コロナ禍のバレンタインは「ご自愛チョコ」にSDGsで特別感

おつかれさま自分――。日々の感染防止対策や外出自粛など、長引くコロナ禍のストレスから自分自身や身近な家族をいたわる消費トレンドが、2022年のバレンタインでも浮き彫りになりました。「本命」「義理」「友」「ご褒美」などと目的が多様化するバレンタインチョコ。今年は自分や大切な人へ、こだわりのあるチョコレートを贈る「ご自愛チョコ」が主流となっています。

テレワークで「義理チョコ」は下火に

ハンドメイド作品のオンラインショップを運営する「Creema(クリーマ)」(東京・港区)が114日、ユーザーの男女1087人を対象に「バレンタインデーに関するアンケート調査」を行いました。その結果、「義理チョコはマイナス傾向。長引くコロナ禍で、自分をいたわる『セルフラブチョコ』が注目を集めている」(同社)としています。

「誰にプレゼントを贈るか」(複数回答、1087人回答)という質問に、「夫・妻」「子ども」「親・兄弟姉妹・祖父母」のトップ3に、「自分」という回答が続きました。「義理チョコを贈る」と答えた人は14.5%にとどまり、2021年の31.8%と比べて大幅な落ち込みとなりました。

今年のバレンタインデーは誰に贈る予定か
今年のバレンタインデーは、誰に贈る予定ですか。※複数回答(クリーマの調査より)

新型コロナウィルスの感染拡大以降、在宅勤務やテレワークなどが普及したため、職場の上司や同僚へ「義理チョコ」を贈る機会そのものがなくなったことも影響しているようです。

自分用のチョコレートには「素材・食材にこだわったものを買いたい」という回答が43%に上り、おいしいことはもちろん、特別感や健康を意識したチョコレートにも人気が集まっています。また、フェアトレード(公正な取引)や環境へ配慮したエシカルチョコもランクイン。

バレンタインのチョコは自分用に購入するなら、どんなものがいいですか
自分用に購入するなら、どんなものがいいですか。※複数回答(クリーマの調査より)

同社は「環境や人権、多様性といった国連の持続可能な開発目標(SDGs)の意識がバレンタインのチョコ選びにも反映されているのでは」と分析します。

バレンタインに新たな意義、チョコレートで「支援」

途上国の女の子たちの支援につながる「サポチョコ」も、バレンタインの新たな意義として注目されています。チョコレートの売り上げの一部が国際NGO「プラン・インターナショナル」に寄付され、SDGsの「ジェンダー平等を実現しよう」と「つくる責任 つかう責任」を意識した取り組みです。社会的課題の解決に取り組む事業者を応援しながら消費活動を行う「エシカル消費」にあてはまります。

「サポチョコ」の参加企業は年々増え、今年はプリンスホテル、松屋銀座、東京會舘のほか、富山大和(富山市)、藤崎百貨店(仙台市)、松坂屋名古屋店(名古屋市)など全国に拡大。対象商品は売り切れが続出する人気ぶりです。

バレンタインというと、本命チョコ、義理チョコ、ご褒美チョコ・・・と、プレゼントの目的はさまざま。新型コロナの感染対策でなにかとストレスを抱えがちな今年は、「ご自愛チョコ」で自分や家族にいやしを、というのもいいかもしれません。そのチョコレートが途上国支援にちょこっと貢献できるなら、なおいいですね。(読売新聞メディア局 鈴木幸大)

調査を行った「Creema」はこちら

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