのポイントを合算したりできます。

注目すべきはポイントを自身のクレジットカードで購入し、加算して(1円で1ポイント)利用できる点。カードと一緒に送られているカタログ、交換専用サイトにはカードの贈られたポイントを超えた商品を含む、約1万点の商品が紹介されています。

ポイントに応じて商品を複数注文できたり、贈られた側がポイントを加算して豪華なギフトを手に入れたりすることも。リンベル広報の桑野健太郎さんは「『本当にほしいものを選べる』と、贈る側、もらう側ともに満足度が高い」と話します。商品ではウナギのかば焼き、シャインマスカットなどの高級食材や、トースターや掃除機などのデザイン家電が人気だそう。「コロナ禍で、社員旅行や宴会ができないため、福利厚生の一環として、成績のよかった部署への報奨としてカタログギフトを社員に贈る企業が増えています」と桑野さんは話します。

まるでデパ地下を楽しむように

百貨店も工夫を凝らしたカタログギフトを用意しています。高島屋では約10種類のカタログギフトを取り扱っていて、2021年度の売り上げは前年比14%増と好調といいます。コロナで直接会えないからこそ、相手への思いやりの気持ちを示すものとしてギフトの需要が高まっているそうです。

高島屋のカタログギフト 読売新聞 大手小町 「カタログギフト ほしい物にとき、どうする?」
デパ地下巡りをしているように楽しめる「百選味選り」など、高島屋のカタログギフト

食に特化したカタログギフトが人気を集め、「ローズセレクション『百選味すぐり』」(税込み4180円~)という商品は、スイーツ、総菜、ワインや日本酒、生鮮品などがそろい、「まるでデパ地下を歩き、探しながら商品を選んでいるような感覚で楽しめます」と高島屋MD本部でカタログギフトを担当するバイヤーの末沢由香さんは話します。同社の別のカタログギフトでは、調理家電や食器、くつろぐためのグッズなど、おうち時間を充実させるアイテムもよく選ばれるそうです。

末沢さんに、商品選びに迷う人へのアドバイスを聞きました。

「まずカタログギフトには、交換期限があるため、早めに交換申し込みをしましょう」と呼びかけます。

どうしてもほしい商品が見つからない場合は、

〈1〉あっても困らないもの(例 米、ストックフードなど)
〈2〉古くなってきたため、交換してもよいもの(例 家電、タオルなど)
〈3〉試してみたいと思ったもの(例 洗剤、シャンプー、高級食材など)

などの視点で選んでみるとよいそうです。

また、お祝いごとのお返しにカタログギフトを贈られた場合など、「消耗品を選ぶと失礼にあたるのでは」と心配する人も多いようですが、「贈り主には、贈られた人が何を選んだか、いつ商品が届けられたかなどの情報は知らされません。カタログギフトに込められたあたたかな思いを感じながら、贈られた側は、心おきなく好きな物を選んでください」と話しています。
(読売新聞メディア局 谷本陽子)

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カタログギフト、、、欲しいものがない

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