指示がないと動けない「ロボット彼氏」…寂しいし物足りません

「誠実だけど物足りないロボット彼氏」と題する女性からの投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。29歳のトピ主さんが半年前から交際しているのは、同じ職場の36歳の彼。「静かで真面目な人で、何事もコツコツとやれる勤勉性の高い性格」だけれど、「女性が喜ぶような甘い演出やサプライズなどとは無縁」の人物。勤勉な彼を尊敬しているものの、いつも物足りなさを感じており、心のなかの寂しさを無視できない、とつづっています。

交際を始めた理由を、見つめ直してみよう

彼はずっと男だらけの環境で生きてきた人で、トピ主さんが人生初の彼女、とのこと。男性の中でも特に“察するのが苦手なタイプ”で、要望はすべて言葉にする必要がある。要望を言えば素直に学んでくれるものの、「ロボットに学習させてるようなむなしさ」があるそう。彼からハグしたり、好きと言ってきたりすることは絶対になく、愛情表現が薄く盛り上がりに欠ける……という記述も見られます。

世の中には千差万別のカップルがいますが、円満な関係を育んでいる人たちに共通していると感じるのは、「お互いに何らかの“感謝の念”を持てている」という点です。2人だから得られていることや状態に感謝の念を持てている場合、ささいな行き違いや不満があっても、関係の土台が揺らぎにくい印象があります。「人生のつらい時期に相手のありがたさに気づいて、結婚を決めた」といったケースもよく耳にします。

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そう考えれば、トピ主さんが「勤勉で誠実で、自分の要望をかなえようとしてくれる存在がいること」にありがたさを感じるかどうかが、今回のお悩みを考える上でのポイントになるかもしれません。今はロボットのようでもAIのように学習していき、いずれトピ主さんの指示がなくても恋人を喜ばせるような行動ができるようになっていくかもしれません。彼がそばにいることに感謝の念を持てるならば、長い目で見ながら楽しんで育てていく、という選択肢もあるでしょう。

それに彼が“恋愛力”の高い人物でないことは、交際前から分かっていたはず。「結婚は楽しさだけではなく、彼のような誠実さ、穏やかさが必要なことは分かる」という記述から考えると、結婚を考える年齢になって、「彼のような人とならば、良い結婚ができるのではないか」という判断があって交際を始めたのではないかと推測します。「自分は先々の結婚を見据えて、彼と交際を始めた」という事実を改めて自覚することも、結論を出す助けになると思います。

自分の結婚願望を“解剖”してみよう

投稿には、「互いに結婚を意識する年齢なので話題に挙がるのですが、私の方が2人の結婚に対して後ろ向きになっていることに気がつきました」という記述も。結婚に対して迷いが生じてきているのであれば、自らの結婚願望に向き合う良いタイミングかもしれませんね。自分の心境が以下の三つのどれに近いか、ぜひ考えてみてください。

(1)「絶対に結婚したい」「早く結婚したい」という思いはある、ということならば、彼はそれをかなえてくれる候補のひとりではあるでしょう。別れて別の相手を探すという選択肢もありますが、彼以上に良いと思える人物が現れる保証はないことは心に留めておく必要があります。自分の要望はもちろん、結婚願望にも応えてくれた相手として感謝ができるならば、円満な結婚生活を送れる可能性はそれなりにあるように思います。

一方、(2)「そこまで強い結婚願望はない」「結婚しない人生になっても構わない」と思うならば、今の彼との関係を続ける必要性(理由)が見当たらなくなる気がします。「恋の喜びがある毎日を過ごしたい」という気持ちのほうが強いならば、年齢や結婚にとらわれず、素直に恋愛感情を持てる相手を探したほうが、目の前の日々の満足度は高くなるはずです。

(3)「結婚はしたいけど、まずは恋愛をして、その先で考えたい」ということならば、(2)と同様、現状で恋愛感情を抱けない彼は、トピ主さんの求めている相手ではない、ということになります。

自分のリアルな結婚願望や、彼に恋愛感情が抱けない事実に気付けたならば、決断の時が来ているのかもしれませんね。ズルズル答えを引き延ばすよりは、きっぱり別れを選んだほうが、お互いの「時間」という貴重な資産の無駄遣いをしなくて済むでしょう。

「納得できる決断」をするために、大切なことは

重大な決断をする際に迷いはあって当然ですが、「どんな選択をしても後悔は必ず生じる」という人生の真理も、心得ておくといいように思いました。彼と結婚をしたとしても、別れたとしても、トピ主さんが後悔する可能性は等しくある、ということですね。

ただその際、「それでも自分の考えで決断したことだ」という納得感を持てるかどうかで、幸・不幸は大きく違ってきます。納得感があれば、後で「あんな決断をして馬鹿だったな〜」と思ったとしても、「でもこれが自分だから」と受け止められ、後ろ向きにならずに生きていくことができやすいです。

一緒に生きていく相手を選ぶことは、自分という人間の生き方を決めることでもあります。「ここから先の人生で、自分はどんな生き方をしたいのか?」について考えてみることも、彼との関係に結論を出す際の助けになると思います。応援しています。

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外山ゆひら(とやま・ゆひら)
フリーライター

哲学や心理学、芸術文化の分野に関心が高く、対人関係やコミュニケーション、生き方に関する記事を中心に寄稿。産業カウンセラー・心理相談員資格有。

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