「ゆるずる」コーデで細見え、着こなしに役立つ五つのコツ

春は身も心も軽くなり、服を選ぶのもウキウキします。今年の春のおすすめコーディネイトは、ブルゾン、パーカ、ロングコートなど落ち感のあるアイテムを使った軽やかな縦長シルエット。着こなしのポイントは、ゆるっとしてルーズなリラックス感のあるスタイリングです。今回は人気ブランド「Maison MIHARA YASUHIRO(メゾン ミハラヤスヒロ)」の2022年春夏コレクションをお手本に、縦長スタイリングのコツをご紹介します。

レイヤードで縦長イメージをアップ

縦長シルエットを印象づけるには、裾丈の違いを生かしたレイヤードが効果的です。着丈が長めのカットソーに、短め丈のブルゾンを合わせると、縦長が強調されます。

宮田理江のモード日和2月
ドッキング型のトップスとロングスカートで、縦長を強調

ブルゾン、カットソー、レースと、素材の異なる3種類の裾が丈違いで重なって、「縦落ち」イメージを強調しています。決め手はドッキング型のトップス。裾にギミックが施されたトップスは、1枚で着ても「レイヤード見え」するので重宝なアイテムです。ブルゾンは前を閉じない方がおしゃれ。ボトムスにロングスカートを合わせて、さらに全体を縦に長く見せました。

パーカで視線を上へ集め、タイトなシルエットで細見せ

顔周りにボリュームを持たせたデザインは、視線がトップスに集まるので、全体が縦長に見えます。大きな襟やフードはもちろん、帽子を合わせるのも効果的です。

宮田理江のモード日和2月
大きなフードのパーカと丈の短いボレロの重ね着に、ボリューミーなスニーカーを合わせて

アイボリーのフードが目を引くスエットパーカ(フーディー)で、顔周りに立体感を演出しました。フードとボレロの色のコントラストが、さらに視線を引きつけます。白のフードは顔周りを明るく見せる効果も。さらに、タイトシルエットのデニムスカートを合わせて、すらりと細見えに。フードとスニーカーを白系でそろえるアレンジもおすすめです。

「ロング×ロング」でゆったりシルエット

ロングコート×ロングスカートといった、着丈の長いアイテム同士のコンビネーションも縦長ルックの定番です。コートやカーディガン、ロングジレ(ベスト)などのアイテムを選ぶと、縦長シルエットに仕上がります。

宮田理江のモード日和2月
コートのベルトを遊ばせて、伸びやかさをプラス

ロング丈ワンピースの上から、膝丈のトレンチコートを重ねました。薄手の春アウターにぴったりなコーディネートです。「ロング×ロング」のシルエットがゆったりした伸びやかさを印象づけます。無地のトレンチコートとチェック柄のワンピースが互いを引き立てます。無造作に袖をたくし上げると、こなれた雰囲気に。ワンピースのほかにロングスカートやワイドパンツにも生かせるスタイリングです。

オーバーサイズで落ち感を演出

ゆるっとルーズな「ゆるずる」コーデは、最近のトレンド。手軽に試すには、ジャストサイズよりも「オーバーサイズ」を選んで。気負わない自然体が、この着こなしの魅力です。

宮田理江のモード日和2月
靴周りにパンツの裾をあふれさせるのも、落ち感を出す小ワザ

ジャケットもパンツもオーバーサイズで、肩が落ちて裾も遊んでいるから、「ゆるずる」感が増幅。ピッタリめのトップスに合わせれば、華奢きゃしゃに見えます。

「部分ウエストイン」で脚長に見せる

ウエストの位置を高く見せると、レッグラインが長くしなやかに映ります。「部分ウエストイン」は、脚長効果のお手軽テクニック。ハイウエストのボトムスにも、同様の効果があります。

宮田理江のモード日和2月
袖丈の長さやパンツの縫い目も、脚長に見せる仕掛けに

ゆるいシルエットのニットトップスの裾を正面だけウエストインして、残りを遊ばせました。ウエストラインに変化があるので、腰から下が長く見えます。あちこちから垂れている糸や布も相乗効果を生み出します。

ワイドシルエットのデニムパンツがすっきり見えるのは、切り替えパッチワークのおかげ。裾に向かってすぼまっているように見え、スレンダーな着こなしに。ラフなコーデにさらっと取り入れたい、特別なデニムパンツです。

今っぽいストリート感で作る、遊び心が魅力

シューズブランドからスタートした「ミハラ ヤスヒロ」のコレクションライン「メゾン ミハラヤスヒロ」は、海外でも高い評価を受けています。ストリートテイストや古着っぽさ、ドッキング仕立て、レイヤード演出などが得意なのも、おしゃれ好きから支持されている理由です。

縦長ルックは、裾レイヤードやパーカ、オーバーサイズ、ロング×ロング、部分ウエストインなど、様々なテクニックが使われます。細見えだけでなく、適度なストリート感も、このコーディネートの魅力です。リラックス気分で装いたい春のおしゃれには、大人っぽい縦長ルックを試してみませんか。

画像協力:メゾン ミハラヤスヒロ
https://miharayasuhiro.jp/

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宮田理江
宮田理江(みやた・りえ)
ファッションジャーナリスト

 ファッションブランドの販売員としてキャリアを積んだ後、バイヤーやプレスも経験してジャーナリストへ。海外コレクションのリポートや次シーズンのトレンド予測、着こなしのアドバイスといった原稿執筆のほか、セミナー・講演なども手掛けている。著書に「おしゃれの近道」(学研パブリッシング)など。

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