夫婦再構築を成功させる方法は?不倫で崩壊、裏切りに失望、疑惑再び

夫婦仲を改善したい夫、あきらめる妻――。11月22日の「いい夫婦の日」にちなみ、明治安田生命保険が行ったアンケート調査で、関係改善を目指す夫婦の意識にズレがあることが明らかになりました。不倫などで壊れ、冷え切った夫婦が再構築を成功させるにはどうすればいいのでしょうか。

関係改善、夫婦の意識に隔たり

「主人の不倫が発覚し、つらかったのですが、再構築を選び何とかやり直している時に、2度目の不倫が発覚しました」(「kiki」さん)

「離婚したい私、したくない夫。1年くらいゴタゴタし、再構築を始めましたが、私はやっぱり夫の不倫を忘れることができなくて、夫を大切にすることができません」(「金子」さん)

読売新聞の掲示板サイト「発言小町」には、夫婦関係に悩む妻からの投稿が少なくありません。夫の不倫などをきっかけに、「離婚」か「再構築」か選択を迫られる妻たちは苦悩をにじませています。

「再構築」とは、夫婦関係を一から築き直すという意味でインターネットの掲示板やブログなどで頻繁に使われるようになった言葉です。「修復」と同義で使われることもありますが、実際は損傷した部分だけを取り繕っても、夫婦関係は元通りにはなりません。夫の不倫などをきっかけに壊れた夫婦が、未来に目を向けて新たな関係を目指すという意味で、あえて「再構築」という言葉が選ばれています。

夫婦関係について、明治安田生命保険が10月に実施したインターネット調査では、夫婦円満でない人に、「夫婦関係を改善したいか」を聞いたところ、夫は約半数を占める49.3%が「夫婦関係を改善したい」と答えたのに対し、妻はおよそ4人に1人(26.4%)にとどまり、前向きな夫に対してあきらめ気味な妻という夫婦間のギャップが浮き彫りになりました。

「夫の裏切り」思い出し涙

冷え切った夫婦関係を再構築するにはどうしたらよいか、婚活・夫婦生活カウンセラーの植草美幸さんに聞きました。

夫婦の悩みの多くは、どちらかの不倫、性格の不一致、セックスレスなどがあげられます。夫婦関係がうまくいかなくなったとき、関係を終わらせようと離婚を考える人もいれば、関係を継続させ、再構築する方法を模索する人もいます。

離婚したいと思っても、実際は子育てや経済的な不安から踏み切れないケースも少なくありません。好むと好まざるとにかかわらず、再構築の道を選ばざるをえない夫婦もいます。

とはいえ、再構築を選んだ夫婦を待ち受けるのは、長く険しい道のりです。

数年の同棲生活を経て結婚した30代の女性会社員は、入籍後1年で夫の不倫を知りました。女性は夫婦関係の再構築を望みましたが、「まさか裏切られていたなんて」「私の何がいけなかったのだろう」と不信感と自責の念を繰り返す日々。食べ物がのどを通らず、1か月で体重が5キロ減り、夫の裏切りを思い出しては涙を流しています。

婚活アプリで知り合った男性と結婚した別の30代女性は、結婚2年目を迎えた頃、夫が依然としてアプリを使って女性と出会っていることを知りました。不誠実な夫の態度に離婚も考えましたが、運命的な出会いと感じていた夫に未練もありました。「私が我慢すればいい」と女性は気持ちを押し殺しているそうですが、夜になると、「どうしてそんなことするの?」という思いが頭の中でぐるぐると巡り、不眠状態に苦しんでいます。

「話を切り出したら、夫に嫌われてしまうのではないか」「親に知られたら『帰ってきなさい』と言われそう」などと、1人で抱え込み、勝手にいろいろと想像してしまい、体調を崩したり、正常な判断ができなくなったりし、悪循環に陥ってしまう女性も少なくありません。

夫婦再構築の長く険しく道のり、夫婦は不倫を乗り越えられるか?新聞
写真はイメージです

再構築を望むなら、冷静に相手へその気持ちを伝えることが大切です。相手にも心を開いて話しをしてもらい、こちらも耳を傾けます。夫婦関係をギクシャクさせている問題は何か、どうすればその問題を解消できるのか、今後どのような夫婦関係を築いていきたいか――。

不倫をしていることを認めるまでに数か月かかるケースもありましたし、お互いが冷静になるために別居期間を設けたカップルもいます。再構築を成功へ導くには、2人でとことん向き合い、話し合いをすることです。

女性の場合、相手に伝えなくても気持ちを察してほしいと思っている人が多く、言われなければ分からない男性にはそれは通用しません。再構築を望んでいるならそのことをきちんと伝えることが大切です。そして相手にも心を開いて話してもらい、こちらも耳を傾けます。関係をギクシャクさせている問題は何なのか、どうすればその問題を解消できるのか、今後どのような夫婦関係を築いていきたいのか、二人で会話を重ねていきます。

夫婦で再構築をしたいと望んでも、相手が話し合いに応じてくれないなど限界を感じることもあるかもしれません。その場合は、両親やカウンセラーに話し合いに同席してもらうという選択肢もあります。第三者が介入することで、気持ちを表に出しやすくなったり、悩みを解決するためのアドバイスをもらったりすることが出来ます。

夫婦間においては一つ一つの悩みを放置してしまった結果、大きな問題につながるケースが多いのです。好きという感情だけで結婚生活を続けることはできません。些細ささいな問題はどんな夫婦にも起こり得ます。仕事や育児に追われ、忙しい毎日だとは思いますが、日ごろから話をする時間を作り、価値観をすり合わせて夫婦関係を築いていってください。

(読売新聞メディア局 バッティー・アイシャ)

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植草美幸 婚活アドバイザー 大手小町 読売新聞
植草 美幸(うえくさ・みゆき)
結婚相談所マリーミー代表取締役、婚活・夫婦生活カウンセラー

1995年にアパレル業界に特化した人材派遣会社エムエスピー設立。2009年、結婚相談所マリーミー設立。年間1000人(組)以上の婚活や恋愛、結婚生活に関するアドバイスを行う。セミナーの開催、テレビやラジオ出演も多数。著書に『なぜか9割の女性が知らない婚活のオキテ』『男の婚活は会話が8割「また会いたい」にはワケがある!』など

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