人生の目的は結婚。独身子なしで、生きる意味が見いだせません

「子なし独身で、生きる意味が見いだせません」と題する女性からの投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。これまで「生きる目的を結婚と子育てすることに設定していた」ものの婚活がうまくいかず、生きている意味が分からなくなった……という30歳代のトピ主さん。仕事や勉強は後回しで恋愛を優先させてきたため、「今さら勉強や仕事を頑張る気にもなりません」とのこと。「結婚しか人生の目的がない」「助けてください」とつづっています。

「第1希望の人生」がかなわないときは?

学生時代から10年付き合っていた彼氏と別れて以来、婚活パーティーや結婚相談所を通じていろいろな人と知り合い、付き合ってきたものの、いずれも振られる形で終わってきたとのこと。「結婚できないなら、もう生きてても意味が見いだせません」という投稿を見る限り、トピ主さんは今、思いどおりにならない人生の状況に対して、かなり悲観的になっていることが伝わります。

結婚して子どもがいる人生が第1希望だったから、他のことは何も頑張ってきていない……ということですが、結婚に限らず、第1希望がかなわない場面は人生で結構あるものです。志望していた大学に落ちてしまった、ずっと目指してきた憧れの職業に就けていない、子どもが欲しいけれど授からない、など。

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もし現状、第1希望がかなわないことに悩んでいる友人がいるとしたら、トピ主さんはどんなふうな声をかけてあげるでしょうか。「よく頑張っているね、疲れたら少し休んで」「また頑張るなら、少し違う方法も試してみると良さそうだね」「第2・第3希望も検討してみたら、意外と合う場所が見つかるかもしれないよ」などと声をかけるのではないかなと思います。

人生の第1希望がかなわないつらさに対し、周りの人は共感や励ましはできても、その状況や受け取り方を変える努力と決断は、本人以外できないのも事実です。見方や考え方を変えてみたり、新しい努力をしてみたり、あるいはきっぱりと諦めたり、選択はそれぞれですが、多くの人が“第1希望がかなわない先の人生”を模索しながら生きています。そこで自暴自棄になり続けるか、前を向いていくかはその人次第。まずはこの気付きを得ることが、現状に変化を起こすための第1歩になる気がしました。

大切だと感じられるものが、「生きる意味」になっていく

投稿には、「生きる目的」「生きる意味」という二つの言葉が並んでいます。生きる目的については、多くの高名な哲学者や作家たちも考察をしていますが、面白いことに、その多くが「結局、生きることに目的などはない」という結論に行き着いています。子どもや伴侶がいて、かつ死後何百年も残るような言葉や作品を残した人たちですら、生きる目的は見いだせなかった。禅問答のようですが、理由がなくても、私たちは「生きている」から生きていくのであって、「生きる目的」など特段必要ない、ということなのかもしれません。

ただし「生きる意味」となると、少しニュアンスが変わってきます。「意味づける」という使い方をするように、「その人が、その人生にどんな意味づけをするか」によって、生きる意味は人それぞれ定義することができます。子どもが生まれ、子育てに生きる意味を見いだすようになる人もいれば、愛する人と日々を歩むことに、人生の意味を見いだす人もいるでしょう。打ち込める夢や人の役に立てる仕事、ペットとの出会いなどに生きる意味を見いだす人もいます。

ここで注目してほしいのは、自分にとって大切だと感じられるものを見つけたことで、それが「生きる意味」だと感じられるようになっていく……という順番です。しかしトピ主さんの場合、まだまともに出会っていない相手や子どもに対して、「私の生きる意味になって!」と言っていることになります。そのような多大な期待や要求を抱いていることが、知り合ったばかりの相手に負担や居心地の悪さを感じさせ、腰を引かせてしまっていたのかもしれません。「独身では生きる意味が見いだせない」とまで思い詰めていることこそが、これまでの婚活に悪循環をもたらしていた可能性を感じました。

日常の中に、大切にしたい「ささやかなもの」を増やしていこう

人生はそうそう、思いどおりにならないもの。良い意味でのその諦観を胸に、少しだけ大らかに未来を展望してみませんか。「別に目的なんかなくても、私は元気に生きていてOK!」「でも、生きる意味だと思えるくらい大切なものを見つけられたら最高だな」なんて心構えに変われたら、人生の景色は少しずつ変わってくるようにも思います。

それに「これが私の生きる意味だ!」と思えるものは、たくさんあっても構わないのです。家族や友人やペット、休暇や旅、行きつけの店、映画や趣味を楽しむ時間、あるいは「この1杯のコーヒーのために生きている!」なんてことでも十分です。ささやかで大切なものを、日常の中にたくさん見つけていきましょう。そのためには、興味や好奇心に従ってどんどん行動してみるのが最善です。関わりを深めていく中で“意味”は少しずつ見いだされていくものなので、まずはライトにいろいろな人やものと関わる姿勢を大切にしてみるといいと思います。

大切なものが増えて心が軽くなれば、婚活の様相にも変化が表れるかもしれませんし、“婚活だけの自分”が不安ならば、婚活と並行して仕事や勉強や趣味など、他のことにも可能な範囲で取り組んでみるのも一つの案です。何でもそうですが、焦らず腐らず「今の自分にできることをできる限りでやっていこう、楽しんでいこう」としている人には、思わぬ恵みや幸せの実感がもたらされることも少なくないように思います。応援しています。

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外山ゆひら(とやま・ゆひら)
フリーライター

哲学や心理学、芸術文化の分野に関心が高く、対人関係やコミュニケーション、生き方に関する記事を中心に寄稿。産業カウンセラー・心理相談員資格有。

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