「黙っていればモテる」けれど…面白さとモテは両立しない!?

「モテと面白さの両立」と題する女性からの投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。黙っていれば割とモテるものの、「面白いことが大好きで、自分でも面白いツッコミやボケを言うのが好きなのでよく言ってしまいます」という24歳のトピ主さん。「世間的には面白い女はモテない」と考えており、猫をかぶっている時期は男性に好かれるものの、その後、ありのままの自分をさらけ出してモテ期が終わる、というパターンを繰り返しているのだとか。面白さをなくすのは「死んだも同然だと思う」ものの、モテたい気持ちもあり、どうしたらいいかと尋ねています。

人に好かれる面白さ(ユーモア)とは?

「面白い女性はモテない」という流説は、昔から確かにあります。しかし今の時代、面白さとモテを両立している女性は結構いるように思います。面白さを武器としている女性芸人さんの中にも、パートナーを見つけている方はたくさんいますよね。「タレントとして異性からも人気がある」というだけでなく、恋愛や結婚をしている、ということです。

面白さやユーモアがあり、かつモテる人には、どのような特徴があるのでしょうか。そのヒントとして、作家・脚本家である向田邦子さんの見解を紹介してみたいと思います。

「ユーモアが身についていれば(ということは、人柄にあたたか味とスマートさがあれば)、黙っていても、人はあなたのまわりに集まります」
「オレもお前も、しょせんは弱いみっともない人間同士なんだよな、――という気持ち、――人に対してはもちろん、自分自身をも客観的にながめることのできるゆとりがユーモアの基本ライン」
「軽べつを1%でも含んでいたら、それはユーモアではないのです」

(いずれも『高一時代』1966・10/旺文社発行から)

などと述べています。つまり、「面白くてモテる人」になるためには、面白いボケやツッコミを言えるセンスだけでなく、あたたかみやスマートさ、そして客観的に自他を見られるゆとりや共感性が必要、と解釈できるでしょう。

投稿には、「偽ったかわい子ぶった自分を好きになる男の人たちを心底軽蔑けいべつして、見下して、ぞんざいに扱ってしまう」という一文も見られます。面白さを自分の個性として大切にしたいと思うのであれば、「自分の“面白い”発言には、人を思う気持ちや客観性が十分に含まれているだろうか」「軽蔑を含んだものになっていないだろうか」といったことを顧みる時間を、時々設けてみるといいかもしれません。

好意を拒絶していると、深い関係は育めない

「(女らしくない、面白い)しぐさや発言のせいで恋愛のチャンスを逃していると思う」とのことですが、今回のお悩みの一番の原因は、「いざモテてもタイプの人からの好意ではないからうれしくない」「自分のことを好きになってくれる人のことが気持ち悪く感じてしまいます」といった記述に潜んでいるように感じました。

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こうした傾向は自分に厳しく、かつ自分に関心が強い人に多いですが、理由はなんであれ、自分に好意を抱く人を極端に嫌ってしまうと相手との関係を育んでいけないので、“浅い関心や好意”の段階で終わってしまいやすいです。

最初から相手に恋愛感情を抱けなくても、一般的な人間関係(職場の同僚、サークルの友人など)を続けていると、そのうちに心が深く通じ合っていくケースは少なからずあります。パッと見の容姿や雰囲気で“表面的なモテ”は得られても、本気の愛情関係を得られないのは、トピ主さんが「軽い好意の段階で、相手を極端に拒絶してしまうこと」が一因にあるのではと推測しました。

深い付き合いになれる相手との出会いを求めているのであれば、人を信用できない気持ちや男性を軽蔑する気持ち自体を和らげていくことが必要です。そのためには「恋愛に発展せずとも、人と心が通じ合う関係になれる」という経験をひとつでも増やすこと。そして、「うまくいかない関係もあって当然」と考え、人間関係に強い恨みを持たないことも肝心です。仕事や趣味など、恋愛を前提としないところで長期的な人づきあいを学んでいくことも助けになるでしょう。

「自分を偽ってモテようとしない」ことから始めよう

「偽ったかわい子ぶった自分を好きになる男の人たち」という記述には、男性=容姿至上主義だと考えている傾向が読み取れます。確かに女性の容姿に注目する男性は多いですが、「容姿だけでは本気で人を好きになれない」という人もたくさんいます。そういう男性を引き寄せるには、自分の側も「容姿で男性を引きつけよう」というもくろみをなくすことが肝要です。トピ主さんのケースで言えば、モテるために“猫をかぶっている時期”を作らない、ということです。

「表面的にモテたって意味がない。面白さも含めた私を好きになってくれる相手を探すんだ」と決心していきましょう。そういう自分を“恋愛的に”好きにならない相手がいても気にせず、人としての支持でも貴重だ、ありがたいと前向きに受け取ってみる。“面白い私のファン”を増やす意識で、胸を張って、常に自分らしく振る舞っていれば、トピ主さんの真の魅力に気づく異性がきっと現れてくると思います。

最初の段落で紹介したような“面白さの質”も磨きつつ、「面白い私を好きになってくれる人が、世界のどこかに絶対いるはず!」と自分の魅力を本気で信じることが、それを現実にするために、まずは大切なことのように思いました。応援しています。

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外山ゆひら(とやま・ゆひら)
フリーライター

哲学や心理学、芸術文化の分野に関心が高く、対人関係やコミュニケーション、生き方に関する記事を中心に寄稿。産業カウンセラー・心理相談員資格有。

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