本格料理が得意な彼。自分の平凡な料理と比べて凹んでしまいます

「彼の料理が本格的すぎる」と題する女性からの投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。自分と同じ30歳代の恋人がいるトピ主さん。ほぼ毎週末、トピ主さん宅で家デートをしており、料理は主にトピ主さんが作っているそうです。ただ時々彼が作ってくれる料理がかなり手間暇をかけた本格的なもので、自分の作る平凡な家庭料理と比べて「時々勝手に凹んで」しまったり、「私の料理は彼の好みじゃないかもしれない」などと考えてしまったりするそう。こうした心配は杞憂きゆうでしょうかと尋ねています。

性別役割分担意識に、縛られているのかも!?

トピ主さんは昔から自炊をしていて、基本的に、身近な材料で手早くできるものを作るタイプ。一方、彼は普段はほぼ料理はしないそうですが、トピ主さん宅では一からメニューを調べ、何時間もワインで煮込むようなプロのレシピを再現し、しかもとてもおいしいのだそうです。彼は自作の料理にも外食にも感想を言わない人で、トピ主さんの料理に関しても、聞かない限りは何もコメントを言ってこない。こちらから聞くと、「おいしかったよ、ありがとう」と言ってくれるそうです。

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投稿を読む限り、2人の関係に特段心配になるような要素はない印象です。にもかかわらず、トピ主さんがモヤモヤしてしまうのは、自分の「女性としての価値のようなもの」が脅かされている感覚があるからではないかと推測します。彼が料理上手で、かつ舌が肥えている様子であるために、無意識にそう感じてしまい、プレッシャーになっているのではないでしょうか。

「家庭の料理は女性が作るもの」という性別役割分担の意識は近年少しずつ変わりつつありますが、フルで共働きでも、女性だけが料理をしている家庭がまだまだ多い現状もあります。「家庭料理は私が作り、たまに豪華な料理を彼が作る、という関係に“甘え”ている」という一文を見る限り、トピ主さんも「料理は女性がするべき」という考えを持っていることが推測できます。

無論、どう考えるかは自由ですが、特定のスキルを“自分の価値”と結びつけてしまうと、恋愛はとても苦しいものになっていきます。「男性の気を引きたかったら胃袋をつかめ」などという言葉もありますが、トピ主さんも無意識に、「料理で男性を喜ばせられる女性のほうが、そうできない女性よりも価値がある」といった考えに縛られているのかもしれません。そのため彼の作る料理がおいしいと、妙な劣等感やプレッシャーを感じてしまうのだろうと推測します。

料理をする人には、「相手を喜ばせたい」という思いがある

2人で話し合って家事の役割分担を明確に決めているのであれば、「彼に料理をしてもらうこと」が“甘え”になる場合はあるのかもしれません。しかし2人は同棲どうせいもしていないし、夫婦でもないのですよね。「おうちデートで彼においしい料理を作ってあげたい」という愛情はあって当然ですが、「義務や負担のように感じるときは作らない」という選択肢も取り入れたほうが、お互いにとってプラスになる気がします。

それに彼のほうも「料理は女性が作るべき」という思い込みがないからこそ、時々は自分も料理をして恩返しをしよう、と思ってくれているのかもしれません。「純粋に料理が楽しい」「かっこいいところを見せたい」という動機もあるのかもしれませんが、人に料理をふるまうときに、「喜んで食べてもらえたらうれしい」という気持ちを持たない人はめったにいないと思います。彼の行動をそんなふうに理解すれば、「料理上手な彼氏で幸せだな」「彼が料理をしてくれる日は、ゆっくりできてありがたい」等々、プラス面のほうを見られるのではないでしょうか。

普通の家庭料理が好きな男性は少なくありませんし、彼の箸が進んでいて完食しているのであれば問題なし!と判断していいと思います。「好きな人のために時間と労力をかけていることに価値がある!」「毎回手際よく料理をしている私はえらい!」と、自分を大いに褒めてあげるのもおすすめです。彼のコメントが欲しいならば、「今日の味はどう? 何かアドバイスある?」なんて働きかけていき、2人で料理の味を追求する楽しみ方もできるかと思います。

モヤモヤは、新たな成長のきっかけにできることも

恋人に限らず、友人や兄弟姉妹など、近しい人の優れた能力やスキルを見ると、ちょっと複雑な気持ちになったり、モヤモヤを感じたりすることは珍しいことではありません。距離が近いからこその感情とも言えますが、この気持ちは使いようによっては、プラスのモチベーションに変えていくこともできます。

もしも、トピ主さんの心に「私だって、料理ですごいと思われたいのに……」という気持ちがあるならば、「次回は新しいレシピも試してみよう」「聞かなくても、おいしいと言わせてやる!」なんて、ゲーム感覚で楽しみながら取り組んでみるのは一案です。そうしたら案外、「いつもの家庭料理が好き」なんて彼の意見が返ってくることもあるかもしれません。それはそれで、満足を得られそうですよね。

併せて、「彼と自分は同じチームで、2人で完全体を目指せばいい」という意識を持てると、より気持ちがラクになると思います。お互いに得意なところを負担しあっていけばいい。協力しあうことで、よりよい楽しい毎日を作っていこう。そんな心構えを意識してみるのもおすすめです。モヤモヤした気持ちをなくして、仲良く過ごしていけるといいですね。応援しています。

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外山ゆひら(とやま・ゆひら)
フリーライター

哲学や心理学、芸術文化の分野に関心が高く、対人関係やコミュニケーション、生き方に関する記事を中心に寄稿。産業カウンセラー・心理相談員資格有。

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