おしゃれで贅沢 非日常を楽しむグランピングは寒い時期こそおすすめ

手間いらずの設備の整った豪華なキャンプを楽しむ「グランピング」が女性たちを中心に人気を集めています。寒くなる時期だからこそ味わえる楽しみもあり、これからの季節にもおすすめです。

グランピングとは、glamorous(優雅な)とcamping(キャンプ)を組み合わせた造語です。大自然の中でキャンプを楽しみながら、ホテル並みの豪華で快適なサービスを受けられる宿泊スタイルを指します。

寝袋やテーブル、調理器具などを自分たちで用意する必要がありません。テントの設営作業もなく、食事の片づけなども不要なので、自分たちで手間をかけなくてよいという点がキャンプとの違いです。至れり尽くせりで滞在できるグランピングは、キャンプと比べるとそれなりに費用がかかります。「思ったよりアウトドア感覚が薄い」という印象を抱く人もいるかもしれません。

予約サイト「リゾートグランピングドットコム」を運営するブッキングリゾートによると、5年ほど前からグランピングがキーワードとして浸透し始め、当時、数件だった施設は現在およそ200~300施設に拡大、来年も同社が把握しているだけで80施設が開業する予定です。コロナ禍の2020年も、同サイトの予約件数は増加傾向にあり、今年も昨年より増える見込みです。

同社取締役の今井裕二さんは「ホテル、旅館などとともにグランピングも宿泊場所の選択肢として認知されています」と話します。また、「ホテルのように部屋数が多いわけではなく、屋外で食事やアクティビティーに参加できることや、施設そのものを楽しむことを旅行の目的とする人が多いので、大勢が集まる観光スポットに立ち寄らずに、密を回避できるレジャーとしても注目を集めています」と分析しています。

SNS映え 女性に人気

同サイトの予約客で圧倒的に多いのは、女性同士のグループです。中には、子供連れのママ友のグループなども。様々な準備に伴う力仕事が不要なため、気楽に訪れることができるというのが理由の一つです。各部屋には冷暖房や専用の風呂、トイレが完備されているのも安心できる要素です。

グランピングは「おしゃれ」であることも女性に支持されるポイントです。例えば宿泊スタイルも、一部が透明になっていて外の景色が眺められるドーム型のテントや、キャンピングカーを使ったトレーラー型など様々です。家具や雑貨といった室内の内装、食器や料理の盛り付けも工夫が凝らされています。このような非日常的な体験を楽しみ、写真を撮ってSNSに投稿する人も多いそうです。

グランピング グランシア別府鉄輪 読売新聞 大手小町
大分の地元食材を使用した「グランシア別府鉄輪」の豪華なバーベキュー

ただ、アウトドアと言えば「春から夏にかけて楽しむもの」というイメージがあり、寒くなってくると、出かけるのをためらう人もいるかもしれません。しかし、今井さんは「グランピングなら秋冬でも快適に過ごせます。これからはむしろおすすめのシーズンです」と話します。

まず、夏のキャンプの天敵ともいえるやハチといった人に危害を与える虫があまり出なくなるので、虫刺されなどを気にする必要がなく、散策や外での食事を堪能できます。

冬ならではの雪景色や雪遊びを楽しめる地域もあります。室内は暖房が完備されていますが、外でもき火などで暖をとり、寒さを感じさせないよう工夫されています。暖かさが身に染みる冬の焚き火や温泉は格別です。また、冬はカニやカキなどが旬を迎えるので、夏とは違う食材を味わえるのも魅力です。

宿泊スタイル、食事……多彩な選択肢

季節ごとに異なる「推し」があるグランピングは、宿泊施設が多彩です。そのため今井さんは「宿泊スタイルやアクティビティー、食事など、何にこだわりたいかを決めて選んでみてください」とアドバイスします。参考になりそうな、特徴のあるグランピング場を教えてもらいました。

ネン那須高原(栃木県那須町)
ドーム型のテントを中心とした全室に冷暖房に加え、床暖房も設置されているので、この冬、グランピングデビューする人や子ども連れでも快適に過ごせそうです。那須高原和牛ロースなど、地元の食材を使ったバーベキューが楽しめます。

グランピング ネン那須高原 読売新聞 大手小町
床暖房が完備された「ネン那須高原」のドーム型テント

グランピングヴィレッジIBARAKI(茨城県北茨城市)
海外製のトレーラーハウスを備えており、ドッグランスペースを配置した愛犬と泊まれるタイプもあります。敷地内には温浴施設があり、お風呂につかりながら目の前に広がる太平洋の絶景を望めます。

グランピング グランピングヴィレッジIBARAKI 読売新聞 大手小町
トレーラータイプの部屋などがある「グランピングヴィレッジIBARAKI」

ブルードーム京都天橋立(京都府宮津市)
おしゃれなまきストーブを活用した秋冬向けのプランが人気です。地元で旬の魚を藁焼きにしたり、ホイルに包んだ野菜を焼いたりして、暖まりながら香ばしい料理を味わうことできます。

グランドーム伊勢賢島(三重県志摩市)
宿泊者全員に無料で提供される「ハーゲンダッツ食べ放題」や30種類以上のアルコールを含むドリンクが楽しめるキッチンカーなどのサービスが好評です。海外で話題のつり下げ式ハンモックも体験できます。

グランシア別府鉄輪かんなわ(大分県別府市)
各部屋に温泉風呂を完備しており、好きな時にゆっくりつかることができます。温泉の蒸気を利用して食材を蒸す「地獄蒸し」を体験するなど、温泉地ならではの贅沢ぜいたくな時間を過ごせます。

自分にぴったりのグランピング施設で、リフレッシュしてみてはいかがでしょうか。

(読売新聞メディア局 バッティー・アイシャ、写真は各施設提供)

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