奈良のいちご「古都華」や栃木の「とちあいか」をパフェで

いちごが旬を迎えています。栃木の「とちおとめ」や福岡の「あまおう」といったなじみの品種に加えて、奈良の「古都華ことか」や佐賀の「天使のいちご」などプレミアムないちごにときめきます。最新のいちご品種事情を取材しました。

銀座でプレミアムないちごパフェを

東京・銀座の「資生堂パーラー 銀座本店サロン・ド・カフェ」は、いちごフェアの真っ最中です。各地の様々な品種のいちごを使ったパフェが味わえます。

現在は、以下の3種類です。

岐阜県揖斐郡産「美濃娘」のプレミアムストロベリーパフェ(3600円税込み)、1月30日まで、数量限定
香川県木田郡三木町産「さぬきひめ」のストロベリーパフェ(2100円税込み)、1月30日まで
奈良県生駒郡産「古都華」のロイヤルストロベリーパフェ(5000円税込み)、2月27日まで

奈良のいちご「古都華」のパフェ
奈良のいちご「古都華」のパフェ(写真はイメージです)

奈良の「古都華」は奈良県のオリジナル品種で、同店によると「ふわりと放たれる甘い香り、じゅわりとあふれる果汁、濃厚な甘みと酸味が特長」だそう。中でも、粒の大きさが3L以上、糖度11度以上の「奈良県プレミアムセレクト」という特別ないちごだけを使用。ソースもアイスクリームも古都華を使用したぜいたくな一品です。店頭では、桐箱入りのいちごも用意していて、パフェと一緒に撮影する人もいるそうです。

飲料長の橋本和久さんは、「一般の方が入手しにくい品種や同じ品種でも味わいのよいものを探し、選んでいます。もちろんパフェに合うというのが重要です。産地でしか知り得ないものもあるので、産地にも足を運んで情報収集しています」と話します。

そんな橋本さんが注目する次世代いちごのひとつが、奈良の白いちご、コットンベリーです。「まだ市場に出回っていない珍しいものですが、小粒でしっかりした味わいなんです」。この貴重ないちごを、1月14日、15日の「スペシャルストロベリーデー2022」の来店者に試食してもらったそう。来シーズンのパフェに登場するのか、楽しみです。

いちごといえば、愛らしいネーミングも気になります。「スペシャルストロベリーデー2022」のメニューを見てみましょう。

さつまおとめ(鹿児島県)…酸味が少なく上品な甘さを感じられ、果肉が硬めで食感がいい
恋みのり(長崎県)…願いが叶うようにと名付けられ、ほど良い甘みと酸味の味わいのあるいちご
貴婦人の微笑み(長崎県)…つややかで香り高く、少しの酸味と甘みが豊かな品種で、まだ生産地が限られている希少な品種
ベリーツ(大分県)…特有の芳香と口の中に広がる豊潤さ、あざやかな赤色のいちご
とちあいか(栃木県)…酸味が少なく甘みの強い味わいで、果実を縦にカットするとヘタ部分がへこんでハート形に見える
四星(山口県)…甘み、酸味、風味、美味がそろって四つ星級であることから名付けられたいちご
あまえくぼ(山口県)…“濃姫”と“さがほのか”を交雑したいちごで糖度が高く、あざやかな赤さが特長
天使のいちご(佐賀県)…甘味と酸味のバランスが良く、香りも楽しめる白い果肉のいちご
ふくはる香(福島県)…生産農家が少なく貴重な大粒のいちご。華やかな香りと甘さが特長
まりひめ(和歌山県)…県外ではなかなか味わえない希少な大粒の甘いいちご。心地よい香りが口いっぱいに広がる
ももかベリー(静岡県)…中は白い果肉で甘みが強く、桃のような香り
いちごさん(佐賀県)…美しい色と形、華やかで優しい甘さ、果汁のみずみずしさが特長
美濃娘(岐阜県)…果肉が白く旨味と風味がとても良いいちご

フェアでは、天使のいちごが人気だったそう。名前も魅力のひとつといえそうです。「この10年ほど各地でいちごの生産が盛んになっています。おいしいシーズンが長いので、月替わりで様々ないちごを紹介していきますので楽しんでください」と橋本さん。2月は福島の「ふくはる香」や岐阜の「濃姫のうひめ」が登場するそうです。

いちご王国の一番おいしいいちご

各地に様々ないちごがありますが、日本一の産地といえば栃木県です。栃木県には農業試験場に「いちご研究所」があります。特別研究員の松本貴行さんに最新のいちご品種事情を聞きました。

栃木県といえば「とちおとめ」。今も絶大な人気を誇りますが、消費者のニーズに対応するため、「スカイベリー」「とちあいか」「ミルキーベリー」などを世に出してきました。スカイベリーは贈答用に。とちあいかはデビューして今年が3作目。酸味が苦手という人に向けた酸味の少ない品種で、縦にカットすると断面がハート形にみえる愛らしさも人気の秘密のようです。

東京ではなかなか購入できませんが、タカノフルーツパーラーの新宿本店では2月1日から14日まで、「スイートバレンタインコース~栃木県産とちあいか仕立て~」(5280円税込み)という限定メニューが登場します。

タカノフルーツパーラー
タカノフルーツパーラー新宿本店のスイートバレンタインコース

ミルキーベリーは、デビューしたばかり。「白いいちごで、とても甘く、果肉がねっとりした食感です。見た目も食味もインパクトがあります。今期からようやく東京に輸送できるようになってきました」と松本さんは説明します。いちごの開発競争は激しく、県で開発すると県内でしか生産できないので独自性を出せることになります。

パフェやアフタヌーンティーでいちごを味わうのもいいですが、松本さんは産地を訪れ、摘み取り農園や庭先販売などで味わってほしいと言います。「栃木に来てもらえれば、市場出荷されていない特別ないちごも味わえます。へたの根本まで赤くなり、へたの根本の部分が少し伸びているのがおいしいと思います」

様々な品種を食べ比べて「推し」いちごを見つけるのも楽しいかもしれません。

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