「バンクシーって誰?展」 ストリートをリアルに再現

アート界を席巻するバンクシー。「バンクシーって誰?展」は、世界各地を巡回した「ジ・アート・オブ・バンクシー展」の傑作群を、日本初となるオリジナルの切り口で紹介します。バンクシーの活動の主戦場であるストリートに焦点をあて、街並みをリアルサイズで再現。映画のセットのような空間で、没入感とともにバンクシーのアートを体感できそう。(読売新聞美術展ナビ編集班 岡部匡志)

バンクシーが込めた社会批判のメッセージ

このストリートっぽい空間の再現、リアルです。パレスチナ、ニューヨーク、ロンドン……、それぞれの作品が描かれた場所と合わせて提示されることで、文脈がよく分かり、バンクシーが込めた社会批判のメッセージもはっきり伝わってきます。美術館で額縁越しに見るのとは全然違う迫力を感じます。

セレブネタ?も少々。スティーブ・ジョブズが登場したり、ポール・スミスが購入したという作品があったりします。探してみてください。

イスラエルの築いた分離壁に向かってバンクシーが建てた「世界一眺めの悪いホテル」を再現。大きな問題があるのに見えないふりをする「部屋に象がいる」の展示空間など、強烈な批判や皮肉が強い印象を与えます。

さらに、「風船と少女」「ラヴ・ラット」など、プライベートコレクター秘蔵のオリジナル作品も見どころです。

左・《風船と少女》Girl with Balloon(Diptych)/2006年 個人蔵、右・《ストップ・アンド・サーチ》Stop and Search/2007年 個人蔵
左・《ラヴ・ラット》Love Rat/2004年 個人蔵、右・《失礼な警官》Rude Copper/2002年 個人蔵
左・《ラヴ・イズ・イン・ジ・エア》Love Is In The Air/2006年 個人蔵、右・《ノラ》Nola (Pea Green & Blue Rain)/2008年 個人蔵

「バンクシーって誰?展」は12月5日(日)まで、寺田倉庫G1ビル(東京・天王洲)で開催中。その後、全国を巡回します。

バンクシーって誰?展

会場 寺田倉庫G1ビル(東京・天王洲、りんかい線「天王洲アイル駅」B出口より徒歩4分、東京モノレール羽田空港線「天王洲アイル駅」南口より徒歩5分)
会期 2021年12月5日(日)まで
開館 11:00~20:00(金・土・祝前日は21:00まで)(最終入場は閉館時間の30分前まで)
休館日 10月19日(火)
2021年12月以降、名古屋、大阪、郡山(福島)、高岡(富山)、福岡に巡回予定

あわせて読みたい

Keywords 関連キーワードから探す