神尾楓珠 「間違ったらやり直せばいい」愛あるメッセージ伝えたい

顔だけ先生(フジテレビ系)土曜午後11:40
遠藤一誠(神尾楓珠)は、非常勤講師として私立菊玲学園高等学校に採用されるが、趣味を満喫してばかりで、イケメンゆえに「顔だけ」とやゆされる。しかし、悩める生徒を意外な場所に誘い、人生観を変える一言を放つ。

赤いポロシャツに七分丈のズボン、ビーチサンダル履きで教壇に立ち、授業は愛する関ヶ原の合戦図 屏風びょうぶ を語るだけ。趣味が最優先で空気を読まない発言を連発する、そんな前代未聞の自由奔放な非常勤講師・遠藤一誠を演じる。

学校の事件や問題にはよそ者のように振る舞う遠藤は、ルックスだけが抜群で役立たずに見えるが、最終的には彼のまっすぐな生き方から生まれる言葉が、事態を好転させ、次第に生徒の悩みを解決し、同僚にも影響を与えていく。

「常識にとらわれず、正しいと思ったら貫けばいい。間違ったらやり直せばいい。そんなメッセージが全体を通して伝わったらいいと思う。自分の価値観を大切に生きることや、『周りがこうだから、こうしなければいけない』というのがあまり好きじゃないのは、(遠藤と)似ている」と役に共感し、愛を込める。

神尾楓珠さん

一般的な学園ドラマとは一線を画す主人公。生徒に語りかける際も説教臭さは一切ない。回を追うごとに「意外と深い」などと評判が高まっているが、工夫を凝らした演技のたまものだろう。「あまり『深いことを言っています』とならないように意識している。バランスは難しいけれど、伝えようとしている感じを出さないのが遠藤らしさ」

高校生の時に所属事務所のオーディションを受けて芸能界入り。経験を積み「演じられる役は広がった。今度は一つの役の中に幅を持たせたい」と意気込む。「芸能人」を意識しないたたずまいも魅力だ。「(業界の)変な風潮は気にせず、『人生楽しければいいじゃん』と思うようにしている」。つまり、遠藤はこの上ないはまり役。今後の活躍からますます目が離せない。

世界旅行とタイムスリップしたい

Q 学生の頃、どんな先生が好きでしたか。

A 冗談を言っても返してくれる、くだけた感じの先生です。高校3年生の時の担任がそうでした。

Q その先生との一番の思い出は。

A 卒業式で同級生の答辞が良くて、柄にもなく大号泣。「まさか神尾が泣くなんて」と、もらい泣きされたことです。

Q 学生時代に好きだった科目は。

A 世界史です。暗記科目が得意だったこともありますが、世界旅行とタイムスリップを同時にできるから。

(文・読売新聞文化部 松田拓也 写真・米田育広)

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神尾 楓珠 (かみお・ふうじゅ)

1999年1月21日生まれ。東京都出身。2019年、ドラマ「左ききのエレン」で地上波初主演。主演映画も12月3日公開の「彼女が好きなものは」をはじめ、「親密な他人」「20歳のソウル」が来年公開の予定。

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