成田凌 “捉えどころのなさ” 魅力「人間らしい医師を演じたい」

逃亡医F(日本テレビ系)土曜午後10:00
脳外科医の藤木圭介(成田凌)は、ある日、恋人の八神妙子(桜庭ななみ)を病院の屋上から突き落としたというぬれぎぬを着せられる。恋人の死の真相を究明するため、殺人の容疑者となった藤木の逃亡の日々が始まる。

ドラマに登場する天才外科医は、クールでぼくとつとした人物として描かれることが多い。今回はそんな固定観念を持つことなく、演技に臨むという。「捉えどころがないんだけれども、魅力を感じてもらえる。そんな人間らしい医師を演じたい」

俳優の成田凌さん
成田凌さん

演じる天才外科医・藤木は、手術の際、昭和歌謡をかけて時間配分をするという変わった一面を持つ。緊迫した場面でも、どことなくかわいらしさがあり、その“捉えどころのなさ”が魅力の一つだ。

ドラマは医療もの、逃亡アクション、謎解きサスペンスを融合した娯楽作で、内容はシリアスなものだ。藤木は卓越した手術の腕前で多くの患者の命を救ってきたが、恋人殺害の容疑をかけられ、指名手配される。それでも逃亡する先々で、自分が捕まる危険を顧みず、命の危険にさらされる人たちを助けていく。

「見てくれる方に『どんな人間なんだろう』と思わせながらも、命を救いたいという藤木の気持ちを伝えることで、魅力的な人間だと分かってもらいたい。だから、わざといい人ぶることはない」

「おちょやん」では、ヒロインを支えたり、振り回したりする役で知名度が一気に高まった。だが、「朝ドラの印象がすごくあるとしたら、それを上書きできたらと思います。忘れさせる、1話以内に!」と力を込める。

今年29歳。20代最後となるだけに「挑戦の年」と位置づける。「初めて挑戦することや、ずっとしたかった方との仕事も控えています。学ぶことがたくさんあると思いますが、フラットな気持ちで楽しみたい」。新年の抱負には、役柄同様、捉えどころのない人柄がにじんでいた。

小さな思いやり大切に

Q 藤木には、患者を平等に救う「医手一律」なる信条がありますが、自身の信条は。

A 思いやり。「もう一回使えるかな」という時に、新しいトイレットペーパーに替えるくらいの、小さな思いやりが大切だなと日々思っています。

Q 今作でファッションへのこだわりは。

A (首もとにボタンがある)ヘンリーネックのシャツを常に着ています。真面目さと不真面目さが共存しているような印象を与えられるかなと。「はやれ!」と思っています。

(文・読売新聞文化部・笹島拓哉 写真・米田育広)

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成田 凌 (なりた・りょう)

1993年11月22日生まれ。埼玉県出身。2013年にファッション誌のモデルとしてデビュー。14年から俳優活動を始めた。昨年5月まで放送のNHK連続テレビ小説「おちょやん」でヒロインの相手役を好演した。

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