暖かさとおしゃれさを兼ねそなえた小物として、レッグウォーマーが注目されている。足元にボリュームを出す装いの流行が背景にあるようだ。いつものパンプスやショートブーツと合わせて、冬ならではのスタイルを楽しみたい。

パンプス、ブーツに合わせて
靴下専門店「タビオ表参道ヒルズ店」にはこの時期、色や形、柄などが異なる約100種類のレッグウォーマーが並ぶ。価格は1500~2500円程度だ。同店店長の長根悦子さんは、「幅広い年代の女性が購入していきます。防寒用にズボンの下に着用するという人が多かったのですが、最近は、おしゃれのための小物として手に取る人が増えています」と話す。

今回提案してもらったのは、黒いパンプスにレッグウォーマーを合わせるスタイル。使用したのは、赤がグラデーションになった「ジャカード起毛レッグウォーマー」(1980円)だ。やわらかな手触りが特徴で長さは約35センチ。モカ色のタイツの上に着用した。足の甲やかかとを覆った状態のままパンプスを履くと上品に見える。くるぶしあたりでクシュクシュと軽くたるませると今季らしくなる。
「パンプスとタイツだけでは寒いという人も、おしゃれで暖かです」。白いシャツに黒いスカートという格好に合わせたが、赤が差し色になり、遊び心も感じさせる。
初心者は、靴と同色にするのがお勧め。ウールや起毛タイプは保温性が高いが、かゆみが出やすい人には綿やシルクもある。
最近は、1990年代に流行したルーズソックスの復権などもあり、足元にボリュームを出すファッションが人気だという。若い世代だけでなく、上の世代でも取り入れる人が増えつつある。
レッグウェアブランド「ブロンドール」では、レッグウォーマー7種類を扱う。人気なのが、厚みとやわらかさが自慢の「パイルレッグウォーマー」(2860円)だ。同ブランドクリエイティブディレクターの岡田八壽子さんは、「ショートブーツにかぶせるようにはくと、脚が長く見える効果が期待できます。保温性も高い」と説明する。

今回は、灰色とベージュを合わせたような「グレージュ」のタイツと焦げ茶のショートブーツに、紫とグレーが混じったような色合いの品を合わせた。ブーツの上部を覆うように着用すると、足元にボリュームが出て安定して見える。「上に大きめのセーターやコートを着た時にバランスがよくなります」と岡田さん。細身のズボンの上から着用し、スニーカーを合わせてもいい。
レッグウォーマーは着脱しやすいのも魅力だ。今冬は寒さが厳しいという。上手に取り入れて活用したい。(読売新聞生活部 板東玲子)