■ベランダ掃除の主なポイント
・月1~2回は、ぬらした新聞紙を使って床の汚れを取り除く
・重曹水や洗剤水を使った念入りな手入れは、年2回程度行う
・汚れを流す時の水の量には注意。じょうろを使おう
・汚れを流す時は、お湯を使うと落ちやすい
・手すりやさおは、重曹水を使って月1~2回拭く
・排水溝のカビやコケは使い古した歯ブラシを使って取り除く
(読売新聞生活部 梶彩夏)
暖かくなり、ベランダの掃除がしやすい季節になった。たまっていた汚れを落としたい。東京ガスでハウスクリーニングを担当する 田名網 亜沙さんに掃除の仕方を教えてもらった。
東京ガス都市生活研究所の調査(2020年、首都圏在住既婚男女1854人対象)によると、嫌いな掃除場所として5人に1人がベランダ掃除を挙げたという。田名網さんは「天候に左右されたり、外に出ないといけなかったりで面倒に感じやすい。でも要領をつかめば、取り組みやすくなります」と助言する。
注意したいのが水の扱いだ。特にマンションの場合は、水を流すと下の階や隣の家に迷惑をかける恐れもある。管理組合の利用規約などを事前に確認しておきたい。
まずは月1、2回程度行う基本の手入れから。ベランダの主な汚れは、ホコリ、砂、土、排ガスのスス、落ち葉だという。最初に、落ちている葉やホコリなど大きいゴミをほうきでかき集め、捨てる。次に水に浸して絞った新聞紙を適当な大きさにちぎって、ベランダにまく。ほうきを使い、新聞紙を集めて床の表面についている汚れを取り除く。「ぬれた新聞紙を使うことで、毎回水を流さなくても、効率よく汚れが取り除けます」
鳥のフンが床に付いていた場合は、注意が必要だ。フンには病原菌が潜んでいることもあるという。掃除する時には、マスクをして使い捨ての手袋をはめる。水拭きで拭き取ったり、古い歯ブラシでこすったりして取り除く。いずれも掃除用具は捨てられるものを使い、終わったら廃棄する。
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年に2回は、念入りな手入れを行いたい。汚れが落ちやすい重曹水を使う。
お湯100ミリ・リットルに対し、小さじ1杯程度の重曹を入れてかき混ぜて作る。スプレーボトルを使うと、掃除しやすい。ただし床が木製の場合は重曹水は使えない。その場合はバケツ1杯に対して、台所用の中性洗剤を数秒回し入れる程度で作った洗剤水を使う。
基本の手入れを行った後、汚れが気になる部分に重曹水や洗剤水を吹きかける。凸凹のある床はデッキブラシでこすり、滑らかな素材の床は雑巾やモップで拭く。汚れをこすったら、お湯をじょうろなどにいれて、ゆっくりとかけて汚れを流していく。「水よりもお湯の方が汚れを浮かせるのでおすすめですよ」
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そのまま自然乾燥してもいいし、気になる場合は、雑巾でから拭きをする。
床以外の部分も定期的な掃除を心がけたい。手すりや物干しざおは重曹水を吹きつけ、固く絞った雑巾で拭き取る。
また排水溝の汚れも月1、2回は取り除く。「汚れを放置すると、臭いやカビが発生します」。排水溝にたまった落ち葉などゴミを取り除く。その後重曹水を吹きかけて、使い古した歯ブラシでコケやカビを落とせばよい。
田名網さんは「ベランダ掃除は家にあるもので簡単にできます。家の中の掃除の延長として、習慣にしては」と話している。
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■ベランダ掃除の主なポイント
・月1~2回は、ぬらした新聞紙を使って床の汚れを取り除く
・重曹水や洗剤水を使った念入りな手入れは、年2回程度行う
・汚れを流す時の水の量には注意。じょうろを使おう
・汚れを流す時は、お湯を使うと落ちやすい
・手すりやさおは、重曹水を使って月1~2回拭く
・排水溝のカビやコケは使い古した歯ブラシを使って取り除く
(読売新聞生活部 梶彩夏)
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