レディ-・ガガ主演、グッチ一族のお家騒動を描く衝撃の実話

イタリア・フィレンツェの帽子店に生まれたグッチオ・グッチが20世紀初めに創立、世界的なブランドとなったグッチ。息子や孫は後継とカネをめぐり衝突し、殺人事件を引き起こすほどの争いを繰り広げた。火をつけたのは一族にとり“部外者”に過ぎない一人の女。驚きの実話をリドリー・スコット監督が映画化した愛憎劇だ。

1978年、ミラノ。父の運送会社を手伝うパトリツィア(レディー・ガガ)は、グッチ創業者の孫で弁護士志望のマウリツィオ(アダム・ドライバー)と出会い、交際に持ち込む。彼の父ロドルフォ(ジェレミー・アイアンズ)の反対を押し切って結婚すると、ロドルフォの兄でブランド総帥のアルド(アル・パチーノ)と結託し、夫を経営に参画させる。

レディー・ガガ主演 映画「ハウス・オブ・グッチー」
レディー・ガガ演じるパトリツィア (c)2021 METRO-GOLDWYN-MAYER PICTURES INC. ALL RIGHTS RESERVED.

最大の見どころはスター同士の火花散る競演だろう。「アリー/スター誕生」の歌姫役で高い評価を得たガガは歌を封印。憎めない俗物を怪演するパチーノらベテラン陣を向こうに回し、夫に裏切られて愛を憎しみに変える妻を演じきった。70~90年代のグラマラスなファッションをまとった悪女ぶりには、大女優の風格すら漂う。

物語そのものはよくあるお家騒動で、「昼メロ」の豪華版といった印象も否めない。だがしかし、パトリツィアがたどる運命は、男性支配の伝統的な名家に殴り込みをかけた末の破滅と見られなくも、ない。「エイリアン」以来、タフなヒロインを描き続ける巨匠ならではの手腕がさえ渡っている。

(読売新聞文化部 山田恵美)

ハウス・オブ・グッチ(米)2時間39分。TOHOシネマズ日比谷など。14日から。

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