「学力マウント」を取ってくる彼。見下されているのでしょうか?

「誰でも合格できるよね、と言われた」と題する女性からの投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。トピ主さんは1年ほど通信教育で勉強した末、合格率10%前後という国家資格の試験に合格したばかり。しかし交際1年になる彼は、後日「そのくらいの試験なら誰でも受かるでしょ」と言ってきたそうです。トピ主さんは自分の頑張ったことを否定された感覚になり、見下されている気がしてプロポーズを保留にしている、とのこと。この状況について、意見やアドバイスを求めています。

人にはそれぞれ「敏感になりやすい話題」がある

お互いにアラサーで旧帝大卒ではあるものの、トピ主さんは文系出身で努力型。彼は理系出身の天才型で難関資格職に就いており、文系を見下している節がある。やらなくてもできるタイプのため、「努力しなければ、できない奴なんて」という考え方を持っているそうです。今回の資格に関する発言についても、トピ主さんが傷ついたことを伝えると「それは悪かった。でも本心だ」と述べた、とのこと。

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今回の件でまず知っておくといいのは、人にはそれぞれ敏感になりやすい話題がある、ということです。身長・体形・年収・学歴といったものから、普通すぎること・一重であることなど、細かな内容であることもありますが、その人にとっては聞き逃せないテーマ。その話題が出ると、ムキになって肯定・否定をするなど敏感に反応してしまうことが少なくありません。コンプレックスゆえに反応してしまうケースも多いのですが、逆にその人の自信やプライドの根拠となっているために反応せずにはいられない、というケースもあります。

そして察するに、彼にとって「学力が高い」「努力しなくても何でもできる」ということは、彼の自信を支えるアイデンティティーであり、聞き逃せないテーマなのだと思います。後日談によれば、彼は再びマウントを取ってきたそうですね。トピ主さんは「(資格を)持ってない人に努力まで含めてけなされたくない」と、プロポーズを考え直すほど不快に感じてしまった。そのように嫌がられると分かっていてもマウントを取ってしまうのは、彼にとって学力や難関資格を持っていることが、絶対に脅かされたくないプライドだからだろうと推測します。

もしかしたら、トピ主さんが難関資格を取ったことで内心、そのプライドが少々脅かされる感覚があったのかもしれません。「彼女よりも優秀でいたい、賢くてすごいと思われていたい」という気持ちがあり、そんなものは楽勝の資格だと言うことで自尊心を満たしている、という可能性も感じました。

「相手のこだわりを受け入れられるか」を検討してみよう

上記を踏まえた上で、今後どうするかを考えていきましょう。彼は学力や処理能力以外では、他人を下に見る発言はなく、店員さんへの対応も丁寧だし、自分の親も大切にしてくれる。トピ主さんの家事能力については認めてくれているし、彼も積極的に家事をするタイプ。子どもが産めないことについても「2人でいられればそれ以上望まない」と言ってくれている、とつづられています。

一方で、トピ主さんの学力や努力を褒めてくれるような言動は、今後も期待できない可能性が高い。トピ主さんは現在、さらに難しい資格に挑戦しているそうですが、「彼に頑張りを認めてもらいたい」という希望は、繰り返し伝えたところでかなえにくいだろうと想像できます。

彼の良いところを見るようにして、「学力や資格の話題にはあまり触れないようにしよう」「友達や家族に褒めてもらうようにしよう」などと前向きに諦めるか。それとも、「一生を共にするなら、自分の頑張りを認めてくれるような相手がいい」と別れを決めるのか。この二択について検討してみるといいと思います。

「互いに応援しあえる夫婦」を目指すならば

「女性の頑張りを認めてくれない」「彼が仕事を応援してくれない」といった悩みは、トピ主さん以外の女性からも一定数、見聞きします。これには、伝統的な性役割観が関係していると推測できます。

個人差はありますが、ヒーロー願望を持っている人は男性に多く、また「自分を無力だと感じることを嫌う傾向」も、男性のほうが強いです。世の中を見ても、チアリーダーやマネジャーなどの“応援する側”は、一般的に女性が担っている確率が高いですよね。男性からは「どちらかというと、応援される側でいたい」「応援する側になると、自分が無力になったような気持ちがして心地よくない」といった意見も耳にします。

併せて、好きな女性が“外”で活躍していると、「自分の側から飛び立っていってしまいそうで不安、囲っておきたくなる」などと嫉妬や束縛心を感じる人もいるようです。

社会で活躍する女性が増えた今、男性だけでなく、女性も「自分が頑張っていることを応援してほしい」と思う人は増えてきているように感じます。「外で頑張る人・家で支える人」という分業体制の結婚を選ぶのも一つの道ですが、トピ主さんが「互いを応援しあえるような対等な夫婦」になりたいならば、そのような価値観を持っている相手を選んだほうが幸せな結婚となる可能性は高いかもしれません。

「自分が目指す夫婦像に、今の彼とでなれそうかどうか」という観点からも、じっくりと検討してみるといいように思いました。応援しています。

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外山ゆひら(とやま・ゆひら)
フリーライター

哲学や心理学、芸術文化の分野に関心が高く、対人関係やコミュニケーション、生き方に関する記事を中心に寄稿。産業カウンセラー・心理相談員資格有。

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