関水渚、映画「ウェディング・ハイ」で花嫁役に挑む

12日公開の「ウェディング・ハイ」(大九明子監督)は、結婚式をテーマに、お笑い芸人のバカリズムが脚本を手がけた軽快なコメディーだ。個性派俳優がふんする、クセの強い招待客に振り回される花嫁役を、新進女優の関水渚が初々しく演じている。関水は、「先輩方の笑いを生み出すパワーに圧倒されました。私も、あんなふうにお芝居できるようになれたら」と話す。

撮影終了後の気分転換はウィンドサーフィン。「父の影響で始め、練習中です。いつか一緒に海に出たいですね」=須藤菜々子撮影

ドタバタ結婚式、いとおしく

演じた遥は、恋人の彰人(中村倫也)との結婚を控え、幸せいっぱい。「NOと言わない」すご腕のウェディングプランナー中越(篠原涼子)のサポートを受け式に臨むが、スピーチや余興に謎の使命感を燃やす上司や親族らが、次々とトラブルを引き起こす。

ウェディングドレスをまとうのは初めて。「衣装合わせはワクワクしました。やっぱり夢がありますよね。胸元や腕が目立つデザインなので、筋トレやダイエットもして」。本当に花嫁になる気分を味わったらしい。

大九監督は、撮影現場でいつも笑っていたという。「『こういうふうに話そうか』とか、『こんな表情をしてみて』という演出が、全部面白いんです。実際にやってみるのが、楽しくて仕方なかったです」

岩田剛典や向井理が、二枚目のイメージとは正反対の役どころで絶妙なコミカルさを発揮し、六角精児や片桐はいりらがベテランの味をにじませる。中でも、「ここまでやるんだ」と驚いたのは、宴会部長の異名を取る上司役を務めた、皆川猿時の演技。

劇団「大人計画」で磨いた体を張った表現に、「噴き出しそうになってしまったこともしばしば。一方で、突き抜けたカッコ良さも感じました」と振り返る。彰人の上司役、高橋克実との“スピーチ対決”は、大きな見どころの一つだ。

幸せをかみ締める遥(関水渚、右)と彰人(中村倫也)は、予期せぬトラブルに巻き込まれる (c)2022「ウェディング・ハイ」製作委員会

もちろん、ドタバタだけでなく、演じていてグッときた場面も。彰人への愛と、両親への感謝をつづった手紙を読み上げるシーン。式の定番演出は、映画のクライマックスでもある。「現場の心が一つになって、幸せでした」。このひとときを共有するから、夫婦は何があってもやっていけるんだ――と実感もした。

「人生の一大イベントを通して、一生懸命生きているみんなの姿が浮かび上がってくる。必死さがおかしさを呼ぶけれど、いとおしくもある。そんな人間賛歌の物語なんです」

石原さとみに憧れ、高校2年で芸能界に進んだ。石井裕也監督の「町田くんの世界」(2019年)で、1000人を超えるオーディションを突破。演技はほぼ未経験だったが、映画初出演で、細田佳央太と初主演を果たした。

「当時は『私、これで大丈夫なのかな』と不安ばかりで、ご一緒した先輩方と会話する余裕もなかった。今は、いろいろとやり取りができるようになりました」

リハーサルを重ね、本番で通じ合えた瞬間、「『やった!』と思える。少しは、成長できているのかな」。恥ずかしそうに笑った。

(読売新聞文化部 山田恵美)

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