省エネに防寒グッズ活用、顔の乾燥対策用のネックウォーマーも人気

今冬はガソリンや灯油などの燃料価格や電気料金が上がり、家計を直撃している。光熱費を抑えて暖かく過ごす工夫や、車の燃費を改善する対策で、冬を乗り切りたい。

原油高で電気代・燃料費上昇

「東急ハンズ新宿店」(東京都渋谷区)のヘルス&ビューティーフロアには、室内で暖かく過ごすための様々な防寒グッズが並ぶ。担当の久慈文子さんによると、一番人気は靴下で、首に巻くネックウォーマーや手首に着けるハンドウォーマーも好評という。「足首や手首、首は太い動脈がある部位。そこを温めると、効率よく体全体を温められるとされ、冷えやすい体の末端もカバーできます」と久慈さん。コロナ禍で在宅時間が増えたことも需要を押し上げている。近年は顔の乾燥対策として、首から目元まで覆えるネックウォーマーも登場。湯たんぽも根強い人気という。

「東急ハンズ新宿店」の防寒グッズ売り場で、目元まで覆えるネックウォーマーを手にする販売担当の久慈さん
「東急ハンズ新宿店」の防寒グッズ売り場で、目元まで覆えるネックウォーマーを手にする久慈さん(東京都渋谷区で)

原油高を背景に、燃料価格は上昇を続けている。全国のレギュラーガソリンの1リットルあたりの平均価格は170円近くと、年初より30円以上値上がりし、灯油の店頭平均価格(18リットルあたり)の上げ幅も500円を超えた。電力大手10社も、2022年1月分の料金を5か月連続で値上げする。暖房費が増える本格的な冬を前に、省エネ対策の重要性は増している。

「東急ハンズ新宿店」の防寒グッズ売り場に並ぶ防寒用靴下
よく売れている防寒用靴下

暖房効率を上げる

消費生活アドバイザーの和田由貴さんは「効率よく暖房するには住まいの断熱性を高めることが大切」と話す。ポイントは窓だ。「屋内から外に逃げる熱の約5割が窓からと言われています」。カーテンを厚手の生地に替えたり、二重に取り付けたりすると、二重窓のような断熱効果を出せるという。

床まである掃き出し窓ではカーテンの長さが足りず、ガラスに触れて冷やされた空気が床付近にたまっていくことも。和田さんは「短いカーテンを両面テープで継ぎ足したり、長いフックに替えたりする方法があります」という。ホームセンターなどで市販されている断熱用のシートやパネルを窓に貼るのも効果的だ。

また、和田さんは、風を送って空気を循環させるサーキュレーターの活用も提案する。「エアコンの設定温度を上げるより、効率よく部屋全体を暖められます」。湿気があると体感温度は高くなるため、室内の湿度を45~60%程度に保つのもポイント。加湿器を使ったり、洗濯物を部屋干ししたりするとよいという。

エコドライブ実践

車が必需品の家庭では、ガソリン高も悩ましい。対策として、日本自動車連盟(JAF)の山本洋平さんは、燃費を改善し、二酸化炭素の排出量も抑えられる「エコドライブ」の実践を勧める。

まず、燃料を多く消費する発進時は、いきなりアクセルを踏まないこと。オートマチック車の場合、ブレーキから足を離し、車がゆっくり動き出したら、徐々にアクセルを踏むようにする。加速や減速を繰り返すと燃費が悪化するため、走行中は一定の速度を維持することが重要だ。

減速時は早めにアクセルから足を離し、エンジンブレーキを利かせる。足を離すと、ガソリンの使用をカットする機能が作動するためだ。無駄なアイドリングを減らす、不要な荷物を載せない、タイヤの空気圧を適正に保つといった点も、燃費の改善に役立つ。

山本さんは「エコドライブは安全運転にもつながる。意識して運転してほしい」と話している。(読売新聞生活部 大郷秀爾)

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