駿河太郎、4度目の談志役…表現者の心意気が重なる

BS笑点ドラマスペシャル 「笑点をつくった男 立川談志」
BS日テレ 1月2日午後7:00

放送55年を超えた日本テレビ系の長寿番組「笑点」の原型を作ったのは、孤高の天才落語家・立川談志(駿河太郎)だった。しかし、人気番組となった頃、談志は自ら司会を降板する。「笑点」との関わりを軸に、談志の半生を描く。

国民的演芸番組「笑点」の歴代出演者たちの人生を、実力派俳優陣によるドラマで説き明かす特番は、今作が4本目。2017年の1作目「桂歌丸」から一貫して、立川談志役を演じてきた。「いまだにファンの多い談志さんだけは、絶対に主役にせんといてくれって、ずっと言ってきたんですけど。今回の脚本が面白くて、そうするとやりたくなるじゃないですか」

生粋の東京人だった談志を、関西出身の自身が演じることに「無謀やな」と思いつつ、「会話のテンポ感は、江戸っ子と関西人はすごく近いところがある」とも感じている。

駿河太郎さん

談志と言えば、早口のしゃがれ声が特徴だが、「ただの物まねにはなりたくない」と、地声で演じた。それでも撮影が進むにつれ、スタッフから「談志さんみたいになってきましたね」と言われたという。

そうなったのは、表現者としての心意気が重なったからかもしれない。「役者は結果を出して、自分の価値を上げていかないと続けていけない。立川談志でさえ、そこと戦ってたんやったら、俺もやらなあかんなって。演じていて、自分がやってきたことの答え合わせはできたかもしれない」

「いい経験にはなった」と振り返るが、落語を披露する場面は苦労した。「口が動かないし、古典は意味も分からへんし、全然覚えられなかった」。3週間ほどの特訓の末、計6席を習得した。ドラマの終盤では、談志が友情を育んだ林家三平(小手伸也)の死を悼み、三平が売り物としていた落語「源平盛衰記」を圧巻の演技で見せた。

談志主演で続編を期待したいというと、「それだけはやめて。はげできます」と、しっかりオチをつけてみせた。

サーフィンで自分の小ささを思い知る

Q 今作では、江戸っ子特有のそばの食べ方に触れる場面がありますが、食べ方でこだわっているものは。

A 袋入りの焼きそばは、水を使わず、袋のままレンジで40~50秒ほど温めてから調理します。時間がたっても麺がふにゃふにゃにならず、おいしくできます。

Q サーフィンが趣味とのことですが、その魅力は。

A 自然と相対して、自分の小ささを思い知らされること。悩んでいることすら忘れるし、おごらないようになります。

(文・読売新聞文化部、笹島拓哉 写真・奥西義和)

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駿河 太郎 (するが・たろう)

1978年6月5日生まれ。兵庫県出身。音楽活動を経て、2008年に俳優に転身。NHK連続テレビ小説「カーネーション」(11年度)で、ヒロインの夫役を演じ、注目を集める。1月3日のNHK「幕末相棒伝」に出演。

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