今季はショート丈のカーディガンが人気だ。パンツやスカートなど様々なアイテムと好相性で、幅広いコーディネートが楽しめる。鮮やかな色や柄物の製品などバリエーションも豊富になっている。
色柄豊富、着回し重宝
「ショート丈は、身長を問わず誰でもバランス良く着こなせるのが魅力」。東京、神戸などに直営店を構えるブランド「ノンブルアンペール」のデザイナー、真木朋子さんはこう話す。
ショート丈のカーディガンを手に入れるなら、まずはシンプルなVネックのデザインがお薦めだ。ボタンを留めれば頭からかぶって着るプルオーバー風の着こなしができ、ボタンを開ければ羽織りになって何かと重宝する。
同ブランドの「ラムナイロン 片畦 Vネックカーデ」(1万3200円)は、柔らかな風合いのラムウールを使用したVネックのカーディガン。トレンドの厚手でゆったりしたシルエットも特徴だ。後ろ身頃は前身頃と比べて丈が長めで、お尻が程よく隠れる。サックスブルー(水色)、ピンク、グリーンの3色。いずれも流行中の鮮やかな色合いで、暗くなりがちな秋冬の装いに変化がつきそうだ。

真木さんにお薦めの着こなしを紹介してもらった。サックスブルーの商品はボタンを開けて花柄の黒いワンピースの上に羽織り、フェミニンな印象を演出した。「ワンピースの上着をどうするか悩むことがありますが、ショート丈だとすっきり見えます」
ピンクのカーディガンは、チェックのワイドパンツと合わせた。カーディガンの下にTシャツを着用し、カジュアルな雰囲気を取り入れた。

柄物の製品も多い。20~40代に人気のブランド「グローブ」の「幾何柄ジャガードニットカーディガン」(4727円)は、レトロな印象の幾何学模様が目を引く。くすみがかった茶色、青が混ざったような灰色の2色。同ブランドのプレス担当、田守みやびさんは「派手すぎない色なので、挑戦しやすい」とPRする。
「ニットツィードジャケットカーデ」(5497円)は、上品なツイードの製品。Tシャツにデニムのパンツといったカジュアルなアイテムに合わせたり、スカートでフェミニンに着こなしたり、幅広く楽しめる。
柄物は装いのアクセントになる。田守さんは「無地のボトムスと合わせたほうが、柄が引き立ちます」と助言する。(読売新聞生活部 山村翠)
◎価格はいずれも税込み