トントン拍子に結婚に進まないのは「運命の相手」ではないから?

「運命の人の判別」と題する女性からの投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。長年、片思いをしている相手がいるというトピ主さん。彼は学生時代から同じクラスになったり、同じ係を担当したりし、さらに入社した会社も同じで、運命を感じている相手。しかし「運命の人と出会った場合、何事もトントン拍子に進む」と聞いたことがあり、彼とは「長い間友達」という状況のため、心が折れそうになっているそうです。「ただの腐れ縁なのかな」「もっとすんなりうまくいく出会いを探すべきか迷います」と心境をつづっています。

「運命の人」は、後から定義づけられるもの

「運命の人とは出会ってから結婚までトントン拍子に進むものですか?」とのことですが、たしかに、そのようなエピソードはよく聞かれますよね。特にうまくいかない恋愛や交際を経て、別の相手とすんなり結婚に至った人は、そのように感じることが多いようです。「前回の相手とは比べ物にならないくらいトントン拍子に結婚できた……ということは、運命の人なのだろう」という判断は、すべて結婚後におこなわれているという点にお気づきでしょうか。結婚に至った相手を、結果的に“運命の人”と定義している、ということです。

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「出会った時から、運命の人だとピンと来ていた!」という人もいるでしょう。しかしこの場合も同様で、結果的にうまくいった場合に、「あれは運命の出会いだった」と思えることになります。最初にピンときても、別れに至ってしまえば、その相手は“運命の人”と呼ばれることはめったになくなります。もちろん、中には「別れてしまったけれど、あの人は運命の相手だった」と思うケースはあるでしょうが、それも忘れ得ない関係になったことを振り返ってそう定義づけているだけで、すべて結果論です。

思いがけない成功や幸福を振り返るとき、人は「自分の頑張り以上に、何かしら人知を超えた力が働いた」と感じることが少なくありません。結婚には相手の意向、仕事の動向、世の中の状況なども影響しますので、いろいろなタイミングがぴったりと合致する相手と出会い、結婚に至ることは確かに「運命」と呼べるのかもしれません。しかしながら、結果があって初めて「運命」という確信が持てるわけで、まだ交際に至っていない今のトピ主さんが、彼は運命の人だと確信を持てないのは当然のこと。そんなふうに理解してみるのは一案です。

現状を変えたいなら、今までとは違う行動が必要

もし彼にトピ主さんへの恋愛感情があり、かつトピ主さんの気持ちに気づいていれば、これまでに何らかの距離を縮める行動をしていた可能性が高いと考えられます。それをしていないということは、彼は「トピ主さんの気持ちに気づいていない」か「恋愛対象として見ていない」か、どちらかである可能性が推測できます。

一方、「最近やっと芽が出てきたかな?と感じることがありましたが、まだまだ実るまでは先は長いような気がします」という一文を見る限り、トピ主さんがこれまで彼に気持ちを伝えてこなかったのは、彼の自分に対する恋愛感情が十分に高まっていないと感じていたから。気持ちを伝えるのは時期尚早だと判断し、片思いを続けてきたのでしょう。

しかし最近は「心が折れそう」で、今の関係に限界を感じ始めている様子。現状を変えたいならば、今までにない行動を起こしてみるしかないように思います。友達の距離にいるのをやめ、連絡を絶って彼の反応を見てみるか、あるいは思いきって気持ちを伝えてみるか。その行動によって2人の関係は進展するかもしれないし、逆に友達関係すら続けられなくなるかもしれません。どちらに転んだとしても、運命論を頼りに今の状態に固執するよりは、未来志向の、現実的な答えを得られるでしょう。

うまくいかないとき、いったん「視野を広げてみる」のは良案

自分のように長い片思いから結婚に至った人はいるか……とも読者に質問しているトピ主さん。彼との未来に何らかの可能性を信じたくて、あるいは「この彼は諦めるべき」だという根拠が欲しくて、参考事例を求めているようですね。両方の意見を聞いて、どちらに心が動きますか? もし諦めるほうに気持ちが傾いているならば、今までのことにこだわらず、視野を広げてみるのは一案です。受験や就職活動などでも同様ですが、自分の望む進路がうまくいかないときは、いったん視野を広げてみると、何かしらか新しく見えてくることがあると思います。

トピ主さんの言うところの「すんなりうまくいく出会い」を探しにいくのも一つの方法です。「すんなりうまくいく出会い」とは、要するに相手側が前のめりの恋愛という意味ですよね。結婚という“現実的な成果”を得たいならば、「自分がイエスと言えば結婚に至れる相手」を探したほうが、その確率は上がるでしょう。ただし、トピ主さんの気持ちが伴わなかった場合、その結婚に満足できるのか、意義を見いだせるかは未知数であることも心得ておくといいと思います。もちろん、お互いに愛情を持ち合える相手に出会える可能性もゼロではないでしょう。

現時点で、自分が目指す幸せをどこに設定するのかも、ぜひ考えてみてください。「一日でも早く結婚すること」に設定するならば、それがかなう相手を探す必要がある。「彼との結婚」に幸せを見いだすなら、まずは彼との関係を成就させる努力を、今まで以上にする必要がある。どこを目指すかによって最適な行動も変わってきますので、人生を少し長いスパンで見ながら、考えてみるといいと思います。応援しています。

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外山ゆひら(とやま・ゆひら)
フリーライター

哲学や心理学、芸術文化の分野に関心が高く、対人関係やコミュニケーション、生き方に関する記事を中心に寄稿。産業カウンセラー・心理相談員資格有。

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