恋人へのサプライズプレゼント。「いらない」と言われ悲しいです

「彼氏にプレゼントを断られた」と題する女性からの投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。トピ主さんは先日、遠距離恋愛中の恋人にゲーム機の本体を贈ったところ、「いや〜。いらんよマジで! その費用を同棲どうせいにまわそう!」と言われてしまったとか。「悲しくなった」「同棲したら一緒にゲームをする機会もあるだろうし、もらっておいてくれてもいいのでは?という考えが抜けません」と心境をつづり、皆さんならどう思うか……と問いかけています。

「プレゼントが喜ばれない」主な理由は?

相手が喜ぶだろうと思って贈ったプレゼントが、喜ばれなかった……となれば、悲しくなって当然ですよね。しかしこうした事態は、恋人間に限らず、日常の中でそれなりの確率で起こります。それはなぜでしょうか。主な理由としては、以下の三つが挙げられるでしょう。

(1) プレゼントを「もらう理由」がなく、「何か返さなければ」と負担に感じるから
(2) 特に欲しい物や必要な物でなく、持て余してしまうから
(3) 金銭的な施しを受けているようで、不快あるいは惨めな気持ちになったから

まずは(1)から。モノでも行為でも、人は何かを贈られると、程度の差はあれ「何か返さなければ申し訳ない」という心理が自然に働きます。心理学では「返報性の法則」と呼ばれますが、贈られる理由がない場合は、なおさらです。トピ主さんのケースも、この可能性はありそうですね。

今回プレゼントをした理由は、彼が携帯ゲーム機を使用中、「よく敵が見えないとイライラしていたから」とのこと。彼からすれば、携帯ゲームの不満を口にしたら、突然大きなゲーム機が贈られてきたわけです。数万円はするものでしょうし、「誕生日でもなにかのお祝いでもないのに、なぜこんなに高価なものを?」と負担に感じた、ということは可能性としてあるでしょう。

相手の心理的な負担をできるだけ減らし、スマートに贈り物をするには、なんらかの「理由」を添えるのがおすすめです。一例ですが、「いつも遠くまで会いに来てくれるお礼だよ」とでも伝えて贈れば、相手の心理的負担は多少、軽減することが予想できます。

“消えものギフト”が人気の理由は……

続いて(2)。形があり、かつそれなりの大きさの贈り物をもらうと、置き場所が必要になります。それが不要なものとなれば、持て余してしまう可能性は大。恋人からのプレゼントとなれば、誰かにあげる・売る・捨てるといったこともしづらいですし、彼もそんなふうに感じてしまったのかもしれません。

彼は「もらっても使わないからいらない、という考え方らしい」とのことですが、実用的な価値を重んじる相手に贈り物をするときは、「できるだけ小さくて軽いもの」を選ぶのがおすすめです。食品やギフトカード、コスメなどのいわゆる“消えものギフト”が人気なのは、食べたり使ったりすればなくなる、という点で喜ばれている側面もあります。

サプライズで形のあるプレゼントを贈りたい場合は、下調べを行うのがベスト。「最近何に興味がある?」「こんなものがあったら良くない?」などと会話を誘導しながら、相手の意向を探っておくと、相手が欲しい物を贈ることができる確率は高まるかと思います。

金銭の支払いが、対等な関係性を壊すこともある

また恋人や友人などの場合、高価すぎるプレゼントは、対等な関係性を壊すリスクもはらんでいます。理由もなく大きなお金を使われると、「施し」を受けているようで、もしくは何か見返りを期待されているようで、不快になる、という人は、男女を問わずいます。

今回の彼にしても、「自分でゲーム機も買えないと思われているのか?」「別にケチって携帯ゲームをやっているわけじゃない」等々、プライドを傷つけられた気がして不快に感じた……という可能性は推測できます。対等であるはずの恋人が特に理由もなく、一方的に高価な物を贈ってきたこと自体が、なんとなく解せなかったのかもしれません。

ですが、見方を変えれば、彼は金銭的なマナーがある、ということ。世の中には「恋人にお金を使わせること」に一切、悪気を感じない人もいます。しかし彼は「このお金は同棲費用に回そうよ」と、2人のために使うことを提案してきた。彼なりに、トピ主さんと一緒に暮らす未来や生活のことを考えているんだな、という印象も受けます。

そのように前向きに解釈できるならば、今回の件は「ちょっと見当違いな物を贈っちゃったかな〜失敗、失敗!」と笑い飛ばすのが最善なのかな、という気もしました。納得がいかないならば、「喜んでほしいと思ったから贈ったんだよ」とひと言、伝えてみてはいかがでしょうか。彼も「要らない」と口走ってしまったことを謝ってくれる可能性を感じますし、本当にゲーム機を使うつもりがなく、狭い部屋で置き場所に困っている様子なら、「じゃあ私がもらっておくね!」「売って同棲費用にする?」などと提案してみるのも一案です。

「プレゼントをあげたんだから、喜んで当然」という思い込みは、時におせっかいや押し付けになってしまうこともあります。さりながら、「恋人に喜んでほしい」という気持ち自体は、相手にとっては宝物になりえるものです。「物」で伝わらなかったならば、その分、言葉や態度で伝えていくのがベター。すっきりと仲直りできるといいですね。応援しています。

発言小町のトピはこちら⇒「彼氏にプレゼントを断られた」 

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外山ゆひら(とやま・ゆひら)
フリーライター

哲学や心理学、芸術文化の分野に関心が高く、対人関係やコミュニケーション、生き方に関する記事を中心に寄稿。産業カウンセラー・心理相談員資格有。

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