恋人の言動に気になる点があっても、その場でうまく指摘できない

「『その場で言ってよ』と言われても」と題する女性からの投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。交際1年になる恋人がいるトピ主さん。彼氏の言葉や行動で「あれ?」と思うことがあった時の対処法として、恋愛サイトなどのアドバイスでは「『あのときの○○嫌だったな』と後で言われても困る。その場で指摘すべき」というのをよく見るそうです。ただトピ主さんは、彼の行動に違和感を覚えても、後から伝えるような行動は控えているそうで、「あれ?」と思った際にどう指摘すればいいのか……と不安になっており、その方法について問いかけています。

「いったん、寝かせてみる」のは、賢明な方法だけど…

トピ主さんは彼の言動に少しひっかかりを感じても、大抵はその場で伝えることはなく、しばらく考えるようにしている、とのこと。大抵は忘れてしまい「伝えなくて良かった」と思うそうですが、たまに「考えれば考えるほど『これは嫌だったな』と思うこと」があるそう。口が達者ではなく、その場でうまく伝える自信がない、という側面もあるようです。

「いったん、寝かせてみる」のは、人間関係を円滑に保つための賢明な手段のひとつです。たとえば友人や仕事相手の言動に対して何か言いたくなったとき、メールに下書きをしておき、翌日見直してみたら「送らなくてよかった」と思うようなケースは少なからずあるものです。気になることを何でもかんでもその場で伝えていれば、多くの人間関係が破綻してしまうでしょう。「その場で指摘すべきだ」というやり方が必ずしも当てはまるケースばかりではない、ということです。

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ではなぜ恋人同士の場合は、「その場で指摘して」という主張がされやすいのか。これは二つの理由があると推測します。「なぜ後からネチネチと言うの? その場でさっぱりと言ってくれたら直せたのに!」という長く親密に関わっていく前提だからこその理由と、「ネガティブな思いを長らくため込まれていたと思うと悲しいし、気分が悪い」という、心を許しあっていたい相手だからこその理由です。

上記を踏まえた上で、恋人や身内の言動で嫌だなと思うことがあった場合は、「今すぐ言えば対処できる問題なのか否か」で切り分けをしてみるのがおすすめです。一例ですが、静かな電車の中で彼が大声でしゃべっていて、悪目立ちしていると感じたとき。これは、その場で言わなければ対処できない問題ですよね。後から言っても直せないし、わざわざ後から言うほどの大事でもない。その場で「今は静かにしよう、降りてから話そう」と言ったほうが、後を引かないでしょう。

一方、彼がテレビを見ながらタレントの容姿をしていることに、違和感を覚えたとき。こうした言動は、価値観や物事の見方に深く根付いたもので、指摘したところですぐには直らない可能性があります。この場合はしばらく観察期間を持ち、習慣的なものかどうか見極めてみるといいでしょう。番組の中でいじられていたから何となく同調しただけなのか。そのタレントにだけ特定の思い入れがあるのか。それとも他人の容姿を平気で批判する癖がある人なのか……等々、色々な可能性が推測できます。観察をしてみた結果、習慣的なものだと判断できたら、次にその行動が起きた際に、こちらの考えや思いを伝えてみるのがベストかと思います。

「二人の未来のために、私はこう思う」という伝え方を

伝える際には「私は、そういう言動はあまり好きではない」「私はこう思うから、やめてほしい」という言い方がおすすめです。上記の例で言えば、「私は容姿批判に賛成できないし、嫌な気分になる。だから一緒にいるときには、やめてほしい」といった言い方ですね。その意見を聞いて「改善に努めてみよう」と思うかどうかは彼次第ですが、「私はこう思う」というアイメッセージで伝えていくと、「他ならぬ恋人が嫌がっているならば、頑張ってみよう」という前向きなモチベーションを引き出すことができやすいです。

逆にやめたほうがいいのは、「世間的に見てもおかしい」「〇〇ちゃんもそう言っていた」などと、誰かのミノに隠れて主張をすること。加えて、「こないだもそうだった」「前から嫌だと思っていた」など、これまでの交際期間をすべて否定しかねないような言い回しもお勧めできません。「自分と一緒にいて楽しく幸せでいてほしい」と思っている恋人から、そのような言い方をされるとダメージが大きく、交際に後ろ向きになったり、ヘソを曲げてしまったりする可能性があります。

<恋人に対して、気になることがあったときの対処法・まとめ>
1) 気になる言動があった場合は、「その場ですぐ直せることなのか」を考える
2) すぐに直せることならばその場で伝え、すぐに直らなそうなことは「観察期間」を設けてみる
3) 習慣的な言動だと判明した場合は、アイメッセージを用いて「私はこう思う」「一緒にいるために〇〇してほしい」と丁寧に伝えていく

うまく言葉にする自信がない場合は、メモなどに下書きをして伝え方を推敲すいこうしてみるのは一案です。自分の考えや思いをきちんと整理し、上記のポイントを押さえた上で自分なりにベストだと思える言い回しを考えてみましょう。

恋人が自分を否定したり、コキ下ろしたりするためではなく、自分と心地よく一緒にいるために、丁寧に考えて伝えてくれる言葉であれば、大抵の人は耳を傾けようとしてくれると思います。仮に少しも耳を傾けようとしない、あるいは理性的な話ができず、一方的に憤慨するような人であれば、この先一緒に生きていける相手かどうかを見直したほうがいいかもしれません。

きちんとポイントを押さえて落ち着いて伝えていけば、「伝えてよかったな」と思えるような結果も期待できると思います。応援しています。

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外山ゆひら(とやま・ゆひら)
フリーライター

哲学や心理学、芸術文化の分野に関心が高く、対人関係やコミュニケーション、生き方に関する記事を中心に寄稿。産業カウンセラー・心理相談員資格有。

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