滝藤賢一、おしゃれ俳優の私服を公開、「洋服と芝居が似ている」って本当?

変幻自在の演技で知られる俳優の滝藤賢一さん(45)は無類の服好きだ。日々の私服を撮り下ろしたスタイルブック「服と賢一 滝藤賢一の『私服』着こなし218」(主婦と生活社)を今秋出版し、人気を集めている。ファッションを楽しむコツを聞いた。

――今日の装いのポイントは?

取材だから、きっちりと見えるジャケットを羽織ってきました。リボンのついたボウタイシャツにサスペンダー。(フランスのブランド)「レペット」の真っ白の靴がポイントかなあ。フランスの歌手で、映画監督、俳優だったセルジュ・ゲンズブールも愛した一足です。

――テレビのバラエティー番組などでもスタイリストを頼まず、自分で服を選んでいるそうですね。

自分のサイズにあった服はたくさん持っているし、何を着たいかは自分で決めたいから。例えばジャージー。普通ならスニーカーをあわせるんだろうけど、僕は革靴と、膝下までの長い靴下を履く。そうすると、足を組んだときにキレイに見えるんです。柄物には柄物を合わせます。格好良いのかダサいのか分からないくらいが面白い。

「自由に好きなものを着ればいい」と話す滝藤さん 読売新聞、奥西義和撮影 大手小町
「自由に好きなものを着ればいい」と話す滝藤さん(東京都渋谷区で)=奥西義和撮影

――服好きは以前から?

幼い頃から服が好きでした。映画の影響も大きいですね。ジャッキー・チェンが身につけていたキャスケットがほしくなったり、90年代の「トレインスポッティング」とか、クエンティン・タランティーノ監督の「レザボア・ドックス」とか、登場人物たちの装いをまねをしたくて、似た服を古着屋であさったりしました。いまも買い物にはよく行きます。セレクトショップの「ネペンテス」や高円寺の古着屋「トランク」など信頼できる店のスタッフと話をしながら服を選びます。とてもリラックスできるし、ストレス解消の場でもあります。

おっさんの服の本が売れるのか?

――出版のきっかけは?

「やりませんか」と声をかけてもらったのですが、「中年のおっさんの服の本が売れるのか?」と不安でした。SNSを一切やっていないので、良い機会だし面白そうだなと思って取り組みました。ドラマの撮影前の時間や、家族で遊びに出かけた時などに撮影してもらっていて、僕にとっては1年間のアルバムが完成した感じです。

――「洋服と芝居は似ている」とつづられています。

ファッションの楽しさは、芝居と同じで正解がないこと。お金があろうがなかろうが関係ない。高級なブランド品だからおしゃれなわけではない。着こなしは無限大で、老若男女を問わず、いくらでも自由に遊ぶことができる。着たいものを着ればいい。ファッションは誰に対しても平等だと思っています。

部屋着は持っていません

――スタイルブックを通して届けたいメッセージは?

僕は家の中でも、おしゃれを楽しんでいます。部屋着は持っていません。気分が乗らないときは、自宅でも着替えをするといいですよ。テンションがあがったり、リフレッシュできたりして、人生が豊かになると感じます。ぱっと明るくなる服を着ることも多いし、用事がなくても家の中でスーツを着て過ごすこともあります。

コロナ下で大変な時代だからこそ、自ら鼓舞して人生を楽しくしようとしてほしい。そのためにもファッションはとても大切。誰かに期待してもだめ。自分の考え方次第で不幸になるし、幸せにもなれる。自分の人生なんだから楽しまないと損ですよ。

(聞き手・読売新聞生活部 梶彩夏)

※読売新聞のファッション記事は、モードUPDATEでも読むことができます。

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滝藤 賢一(たきとう・けんいち)
俳優

1976年、愛知県生まれ。98年に「無名塾」に入り俳優に。映画やドラマなどで幅広く活躍。4児の父親でもある。

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