秋コーデの主役「ボリュームスニーカー」を履きこなす

ストリートカルチャーが改めて関心を集める中、ボリュームのある厚底スニーカーを取り入れたコーデが人気です。「ダッドスニーカー」と呼ばれる、「お父さん(Dad)が履いている」イメージのゴツめのスニーカーも登場。意外性のある着こなしやメリハリをつけるアイテムとして注目されています。

「adidas Originals(アディダス オリジナルス)」のスニーカー「FORUM(フォーラム)」を取り入れた、人気スタイリストの入江陽子さんのコーディネートは参考にしたくなるポイントがいっぱい。今回は、入江さんのコーデをお手本に、秋の装いに役立つトレンドと着こなしポイントをご紹介します。

【ショート丈ボトムス編】ロングアウターで程よく脚見せ

膝上丈のショートボトムスの人気がじわじわと広がっています。若い世代が好むイメージがありますが、実は大人世代にも取り入れやすいアイテム。着こなしのコツは、着丈の長い羽織り物とのコンビネーション。ロング丈の裾が脚を程よくカバーしてくれるから、膝周りの露出が気になりません。ロングアウターとショートボトムスの丈感のずれが「長短レイヤード」を際立たせ、縦落ち感を印象づける仕掛けです。

足元のボリューム感が足首周りをきゃしゃに演出/FORUM Exhibit Low

軽く羽織れるロングジレ(ベスト)は、秋に重宝するアイテムです。袖がない分、インナーとのレイヤードが引き立つうえ、長めの裾で脚をカムフラージュできます。ヘルシーな印象の素足見せは、アクティブな雰囲気のボリュームスニーカーと相性の良さを発揮します。

【パンツ・セットアップ編】ストリートテイストで「はずし」のコーデに

インパクトが強めのスニーカーは、全体の雰囲気がまとまり過ぎるのを防ぐ、「はずし」のコーデに役立ちます。たとえば、上下がそろったセットアップは「きちんと感」が魅力ですが、プライベートでは落ち着き過ぎることも。でも、ボリュームスニーカーを合わせれば、適度なスポーティーさが加わって、全体がこなれたイメージになります。

ジェンダーレスのトレンドにもマッチ/FORUM Exhibit Low

ジャケットよりも軽やかに着こなせると人気の「シャツ+パンツのセットアップ」。ストリートテイストを少し盛り込むには、ボリュームスニーカーがムードチェンジャーにぴったり。パウダーピンクのシャツと同系色のスニーカーが、ほんのりフェミニンな差し色となり効果的。服から1色をピックアップして、靴の色とリンクさせるのは、コーデ全体につながりを持たせる小技です。

【ジャンプスーツ編】リズム感をプラスして、さわやかヘルシーな着映えに

量感があるスニーカーは、装いにリズム感をプラスします。コーデに統一感を持たせると、時に平板になりがち。主張が強めのボリュームスニーカーを投入すれば、若々しいアクセントに。あえて服と違う色味で軽い違和感を引き出すのが、着こなしのポイントです。

体を締め付けない、ストレスフリーも魅力/FORUM LOW

かつては「ツナギ」と呼ばれた、上下が一続きになったジャンプスーツ。近年、おしゃれなオールインワンとして復活しました。ワンピースとはひと味違う、クールで機能的なワークウェア風。1枚でコーデが決まる点では、頭を悩ませずにすむ「時短」スタイリングといえます。合わせるボリュームスニーカーは白を選ぶと、クリーンな雰囲気がアップ。元気なイメージもプラスされ、ヘルシーな印象になります。

【マキシ丈スカート編】70年代調×スポーツのねじれミックス

「70年代ヒッピーファッション」のアイコン、ボヘミアン風のマキシ丈スカートがカムバック。すでに春夏から人気ですが、防寒も気になる秋冬にはさらに活躍しそう。ボリュームスニーカーをアクセントにすれば、足回りに動きが出ます。細い足首をチラ見せしてスニーカーの存在感を際立たせるのが、軽やかな着こなしのコツです。

インパクトが強いスカートはスポーツミックスで着こなす/FORUM

ダイナミックなゼブラ柄のマキシ丈スカートは、華やかでインパクトのある装いに。このように印象が強いデザインには、あえてシンプルな白のスニーカーで、ニュートラルな雰囲気をプラスしましょう。「ドラマチック×スポーティー」の絶妙なコントラストが生まれ、印象的な「技あり」コーデになります。

【新トレンドに浮上】ロマンチック×アクティブの魅力

活動的なスニーカーを主役にして、コーディネートするという選択肢もあります。おすすめのコーデは、フェミニンなスカートやワンピースにボリュームのあるダッドスニーカーを合わせる「ロマンチック×アクティブ」。2021~22年秋冬シーズンには華やかムードと動きやすさを兼ね備えた装いが、新トレンドとして浮上してきます。

フェミニンスカート×ダッドスニーカーが互いを引き立て合う。モデルは筆者。外から見えないフットカバー「脱げないココピタ スニーカー専用設計」(岡本)を着用/画像協力:岡本

ボリュームスニーカーを使った、スタイルアップアレンジは、アウターが登場する秋冬に活用したい着こなしテクニックです。コーデのポイントは足首周りの素肌をのぞかせる演出。例えば、外から見えないフットカバーを着用し、足首をチラ見せします。便利なレッグウェアを活用すれば、素足でないのに見た目はヌーディーという、上手な履き方が可能になります。

縦長シルエットでスタイルアップ 秋冬ファッションの強い味方

「FORUM」は80年代のストリートスタイルを象徴するバスケットボールシューズです。2020年に約35年ぶりの復刻が実現しました。クラシカルなフォルムは、レトロな懐かしさが求められる今のトレンドにもマッチ。バスケットシューズの個性的なルックが、装いにアクティブ気分や立体感をもたらしてくれます。さらに、ソールに厚みがあるボリュームスニーカーは、縦長シルエットを引き立てるスタイルアップ効果も期待大。健康的な着こなしを試したい方は、ヘルシーで軽やかな「足元から始まるおしゃれ」を楽しんでみては。

画像協力:アディダス オリジナルス
https://adidas.jp/forum

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宮田理江
宮田理江(みやた・りえ)
ファッションジャーナリスト

 ファッションブランドの販売員としてキャリアを積んだ後、バイヤーやプレスも経験してジャーナリストへ。海外コレクションのリポートや次シーズンのトレンド予測、着こなしのアドバイスといった原稿執筆のほか、セミナー・講演なども手掛けている。著書に「おしゃれの近道」(学研パブリッシング)など。

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