会社での評判が良くない彼氏。嫌われ者なのかと気になります

「彼氏の評判、どこまで気にするか」と題する女性からの投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。トピ主さんは、他部署で管理職を務める男性と交際し始めたばかり。しかし彼には、一部の社員から「えらそう、上から目線」「理屈っぽい」「細かい、融通が利かない」といった評判があることを知り、トピ主さんはかなり気になっているといいます。「皆さんは彼氏の評判はどこまで気にしますか?」と尋ねています。

よく思わない人がいるのは、自由に生きている証拠?

彼と同じ部署の人が言うには、彼は目上の人にも物申すタイプ。若くして管理職に就いていることもあり、「特に年上の方と対立しやすい」傾向があるものの、面倒見は良いため後輩からは好かれている、とのことです。一方のトピ主さんは「事なかれ主義というか周りの目が気になるタイプ」のため、職場の人と対立するような物の言い方や態度をするのは「考えられない」そうです。

今回のお悩みには、岸見一郎先生らが提唱している『アドラー心理学』の解釈が参考になるかもしれません。そこでは、「自分をよく思わない人がいるとすれば、それは自由な生き方をしていることの証し」であり、逆に「皆に合わせていれば誰にも嫌われないが、それは八方美人で不自由な生き方になる」という指南がされています。

この見方からすれば、トピ主さんの彼は「人との摩擦を過度に恐れず、自由に生きている人物」であり、「人の評判だけを気にして行動する人物ではない」と言えます。また「後輩たちの面倒見がいい」という情報を鑑(かんが)みると、人付き合いそのものが嫌いなわけではなく、「万人に好かれる必要はない」という価値観の持ち主であることも推測できます。

交際相手の評判=自分の評判と感じてしまうのかも

彼のような人物が身近にいた場合、「気概があって頼もしい」「他人の顔色ばかり気にしている人より共感できるし、尊敬できる」などとポジティブに評価する人もいれば、「敵を増やす生き方は好ましくない」「周りの印象を気にせず、自由に振る舞う人が苦手だ」と批判的に見る人もいることでしょう。

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トピ主さんはどちらかと言えば、後者なのかもしれませんね。トピ主さんにとっての彼の印象は「しっかりしていて、優しい人」であり、のちの投稿では「仕事に真っすぐなところは話していて感じますし、尊敬しています」ともつづっている一方で、「誰にでも物申すタイプ、とは言ってもやはり言い方一つで印象は変わってくる」「そこを大人の対応できないのは苦手だな」と思った……という記述が見られます。

そして「周りの人と対立しやすい彼の評判が気になってしまい、好きな気持ちさえ揺らいでしまいそう」「彼氏は嫌われ者なんだ」と思うとハラハラしてしまう、といった記述を見る限り、彼と付き合っていることを職場の人に知られたら、自分の評判まで悪くなってしまうのではないか……といった不安や恐れも感じているのかなと想像しました。

もしそうであれば、現時点のトピ主さんにとっては「彼への好意や愛情」よりも、「周りの人から好かれて生きること」「波風を立てずに生きること」のほうが重要で、優先度が高い、ということになります。交際したてで関係が浅い段階だから、という要因もあるでしょうが、結婚なども考える深い関係になるほど、双方の親や友人との付き合い、近所付き合い、子供の親としての付き合いなど、人とのつながりは増えていきます。この問題について自分なりに決着をつけておかないと、今後も彼の言動にずっとハラハラ、イライラさせられる可能性を感じました。

「チームとして補い合える関係になれるか」を考えてみよう

性格や価値観が違う相手とうまくやっていくには、「許容しあい、補い合おう」というスタンスになれるかどうかが肝心です。世の中には、 好きなものや性格、考え方が近い“似たもの同士”の夫婦もいますが、そうではない夫婦もたくさんいます。たとえば、<無愛想で実直な人と、愛想がよく付き合い上手な人><アグレッシブな人と、サポーティブな人>といった組み合わせは、結構よく見かけます。「相手はこういう人だけど、補い合っていけばまあ何とかなるでしょう」くらいに納得できていれば、うまくやっていくことは難しくありません。

そしてそうしたスタンスになると、性格や価値観が違うからこそのメリットも感じやすくなります。今回の例でいえば、対外的に言いにくいことでも彼がズバッと言ってくれて助かる、自分のように人付き合いで悩まない相手なので一緒にいて気がラクになる、自分とは異なる視点からの意見が聞けて発見がある……等々。お互いの性格や価値観をむやみに否定せず、「この人はこういう人だから」と許容しあい、補い合えるならば、うまく共存できるだけでなく、チームとしての相乗効果も期待できる、ということです。

自分とは“違う”相手に対して過度に否定的にならず、良いところを見て寛容になれそうかどうか。「価値観が違うからこそのプラスもある」「足りない部分は、補い合えばいい」と思えそうかどうか。まずはこの2点について、よく考えてみてはいかがでしょうか。「人との対立を気にしない彼の生き方や価値観を、やっぱり理解できないし、尊重できない」と思うならば、この彼との関係は考え直したほうが、お互いにとって幸せかもしれません。自分なりの方向性を見いだせるといいですね。応援しています。

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外山ゆひら(とやま・ゆひら)
フリーライター

哲学や心理学、芸術文化の分野に関心が高く、対人関係やコミュニケーション、生き方に関する記事を中心に寄稿。産業カウンセラー・心理相談員資格有。

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